着物買取おすすめ業者ランキングTOP10！口コミ評価や買取相場【2022年最新】

2022年1月26日

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場所を取るから…着る機会がないからなど、押し入れに眠っている古い着物の処分を考えている人いますよね。

大切に閉まっていた着物、思い入れのある着物、お母さんやお祖母ちゃんから譲り受けた着物など、着物を売る理由は人それぞれあると思いますが、せっかく売るなら高く売りたいと思って当然です。

しかし、古い着物の価値や実際に売れるかどうかなんて分からないのが普通でしょう。また、売るにしてもどこに売れば良いのか分からないという人のために、おすすめの着物買取業者の口コミや評判、高く売る方法などを紹介していきます。

この記事を読み進めて頂ければ、以下のような事が分かるようになっています。

思い出のある着物を安く買い叩かれないために、少しでも高く買取してもらいたいと思っている人は参考にしてください。

口コミ・評判が良い着物買取大手5社のサービス比較

まず、ランキングを紹介する前に着物買取を専門にしている業者の中でも特におすすめのサービスを行っている大手5社の比較表をご覧ください。

特に確認しておいて欲しいのは女性査定士の指定が可能かどうか、また「出張・宅配・持込」と自分の望んでいる買取方法に対応しているかどうかです。

見て頂ければ、自分の望んでいる買取サービスを行っているのはどういった会社なのかある程度分かるはずです。

比較表なので目安にはなりますが、上場企業もあり悪質な買取行為などを行うことはありません。

ここからは上位5社を含め、国内のおすすめ着物買取業者10社をランキング形式で紹介していくので、是非自分の希望に沿った買取業者を見つけてみてください。

着物買取のおすすめ業者ランキング

それでは日本全国、多くの買取サービスがある中で、特に着物の買取に関しておすすめの業者を紹介していきます。

また、ランキングに関しては私自身が利用して感じたメリット・デメリット、口コミや評判など、あらゆる点を考慮した結果になります。

1位「バイセル」

着物買取業者の中でも人気、知名度共にナンバーワンと言って良い「バイセル（旧：スピード買取.jP）」は、着物を売りたい人ならまずおすすめしたいサービスです。

出張買取で自宅に来てくれるまでのスピードや、査定員の対応の良さや親切さ、その場で現金即払いなど、買取業者としては非の打ちどころがありません。

また、買取業者の中でも顧客満足度1位というアンケート結果も出ているので、口コミなどの評価も高いです。

女性の利用者であれば査定員に女性を指定することも出来ますし、1人暮らしの若い女性やお年寄りの方でも安心して利用できる買取業者です。

バイセルの特長やメリット

• 専門の査定士や女性の査定士が良い
• 申し込みだけで後は自宅で済ませたい
• 着物の知識がない
• 即日売りたい

上記のような方であれば、バイセルに着物買取の申し込みをするのがおすすめです。

一点一点どういったもので、いくらの買取額になるのか説明してもらえるので、着物の知識がない方でも安心して査定を任せられます。

バイセルの口コミや評判

実際にバイセルの買取を利用した人はどういった印象を受けているのか、リアルな口コミを把握しておいてください。

バイセルの公式サイトはこちら

2位「福ちゃん」

「中尾彬・池波志乃」夫妻のインパクトが強い買取業者「福ちゃん」は、他社と比べてまだ若い企業ですが、買取実績も多く、リピーターも多いといった特徴があります。

出張買取も47都道府県に対応しており、現在も対象エリア拡大中なので、地方にお住まいの方でも申し込むことが可能です。

福ちゃんの特長やメリット

• 査定員の対応が丁寧
• 出張買取を得意としている
• 古い着物や状態が悪い着物も売りたい

