着物を高く売るためのコツを伝授!ちょっとした工夫で買取査定額が大幅UP!?
2018年5月25日
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ブランドバッグや時計を売ったことがある人は知っていると思いますが、同じものを売るにしても箱や袋があったり、未使用品だと買取額がUPすることがあります。
また、リサイクルショップで売るより、ブランド物専門の買取業者で売るほうが高く売れるケースがほとんど。
それは、着物を売る場合でも同じことが言えます。着物は高く売れないと思っている人が多いですが、ちょっとしたコツを知っているだけで、買取額がUPすることも・・・
たとえ着なくなった着物でも、売るなら少しでも高く売りたいと思いますよね。そこでこのページでは、着物を少しでも高く売るためのコツを紹介したいと思います。
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目 次
着物を売る前に知っておきたい「着物の買取相場」
いざ着物を売るとなると、気になるのが買取相場。 下記は、坂上忍の出演しているCMでおなじみの、バイセルがサイト内で発表している買取相場です。バイセルの発表している買取相場一覧
着物の種類 | 買取相場 |
---|---|
作家物(有名作家物/人間国宝など) | 3,000円~800,000円 |
留袖(色留袖/黒留袖) | 2,000円~200,000円 |
振袖 | 2,000円~500,000円 |
友禅(京友禅/加賀友禅/東京友禅/十日町友禅など) | 3,000円~500,000円 |
訪問着 | 2,000円~500,000円 |
付け下げ | 2,000円~200,000円 |
紬(大島紬/結城紬/黄八丈紬/塩沢紬/牛首紬など) | 1,000円~500,000円 |
小紋 | 1,000円~20,0000円 |
色無地 | 1,000円~50,000円 |
帯の種類と和装小物 | 買取相場 |
---|---|
名古屋帯 | 500円~300,000円 |
袋帯 | 500円~300,000円 |
丸帯 | 1,000円~100,000円 |
半幅帯 | 500円~150,000円 |
和装小物 | 100円~50,000円 |
ただし、着物の買取相場には幅があり、同じ種類や格・作家でも、時期や仕立て方などによって、相場より低くなることもあるので、がっかりすることもあります。
買取相場は、あくまでも目安なので、必ずしも相場通りの金額がつくわけではありません。
でも、ちょっとしたポイントを知っていれば、相場価格に近付くかもしれないので、参考にしてください。
着物を高く売るために抑えておきたい6つのポイント!
着物を売ろうと思っている人のなかには、シミや汚れ・しわがある着物を買取してもらえるのか心配している人もいると思います。大丈夫です。よほどひどいシミや汚れ・しわでない限り、買取はしてもらえます。
しかし、少しでも高く買取してもらうには、シミや汚れ・しわなど、保存状態の良し悪しは査定に影響があります。
ただし、保存状態がいいからといって、必ずしも高く買取してもらえるわけではありません。
着物を少しでも高く買取してもらうには、保存状態の良し悪しの他にも6つのポイントがあります。
【高く売るためのポイント】
- 素材や種類
- 柄
- 作家物やブランド物
- 産地
- 仕立て方
- まとめる
では、この6つのポイントを章ごとに詳しく紹介していきます。
絹100%は大前提!高く買取してもらうには種類も大事
着物を少しでも高く買取してもらうには、正絹(しょうけん)であることは大前提です。基本的に着物は絹でできていますが、なかにはポリエステルやレーヨンなどの化繊・ウール・麻などもあり、正絹以外の素材はマイナスポイント。 ウールにいたっては、買取自体していないところがほとんどなので、素材は高く買取してもらうのに大事なポイントです。
夏の着物は買取額が高くなる?
着物にはいくつか種類があり、値段が付きやすい種類は下記の8つ。
【値段が付きやすい種類】
- 留袖
- 振袖
- 色留袖
- 訪問着
- 付け下げ
- 小紋
- 色無地
- 紬
このなかでも、訪問着・付け下げは需要が高いので、買取額が高くなる種類といえます。
また、夏に着る着物のなかでも、絽(ろ)や紗(しゃ)・羅(ら)織の着物や帯は、中古市場になかなか出回らないので、高額が期待できます。
紋が入っていても一般的な紋なら問題ない?
訪問着や付け下げは、買取額が高くなるといいましたが、紋が入っているから買取額が下がる・売れないのでは?と思っている人もいますよね。
紋は、染め替えができるので、紋が入っていてもまったく問題ありません。特に、通紋と言われる一般的な紋であれば、そのまま使えるので、査定に影響はしないのです。
着物にも流行が影響する
着物には流行がないと思っている人もいるかも知れませんが、着物にもその年によって流行があります。着物を売る時にも、その年の流行が影響することもあるので、少しでも高く売るなら、売るタイミングも大事です。
古さは関係ない?古くても柄が良ければ高くなる
売ろうと思っている着物は、古いからたいした金額にならないと、あきらめてしまっている人もいるのでは?