福ちゃんは自社でクリーニングやシミ抜き対応が可能なため、他社でも買い取れなかった着物でも買い取ると宣言しています。

また、電話オペレーターや査定員の対応に関しては非常に評価が高いので、バイセルか福ちゃんかどちらかに査定を申し込む人が多いです。

福ちゃんの口コミや評判

福ちゃんもバイセルに負けず劣らずの評判の良さなので、口コミが気になる方は一応確認しておいてください。

福ちゃんの公式サイトはこちら

3位「ザ・ゴールド」

全区に約80の店舗を持つ買取専門店「ザ・ゴールド」はCMで見たことがある人も多いと思います。

着物であれば1点から査定してくれますが、貴金属・ダイヤモンド・高級腕時計・ブランド品なども査定に出すと高額買取が期待できます。

ザ・ゴールドの特長やメリット

• 査定員の対応が良い
• 路面店が多いので持込しやすい
• 遺品整理にも対応している

ザ・ゴールドは古美術品や骨董品、刀剣なども買取強化していますし、遺品整理などにも対応しているので、蔵の整理などをしたい方にはありがたいサービスです。

また、着物1点ではあまり値段が付かなかったという声もあるので、「これは結構高額な査定が出るのでは？」と思うアイテムと一緒に申し込むのがおすすめです。

ザ・ゴールドの口コミや評判

ザ・ゴールドに関する口コミも載せておきますので、評判について気になっている人は確認しておいてください。

ザ・ゴ ールドの公式サイトはこちら

4位「買取プレミアム」

丁寧な買取を心掛けている着物買取業者「買取プレミアム」は多くのサイトで高評価を得ています。

運営会社がバイセルと同じ「バイセルテクノロジーズ」ということで気になった方もいると思いますが、バイセルがスピードを重視しているのに対し、買取プレミアムは丁寧さと高価買取を重視しています。

あまり広告費をかけていないので、知名度がそこまでない印象があるかもしれませんが、無駄な広告費を省くことで高価買取を実現しています。

買取プレミアムの特長やメリット

• 丁寧な対応が高評価
• 高額買取が期待できる
• 着物の買取に特化している

買取プレミアムの査定員は着物の買取に強い人が多く、女性査定員も指定できるため、着物の知識がない方でも安心して申し込みやすいはずです。

実店舗が少ないため、持込（店頭）買取を希望しているには向かないかもしれませんが、出張買取や宅配買取に関してはバイセル同様に国内全域に対応しています。

買取プレミアムの公式サイトはこちら

5位「コメ兵」

主にブランドリユースで知られる「コメ兵」は創業70年以上の老舗買取業者です。

評判が悪いという噂があったりしますが、実際に利用した人の評価は意外なほど高く、高価買取の実績も多いのでブランド物も売りたいという方におすすめです。

また、販売にも力を入れている会社なので、コメ兵に売ってコメ兵で買うというコメ兵ユーザーも多いということ。

コメ兵の特長やメリット

• ブランドもの買取に強い
• 事前のオンライン査定が可能
• 返送料が無料

コメ兵を利用する人の決め手となるのが、事前にできるオンライン査定で、LINEとオンラインビデオで査定員が査定を行ってくれます。

手続きは別で必要になりますが、事前に大体の金額を知りたい方にはありがたいサービスです。ただし、着物の買取はオンライン査定ができないのでご了承ください。

また、宅配買取のキャンセル時に発生する「返送料が無料」なのはコメ兵の最大のメリットとなっています。

コメ兵の公式サイトはこちら

6位「着物10（旧ヤマトク）」

元々は「ヤマトク」の名称で運営されていた「着物10」は創業から25年を超える老舗の着物買取業者です。

ここまでに紹介してきた業者との大きな違いは宅配買取のみしか行っていないところで、査定員と会話しながら売るか決めたいという人には向かないかもしれませんが、対面してたくないという人には向いています。

また、他の業者にはない特長などもあるので、着物10の特長を把握しておいてください。

着物10の特長やメリット

• 宅配買取専門の業者
• トレカやアイドルグッズも買取可能
• ブランドものや古着の買取はしていない

着物10は他の業者と違いブランド物の買取はしていませんが、トレーディングカードやアイドルグッズといった珍しいものを買取しています。

そのため、そういったアイテムが自宅に眠っているという方は着物10の宅配買取がおすすめです。

着物10の公式サイトはこちら

7位「久屋」

「久屋」は宅配買取にのみ特化した着物専門買取業者で、他の業者のように着物以外の買取は行っていません。

着物に関するものであれば、帯や和装小物の買取も行っているので、宅配買取で着物関連の品のみを売りたいという人向けの業者です。

久屋の特長やメリット

• 着物関連の宅配買取のみ
• 着物の詳しい査定員が在籍している
• 他の業者が非対応の地域にも対応

久屋には着物の買取に特化した査定員が在籍しているので、作家物などを売りたい方が安く買い叩かれることはありません。

しかし、宅配買取のみにも関わらず、キャンセル時の返送料が利用者負担というの大きなデメリットと言えます。

久屋の公式サイトはこちら

8位「まんがく屋」

貴金属からブランド品、あらゆるものを買取している「まんがく屋」は元々業界最大手とも言える買取専門業者です。

知名度もありますし実績もあるのですが、近年は上位で紹介した買取業者たちにサービスで負けてしまっている印象があります。

まんがく屋の特長やメリット

• 買取品目が多い
• ウール・ポリエステル素材は買取不可
• 宅配買取は全国対応

正直言って、他と比較した時にまんがく屋のメリットと言えるものは少ないです。着物の買取に関しても絹（しょうけん）の着物が条件で、ウール・ポリエステル・喪服・七五三の着物は買取を行っていません。

要するに「高い着物や良い着物のみ」しか査定金額がつかない可能性があります…しかし、買取品目は非常に多いので、売りたいものが沢山ある人にとっては利用しやすい買取業者になってくれる可能性があります。

まんがく屋の公式サイトはこちら

9位「なんぼや」

全国的にも知られる中古買取業者「なんぼや」は北海道から九州まで約130店舗を運営しており、各店舗でも持込買取を行っています。

特に強いのが骨董品、絵画、陶器といった古美術品で、着物買取に関しても同じく強化買取を行っています。

さらに長くイメージキャラクターを務めていた関根勤さんから関ジャニに変わったことで、利用者が増加しそうです。

なんぼやの特長やメリット

• LINE査定が可能
• 宅配買取の返送料が無料
• 持込買取しやすい

なんぼやと言えば、ブランド買取のイメージが強いと思いますが、LINE査定も行っていますし、宅配買取のキャンセル時の返送料もかかりません。

また、店舗数も多いため持込しやすいといったようにメリットが多く感じますが、知名度の割に良い口コミが少ないため、ランキングとしてはこの辺りになってしまいます。

なんぼやの公式サイトはこちら

10位「おたからや」

知名度抜群の買取業者「おたからや」は、全国の店舗数が1,300店以上とリユース業界ではナンバーワンの店舗数と知名度を誇ります。

ただし、この店舗の多くがフランチャイズのため店によって買取可能な品目が違ったり、評判の悪い店舗も多々あります。

店舗が近所にあり、着物以外にも売りたいという人は気軽に利用できて良いと思いますが、それ以外の方は上位の業者のほうが良いでしょう。

おたからやの特長やメリット

• 買取は全国対応
• キャンセル時の返送料無料
• 持込買取がしやすい

おたからやは他の業者ではあまり対応していない離島にも買取対応していますし、店舗数が多いので店頭買取に持ち込みもしやすいです。

さらに宅配買取ではキャンセル後の返送料が無料ということで、条件的には非常に良いのですが、ナンバーワンになれないのは色々と理由がありそうですね…

おたからやの公式サイトはこちら

着物の買取相場

着物の買取相場は種類や時期、その時の需要にとって変動しています。また、作家物と言われる有名な着物作家が作った着物やブランドものは買取金額もアップします。

新品、中古といった違いや保存状態にもよりますが、それぞれの相場を載せておくので売ろうと思っている着物の種類などが分かる方は把握しておいてください。

種類別の着物買取相場一覧表

まずは一般的な着物の買取価格を種類別に紹介しておきます。1度着用したものは中古となりますので、そのあたりも踏まえて参考にしてください。

あくまで目安にはなりますが、参考になると思うので、自分が売りたい着物がどの種類になるのか把握しておくと良いと思います。

訪問着・留袖・振袖の買取相場目安

ノーブランドの訪問着の相場は20,000円前後、作家物だと100,000円前後も十分にあり得ます。

しかし、最近増えているポリエステル素材のものなどは非常に安かったり、業者によっては買い取ってもらえない場合もあるので事前に聞いておいたほうが良いかもしれません。

留袖の場合は人間国宝や伝統工芸認定のもの、有名産地で生産された留袖などは100,000円以上もざらで、一式500,000円で買取してもらえたということもあります。

振袖に関しては中古市場の目安として、ノーブランドのものであれば大体10,000円～30,000円ほどが多く、有名作家や老舗呉服店の振袖になると100,000円～200,000円が買取相場となっています。