しかし、古い着物でも、柄によっては高くで買取してもらえることもあるんです。
古い着物のなかでも、大正時代から昭和初期の頃の、大正ロマン・昭和モダンと呼ばれる花柄や幾何学模様などの柄は、とても人気があり、特に大正時代の柄だと高くで買取してもらえるので、査定してもらうことをおすすめします。
大正ロマン・昭和モダンといわれるアンティーク柄
着物は流行りによって買取額が異なる!
同じような柄なのに、なんか古臭いと感じたり、着物らしい柄ではないと感じることがありますよね。それは、その年によって流行りの色が違ったり、柄の位置が違うためです。そのため、着物にも流行りがあり、売るタイミングで流行っている色や柄が買取額に影響することがあります。
洋服のように、短期間で流行りが変わるということはありませんが、着物も10~20年で流行りが変わっているので、着ないのであれば早めに買取りに出すことをおすすめします。
古典柄は流行りに左右されない
洋服にも定番があるように、着物にも伝統的な古典柄といわれる、流行り廃りのない柄があります。古典柄の着物は、流行に左右されることがないので、よほど状態が悪いものでない限り、買取額が大きく変わることはありません。
古典柄にどんな柄があるのか詳しく知りたい人は下記のサイトを参考にしてください。
参考サイト:柄のいろいろ
子供の着物は柄によっては売れる
基本的にサイズが小さく需要が少ない子供の着物の買取をしている買取業者は少ないです。しかし、柄によっては買取してもらえることがあります。子供の着物で買取してもらえることがあるのは、意外に思うかもしれませんが、ディズニーのアリエルやシンデレラのようなお姫様が描かれている着物です。
着る頻度の少ない子供の着物の場合は、古典柄のものは新品でも中古でも、セットで安く売っているため、買取してもらえないことがほとんどです。
着物もブランド物は高い?
着物には、ヴィトンやエルメスといった高級ブランドものの着物はありませんが、老舗ブランドの着物や人気作家の着物などは、高くで買取額UPが期待できます。人間国宝や人気作家の着物は高額になることも
着物には、絵染めや刺繍・紬織などで優れた技術を持つ人間国宝(重要無形文化財保持者)と呼ばれる作家や伝統工芸士がいます。
人間国宝や伝統工芸士の作品は、大量生産されるものではなく1点もののため、希少性が高いので、高くで買取してもらえるのです
作家物といわれる着物には「落款」が染め抜かれていたり、刺繍されているので、落款がついていれば買取額がUPすることもあります。
落款見本
[左:松井青々の落款][中央:木村雨山の落款][右:羽田登喜男の落款]
人気の老舗ブランドの着物は買取額UP
何代も続いている老舗の呉服屋のなかには、独自でプロヂュースした着物を作っているところもあります。
千總(ちそう)や竺仙(ちくせん)・ゑり善(えりぜん)などの着物だと、高くで買取してもらえることがあり、老舗ブランドの着物にも落款がついています。
[左:千總][中央:竺仙][右:ゑり善]
意外と高値になる百貨店で買った着物
意外と知られていないのですが、百貨店で購入した着物も高くで買取ってもらえることがあります。
百貨店のなかには、元々呉服屋だったところも多く、着物の価値がちゃんとわかっていて品質も心配ないので、高くなることがあるのです。
百貨店の着物には、タグが付いているのですぐに分かります。
[左:三越][中央:高島屋][右:大丸]
あるとないでは大違い!着物の産地の証明書
高く買取してもらえる着物には、作家物の他に有名産地の織物で仕立てられた着物も高くで買取してもらえることがあります。産地を特定する証紙があると買取額がUP
日本には、全国各地にその地域の特色を持った織物があります。織物の産地によっては、その織物の着物や帯も高くで買取してもらえることもあり、高く買取してもらえるポイントは「証紙」があるかどうか。
着物に詳しくない人でも知っている「大島紬」や「結城紬」など、有名産地の織物には、厳しい基準をクリアして検査に通った物には、産地を証明する証紙がついているので、証紙があれば買取額がUPします。
[大島紬の証紙] 本場大島紬協同組合のサイトで確認できる証紙の図柄です。
金茶色の地球のマークに朱色で本場奄美大島の文字が織り込まれている証紙が多く見かける証紙です。(右は鹿児島県産の証紙)
[左:奄美大島の大島紬][右:鹿児島県産の大島紬]
その他の証紙は染め方や産地の証明を証紙になっています。
また、地球のマークの証紙は、生地に貼られる時には貼り替え防止のために、下記のようにパンチ穴が合いています。
証紙は反物の端についていて、着物に仕立てた時の切れ端についているもので、貼り替え防止のために証紙と生地に割印をしてあるものや、パンチ穴があいているものもあるので、証紙があっても生地に貼っていないと意味がありません 。
[結城紬の証紙]
本場結城紬の証紙で一番肝心なのが、桑の葉の真ん中に書いてある「結」の文字かどうかです。
結城紬の証紙にはこの文字が「紬」のものもありますが、結城紬には違いありませんが、本場といえる基準のものではない結城紬なので、格が下がります。
その他にも、本場結城紬と言えるものには、重要無形文化財指定証紙がついていて、重要無形文化財指定の証紙と生地には、証紙の貼り替え防止のために割印が押してあり、検査の証も大事なポイントです。
その他の織物の証紙一覧
経済産業大臣のお墨付き「伝統的工芸品」
上記の織物もそうですが、有名産地の織物のなかには、経済産業大臣認定の伝統的工芸品に指定されているものもあり、指定を受けている物も高くで買取してもらえることがあります。
伝統的工芸品には、伝統証紙がついていて、厳しい基準に合格している証としてついているので、伝統証紙が付いているかどうかも大事なポイントです。
伝統証紙は、ほとんどの場合、産地の証紙と一緒についています。
伝統証紙
仕立て方は大事?
買取してもらえるかを大きく左右するのが、仕立て方です。着物は、サイズが違うだけで仕立て方は同じだと思っている人が多いと思いますが、衿や身頃などの仕立て方が違うことがあり、仕立て方によっては、買取に影響することもあります。
衿の仕立て方で買取不可になることも
着物の仕立て方には「袷(あわせ)仕立て」と「単衣(ひとえ)仕立て」の2種類があり、袷は真夏の暑い時期以外のいつでも、単衣は季節の変わり目の6月・9月や暑い時期に着るように仕立てられている着物です。
基本的には、着る期間の長い袷の着物のほうが買取してもらいやすいのですが、近頃では寒い時期でも気にせず単衣の着物を着る人が増えていて需要があるので、単衣の着物も同じように買取額がつくようになってきています。
ただし、どちらの場合でも、衿の仕立て方が「バチ衿※」の物は、どんなに状態が良くても、買取してもらうのが難しく、買取額がまったくつかないことも・・・
その理由は、体型に合わせて着付けやすいので、広衿が主流になってきているから。
また、バチ衿を仕立て直しても、ついた折り目の型が取れないと売り物にならないので、どんなに状態が良くいい柄でも、買取してもらうのは難しいのです。
※バチ衿と広衿とは、広衿は衿幅を着付け時の2倍の広さで仕立てた衿のこと。バチ衿は、着付けた状態に仕立てる時に縫いとめた衿のこと
仕立て直しができると高くなる
着物の長さも買取額に影響することの1つです。基準は150センチ以上の丈があるかどうか。 日本人の平均身長が高くなってきていることもあり、子供サイズの着物や140センチ未満の着物は需要が少ないので、買取してもらうのが難しいのです。丈は長ければ仕立て直すことも、着付けの時に調整することもできるので、少しでも長いほうがいいといえます。
値段がつきにくい着物を高く売るには
証紙や落款がない小紋や紬は、普段着として着るものなので、もともと1枚だけで買取してもらうのが難しい着物です。また、道行(みちゆき)や道中着(どうちゅうぎ)なども、需要が少ないので、買取してもらうのが難しいです。
売りにくい着物はまとめて売ると買取額があがる?
上記のような買取してもらいにくい着物の場合は、まとめてなら買取してもらえることもあるので、着物だけではなく、帯や小物などと一緒に査定してもらいましょう。
出張買取後にフリマアプリや宅配買取に出してみる
出張買取では、値段がつかなかった物を引き取ってはくれません。そのため、買取後に売れなかった着物が残ってしまうという、デメリットがあります。でも、残ってしまった着物を捨ててしまうのはもったいないです。出張買取に着てもらったことで、だいたいの相場がわかり、適正な価格を付けることができるので、フリマアプリやオークションに出せば買取してもらえることも・・・
また、宅配買取専門の買取業者に出してみるのもいいかもしれません。出張買取で値段がつかなかった着物に値段がつくこともあり、値段がつかなかった場合は、無料で処分してもらえます。
高く売りたい時は出張買取がおすすめ
少しでも高く売るなら、着物を売るなら、着物買取専門業者に依頼するのが一番です。そして、少しでも高く売りたいなら、目の前で査定をしてもらえて、着物の価値をきちんと判断して買取ってもらえる出張買取をおすすめします。
出張買取なら、直接やり取りをするので、価格の交渉をすることも可能なので、納得して着物を売ることができます。しかし、買取額に納得出来ないこともありますよね。
そんな場合は、他の買取業者でも出張買取を依頼してみましょう。
相見積もりでも費用が一切かからない
出張買取は、来てもらったからといって、出張費用・査定費用・キャンセル料などの費用は一切かかりません。 また、買取額や買取してもらえる物は、買取業者によって違います。 そのため、少しでも高く売りたい時は、数社の出張買取に依頼して、納得できる金額のところで売るようにしましょうと。
まとめ
着物を高く売るポイントは色々ありますが、着物の買取額や買取可能な着物は、買取業者によっても違います。
着物を少しでも高く売りたい時は、とにかく着物買取専門業者の出張買取に来てもらい、着物の価値や相場・買取状況を知ることが大事です。
まずは自分の着物の価値を知って、上手に着物を売るといいですね。
着物買取業者選びに迷ったらどうすればいい?
着物買取業者がたくさんありすぎて、どこを選べばいいのか迷ってしまうことがあるはず。
「着物売るガイド!」では、着物買取業者を徹底比較して特徴などを分かりやすくまとめたものを、ランキング形式で掲載しています。
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