ブランド着物の買取相場

有名なブランドや老舗ブランドを挙げておくので、お手持ちの着物がブランド着物だという方は一度確認しておいてください。

ブランド着物であれば安くても20,000円～30,000円、人気の尾峨佐染繍の着物だと100,000円前後は期待できます。

また、友禅染で有名な老舗着物ブランド「千總（ちそう）」などは100,000円～150,000円位の買取額は間違いないでしょう。千總は室町時代か続く老舗ですし、多くの人が憧れているブランドなので需要も大きくどの業者も欲しがるはずです。

高額買取になりやすい着物

着物の種類やブランドの買取相場は大体把握できたと思いますが、一言に着物と言っても非常に様々な種類があります。

売ろうと思っている着物はどういった種類で、高額買取になるかどうか把握しておきましょう。

友禅、紬、上布などの高級着物

高級着物といえば、友禅と言われる三大友禅、紬（つむぎ）、上布（じょうふ）といった種類の着物です。

加賀友禅・京友禅・東京友禅（江戸友禅）

友禅は江戸時代から続く染色方法で、友禅着物の中でもかが友禅・京友禅・東京友禅は三大友禅と呼ばれ古着着物市場でも非常に人気があります。

三大友禅以外にも十日町友禅なども人気がありますし、型紙を使って染める方友禅よりも、手描きで染め上げる手描き友禅のほうが高額の買取が期待できます。

紬（大島紬・塩梅紬・牛首紬）

紬は紬糸を先染めしており挙げるという製法で作られる着物で、絹独特の高級感のある着物に仕上がります。

普段着でも使われることが多いことから、比較的光沢が薄く落ち着きのある印象を与える着物です。

最も有名なのが大島紬・塩沢紬・牛首紬は日本三大紬と呼ばれていますし、結城紬なども高額が期待できます。

また、置賜紬・信州紬・村山大島紬・上田紬・飯田紬・伊那紬・郡上紬・久米島紬なども高額買取になることが多いです。

上布（越後上布・宮古上布）

上布は苧麻という質の高い麻糸を使った着物で、肌触りが良く柔らかいのが特徴です。麻を使っているので、涼しく夏場には活躍する着物の種類です。

上布には無形文化財指定の越後上布や宮古上布、八重山上布・会津上布・近江上布・能登上布なども高額の査定がつきやすい着物です。

三大絣（久留米・伊予・備後）や伝統工芸指定の絣

庶民の衣服として知られ、地元ではあまり注目されていない絣ですが、一部高額で買取される絣もあります。

日本三大絣である「久留米絣・伊予絣・備後絣」や、伝統工芸品の指定を受けている「伊勢崎絣・十日町絣・琉球絣」などは高額の買取も期待できます。

人間国宝や著名な作家の着物

着物の中でも人間国宝や制作した着物や、著名作家の着物はブランド物と同等かそれ以上に高額買取が期待できます。

人間国宝が制作した着物

人間国宝が制作した着物は、着物という枠を超えて骨董品として扱われることが多いです。買取額もそれだけ高くなりますし、安くても数十万～というのが人間国宝の作った着物です。

このレベルの着物で、証紙や落款もある完品であれば、一つの買取業者だけでなくいくつか査定してもらうほうが良いでしょう。

人間国宝「友禅染」作家一覧

花鳥風月や四季の花草などの絵柄が特徴の友禅染（ゆうぜんぞめ）で、人間国宝になっている作家一覧になります。

人間国宝「型染」作家一覧

型染は1956年に芹沢銈介氏が人間国宝に認定された際に、他の型染めの技法と区別するために考案された名称です。

分業の多い友禅や小紋とは違い、基本的に一人で全ての作業を行う型染はそれだけ高額買取になりやくなっています。

人間国宝「織り」作家一覧

染めとは違い糸を染色して、そこから布としており挙げるのが織り、または後染めなどとも呼ばれています。

織りの代表的な着物が紬となっており、生産地も全国にあります。そんな織りの着物で人間国宝に認定された作家は以下の通りです。

人間国宝「江戸小紋」作家一覧

色の数だけ型紙を使うという独特の方法で描かれる江戸小紋は、江戸時代から始まり、戦後に小紋と区別するために現在の「江戸小紋」という名称になりました。

小紋の着物は買取額が高いものは少ない印象ですが、人間国宝となれば買取額もグンとアップします。

人間国宝「帯」作家一覧

帯にも色んな種類がありますが、人間国宝と認定されている作家の帯は、～200,000円で買い取ってもらえたりするので帯だけだけだとしてもしっかりと保管しておきましょう。

著名な作家の着物

人間国宝になっていなくとも著名な作家はいます。高額買取が期待できそうな着物を持っている方は、ブランドや人間国宝と共に人気の着物作家を知っておきましょう。

それぞれが独特の柄や技法を持った作家たちなので、特徴もあり中古市場でも高額で販売されています。

浦野理一

「経節紬」で有名な浦野理一（うらのりいち）は昭和を代表する染色研究家です。着物だけでなく帯も人気があり、買取相場は10,000円～100,000円と幅広いです。

久保田一竹

室町時代に栄えた「辻が花模様」を復活させたことで知られる作家。彼が表現した一竹辻が花は国内外で評価が高く、フランス芸術文化勲章シュバリエを受章しています。

「光のシンフォニー」や「宇宙の威厳」とも呼ばれる久保田一竹の着物は安くても50,000円、高ければ1000,000円前後でも買取されます。

由水十久

加賀友禅の中でも代表的な作家・由水十久（ゆうすいとく）は人物画を得意としてもり、特に童が描かれた着物は現在でも高価で買取が行われています。

山下め由

黄八丈の伝統的な染織技術を伝え続ける染色作家で、東京都の無形文化財にも認定さている作家です。

娘の八百子（やおこ）や孫の芙美子（ふみこ）も黄八丈の技法を受け継いでおり、高価買取が望めますが、山下め由の作品はさらに高額な査定が望めます。

松井青々

たたき染めで知られる松井青々（まついせいせい）は京友禅の第一人者であり、知名度もある作家です。

青々調と言われるたたき染めの上に松竹梅などの模様を描いた作品は、模造品も出回っているほどで、オリジナルの作品ともなればかなり高額で取引されます。

着物買取でマイナス査定されないためのポイント

着物買取で査定士が見るポイントはどういったところなのか？そのあたりの解説をしていきます。

査定前にチェックしておくことで、査定員に少しでも良い印象を与えることができるので、事前に調べられるところは確認しておいてください。

着物の状態（保管状態）

査定員がまず見るのが着物の保管状態です。ただタンスに閉まっておいただけだとしても、汚れ・シミ・カビなどがあればそれがマイナス評価になっていまいます。

綺麗に保管しておくには定期的に湿気を逃し、虫干しをするなどしておくことで、比較的綺麗な状態を保つことが可能です。

着物の素材は絹が高値

着物の素材に使われていものは色んなものがありますが、ブランドなど関係なく高額査定になりやすいのが正絹（しょうけん）と言われる絹100％の着物です。

上布などは麻素材で作られているので、見た目は高価に感じないかもしれませんが、夏の着物として人気もあり高額が期待できます。

また、最近多いのがウールやポリエステルといった素材が使われている着物や浴衣ですが、これらは大量生産も多く販売価格も低いので安くなります。

業者によっては化学繊維の着物は買取ができない事もあるので、そのあたりも業者選びの前に確認しておくことをお勧めします。

証紙や落款の有無・保管

作家ものであったりブランド着物など、高級な着物には必ず証紙や落款と言われる証明書が付いています。

シャネルやプラダといったブランド買取でも、正規品の品質を保証するギャランティカードがありますが、証紙や落款は同様の意味を持ちます。

基本は付いているものですが、古い着物では一部ついていない場合もあります。

しかし、しっかりとした査定員がいる買取業者であれば、見極めることができるのであまり気にしないでも良いでしょう。

格の高さを確認しておく

着物には格というのがあり、格の高さによって買取額が変動します。

最も格が高いのが礼装着と言われるものですが、黒留袖や本振袖は高価買取になるものの、喪服などは買取価格が安くなります。

次に略礼装着（準礼装着）になりますが、これは色留袖、訪問着、付け下げ、振袖、色無地、江戸小紋などが当てはまります。

これらの着物は使用頻度が多く、幅広くもあるため中古であっても流通が早いため、高価買取されることが多いです。・

サイズが大きく身丈が長い着物

近年、女性の平均身長も上がっており、昔の人が着ていた着物では丈が足りないといった問題が多くあります。

また、着物は自分のサイズに仕立て直して着用するのが普通のため、大きなサイズのほうが需要があります。

中古市場で出回っている着物は小さなサイズが多いので、サイズが大きいというだけで査定額がアップする可能性が高いです。

着物を高く売るためのコツや準備

思い入れのある着物や、譲り受けた大切な着物を少しでも高く買い取ってもらうために、着物を高く売るためのコツや準備を紹介しておきます。

着物は古いものほど骨董品という一面を持っていますし、高級な着物であれば少しでも高額査定が出るように知っておいてください。

たとう紙に包んで保管しておく

はたとう紙に包んである着物を見たことがある人も多いと思いますが、たとう紙は吸湿性に優れており、着物を畳んでそのままタンスに入れておくよりも、一枚ずつたとう紙に包んでおいたほうが良いです。

湿気を吸い、カビ防止にもなりますし、虫食いの発生率も全く違ってきます。特に正絹やウール素材などは虫食いに遭いやすいので、たとう紙に包んでおいたほうが保存状態も良くなります。

査定前のクリーニングはNG？

洋服を売る際に予めクリーニングに出す人はよくいますが、着物の場合は生地が傷んでしまうことも多々あります。

着物を専門にしているクリーニングもありますが、丸洗いだけでも大体9,000円～かかってしまうので、買取金額が分からないうちはリスクがあります。

そのため、クリーニングには出さずに査定してもらったほうが良いです。

数社から見積もりをとる

高価買取が望める着物であれば、一社だけではなく他にも査定してもらうという方法がおすすめです。手間はかかりますが、買取の場合は査定後のキャンセルも可能なので、金銭的な負担は一切ありません。

売るときはスパッと売るのも大切ですが、査定員の評判が良い買取業者であれば、あからさまに嫌な態度を取られたりはしないので安心してください。

着物を売る方法！おすすめは？

そもそも着物を売るにはどういった方法があるのか、簡単に紹介しておきます。手間や時間、買取金額などを踏まえて自分が希望している買取方法はどうなのか確認しておいてください。

フリマアプリ・ネットオークションで売る

自分で価格を決めて売れるという点では、フリマアプリやネットオークションは非常にメリットが大きいです。

ただし、着物の知識がないと適正価格かどうか分かりませんし、下手すると査定してもらったほうが高く売れたということもあり得ます。

また、画像を撮影したり、文章を作ったりといった手間はかかりますし、一番の問題は現金が入るまでの時間です。

オークションやフリマアプリは即入金ではないため、すぐにお金が必要な方や手間が面倒に感じる方は向いていません。

もし、利用するのであれば、業者に売れない安価な着物や小物にしておくと便利に使えると思います。

リサイクルショップへ売る

意外と多いのが、いらなくなった着物をリサイクルショップへ持ってしまうパターンです。

私も何度か見かけたことがあるのですが、専門の査定士がいないことがほとんどですし、適正価格で買い取ってもらえることはほぼありません。

下手すると0円査定で引き取りなんてこともありますし、ブックオフやセカンドストリートに持って行きがっかりしたという話も聞くので、リサイクルショップに着物を売るのはおすすめできません。

着物の買取業者へ売る

着物を売るなら価値が分かり、専門の査定士がいる着物買取業者に売るのが最も安心です。

適正な価値を判断して買取価格を提示してくれますし、査定金額に納得がいかない場合にはキャンセルも可能なので、実質リスクはありません。

出張買取

バイセルや福ちゃんなど、多くの着物買取業者が行っているのが出張買取です。査定員が自宅まで来て査定するといった流れで、申し込みだけで済むので最も手間がかからない方法です。

出張費がかかる業者もありますが、当サイトで紹介している買取業者で出張費を取っているところはありません。

また、女性の場合は女性査定員を指定できる買取業者もあるので、一人暮らしの女性で安心して申し込むことができます。

宅配買取

宅配買取は、申し込んでから送られてくる配送キット（梱包キット）に売りたい着物や小物を入れて郵送、査定後に買い取ってもらう方法です。

こちらも出張買取と同じく店舗に出向く必要がないため、時間が取れない方や近くに店舗がない方にはおすすめです。

至れり尽くせりの買取方法に感じるかもしれませんが、デメリットもあります。銀行振り込みになるため入金までの時間がかかること、そしてキャンセルした場合に返送料がかかることです。

持込買取

持込買取はシンプルに近くの店舗に出向き店頭で買取してもらう方法です。査定員と直接のやり取りになるため、金額の交渉やお願いもしやすくコミュニケーションをとることができます。

また、待ち時間がなければ査定完了までに時間もかかりませんし、現金払いがほとんどなのでメリットもたくさんあります。

しかし、着物だけでなく小物も売りたいという人は持ち運びが大変になりますし、駐車スペースがない店舗もあるので事前に確認が必要です。

買取業者選びの注意点

着物を売ろうと思った場合に最もおすすめするのは、着物買取の専門業者に査定に出すという方法ですが、買取業者であればどこでも良いというわけではありません。

ここで紹介した買取業者には悪質なサービスを行っている会社はありませんが、最近は勝手に訪問してくる悪質業者もいたりするので注意が必要です。

自分で申し込むのであれば問題ないかと思いますが、どういった点を注意して業者選びをしたら良いか解説しておきます。

クーリングオフやトラブル対応の窓口の有無

当サイトでおすすめとして紹介している着物買取業者であれば問題ありませんが、クーリングオフ制度がない業者やお客様相談室を設置していない業者もあります。

買取りしてもらった後に後悔したり、どうしても手元に持っておかなければならない理由ができた時など、ないとは言い切れないのであれば事前に確認しておきましょう。

専門の査定士が在籍している

これも当サイトで紹介している業者であれば問題ありませんが、上のほうでもお伝えした通り、FC加盟店が多い買取り業者の中には着物の査定ができない（出来るが詳しくはない）査定員がいる店舗もあります。

出張買取や宅配買取であれば、きちんと査定できる鑑定士が見てくれますが、店頭買取や持込買取の場合は着物に詳しい人が必ず在籍しているわけではないので、注意が必要です。

買取方法の選択が可能かどうか

買取業者の買取方法は主に「出張買取・宅配買取・持込買取」の3方法になりますが、業者によって行ってない買取方法があったり、持込できる店舗が少なかったりします。

また、着物10（旧ヤマトク）のように宅配買取しか行っていない着物買取業者もあるので、望んでいる買取方法に対応しているかどうかは事前に確認しておいてください。

※おすすめ買取業者の買取方法を確認する↑

着物買取でよくある質問や疑問

着物の買取に関しては完全に網羅したと思いますが、当サイトに送られてくる質問や疑問で多いもの、よく相談されることなど、簡単に回答しておきます。

反物の買取は行っている？

着物を仕立てる前の布を「反物（たんもの）」と言いますが、ほとんどの着物買取業者は反物の買取も行っています。

正絹の反物であれば、50,000～200,000円ほどが相場になっていますし、人間国宝や有名作家の反物になれば数百万という買取価格も十分考えられます。

買い取れない着物はありますか？

買取可能な着物は業者によって違いますが、洗える着物・ウール、ポリエステル素材の着物、浴衣などは買取できない業者も多いです。

ただし、買い取ってくれるところもあるので、気になる買取業者の買取概要や詳細をご覧ください。

申込み後のキャンセルはお金がかかりますか？

ほとんどの着物買取業者は、申し込みや査定後のキャンセルでお金を取られることはありません。また、一度売ってしまった後でもクーリングオフに対応してくれる業者も多いです。

しかし、宅配買取の査定後キャンセルにおいては返送料がかかる業者が多いので、事前に確認しておきましょう。

※おすすめ買取業者のクーリングオフ・返送料の確認↑

買取に関する詳しいサービス内容などは業者によって変わりますので、気になる買取業者がある方はHPをご覧ください。

おすすめの買取業者であれば当サイトで詳しく解説しているので、着物の買取業者一覧から覗いてみてください。

着物買取おすすめ業者TOP10・まとめ

思い入れのある着物や譲り受けた着物を売却する際に、少しでも満足できるようにこの記事を書きましたので、最後まで読んで頂けた人には感謝致します。

着物を売る機会は中々ないと思うので失敗して欲しくありませんし、安く買い叩かれて損した、傷付いたなんて思いは絶対に避けたいところだと思います。

私にできるだけの着物買取に関する知識、おすすめの着物買取業者を紹介したので、役立てて頂ければ幸いです。