黄八丈の買取相場や高く売る方法は?最高級着物の歴史や特長まとめ!

2022年2月25日

黄八丈の買取相場や高く売る方法は?最高級着物の歴史や特長まとめ!

タンスに眠っている着物が色鮮やかな山吹色の格子柄(こうしがら)、または縞柄(しまがら)の着物の場合は、捨てたり安い金額で売ってしまってはいけません。

その着物は、もしかすると「黄八丈(きはちじょう)」という伝統的工芸品に認定されている着物かもしれないからです。

伝統的工芸品に認定されている正式名称は「本場黄八丈」で、東京都の八丈島原産の紬織の着物です。

伝統的工芸品に認定されているような希少な着物は、大量生産することができないため、高額で買取してもらえることが多いです。

本場黄八丈もその1つであり、素朴ながらも奥深い味わいがあると中古市場でも人気のため、必ずその価値を理解しておくことをおすすめします。

この記事では黄八丈とはどういった着物なのか、買取相場や高く売るポイントについても解説していくので、黄八丈について詳しく知りたい方は目を通してみてください。

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黄八丈の着物の買取相場はどれくらい?

着物についてあまり知らない人だと、黄八丈と言われてもピンとこないと思いますが、希少性の高い着物でかなり高額で買取されることが多いです。

着物買取専門業者大手のバイセル(スピード買取.jp)、福ちゃん、宅配買取専門業者の久屋が公式サイト内で発表している買取相場は以下になります。

バイセルの黄八丈・買取相場

着物の種類買取相場
作家物(有名作家物/人間国宝など)3,000円~800,000円
留袖(色留袖/黒留袖)2,000円~200,000円
振袖2,000円~500,000円
友禅(京友禅/加賀友禅/東京友禅/十日町友禅など)3,000円~500,000円
訪問着2,000円~500,000円
付け下げ2,000円~200,000円
紬(大島紬/結城紬/黄八丈紬/塩沢紬/牛首紬など)1,000円~500,000円
小紋1,000円~200,000円
色無地1,000円~50,000円

バイセルの公式サイトはこちら

福ちゃんの黄八丈・買取相場

高価買取対象価格高価買取対象価格
振り袖10,000円~訪問着10,000円~
袋帯8,000円~7,000円~
黒留袖6,000円~小紋6,000円~
名古屋帯6,000円~人間国宝30,000円~
伝統工芸30,000円~

福ちゃんの公式サイトはこちら

久屋の黄八丈・買取相場

久屋買取相場

久屋の公式サイトはこちら

上記の表の買取額は目安ですが、ある程度参考になるはずです。

また、買取業者ごとに査定ポイントがあり、総合的に判断して買取額が決められるので、必ずしも相場通りの金額がつくわけではなく、着物によっては相場価格を下回ることもあります。

逆に上記の買取額はあくまでも相場なので、保存状態や希少度によって高くなる事も全然あります。

黄八丈って何?特徴や作家について

黄八丈って何?

黄八丈は八丈島の名前の語源にもなった絹織物のことで、現・東京都八丈島原産の紬織の一種です。もともと絹織物が盛んな島で、長さ8丈の絹織物を島で「八丈絹」「丹後」と呼んでいました。

また、八丈島は米や農作物などに恵まれない島だったので、八丈絹を年貢として納めていたという過去があります。この絹織物が島の経済を支えていたこともあり、美しい黄八丈を織る島として八丈島と名付けたのだと言われています。

黄八丈と呼ばれるようになったのは戦後になってからですが、八丈絹は室町時代に誕生した、とても歴史の古い絹織物なのです。

今では伝統的工芸品に認定されており、東京都の重要無形文化財保持者に認定されている作家もいます。伝統的工芸品に認定されている本場黄八丈には要件があり以下の通り。

本場黄八丈 要件

手投げ杼

[手投げ杼]

引用元:http://www.yuukitsumugi.com/

  • 先染めの平織り又は綾織りとする。
  • よこ糸の打ち込みには、手投げ杼(てなげひ)を用いる。
  • 染色は、手作業による浸染とする。この場合において、染料は、コブナグサ、タブノキ又はシイを原料とする植物性染料とし、媒染剤は木炭又は泥土とする

伝統工芸品に認定されるには、このように必要な要件を満たす必要があります。

色鮮やかな明るい黄色が特徴の黄八丈

黄八丈

引用元:https://www.ginza-waki.jp/

鮮やかな黄色がメインカラーの黄八丈ですが、黄色の他にも鳶色(とびいろ)といわれる茶系と艶のある黒があり、この3色の濃淡や組み合わせで織られているのが特徴です。

黄八丈は、島に自生する植物を染料にしていましたが、色が3色なのは染色に使える植物の色が3色しかなかったからとも言われています。

黄八丈の代表的な色である黄色は、イネ科の一年草の八丈刈安(はちじょうかりやす:別名コブナグサ)を刈って干し、煎じてできる煎汁で染められます。

鳶八丈の茶色となる原料には、島ではマダミと呼ばれるタブノキ(別名:イヌグス)の樹皮、黒八丈の黒の原料には、シイの樹皮を煮出した色素で染め上げられます。

黄八丈の有名作家

黄八丈の有名作家・山下家

黄八丈の生産で有名な作家はいるのですが、具体的に言うと代表的作家というよりも、代表的一家と言ったほうが正しい表現です。

その代表的一家は「山下家」という家系で、山下家は江戸時代から黄八丈と深い縁のある家系であり、江戸時代から受け継がれてきた染釜が現在でも使われています。

なかでも、1897年(明治30年)に誕生した山下め由は、7歳の時に祖父から山下家に伝わる糸染めの秘法を伝授され、黄八丈の織だけではなく染にも従事し、後継者を育て現代に受け継いだ人物で、山下め由の黄八丈はとても希少価値が高く貴重です。

山下家の織りなす黄八丈は、化学染料を一切使わない技法を今でも守り続け、植物や泥によって出る自然の色合いが美しい紬で、着物を制作している「めゆ工房」は八丈島で唯一の染織元となっています。

また、め由の娘である八百子(やおこ)、孫娘の芙美子も跡を継いでおり、八百子亡き後も芙美子が夫の誉とともに現在も黄八丈作りを守り続けています。

基本的に一点ものである当代・芙美子氏の着物は新品価格が100万円を超えたりもします。

管理人の口コミ

め由氏と八百子氏は東京都指定の無形文化財技術保持者に認定されていて、さらに八百子氏は東京都名誉都民にも選ばれています。

黄八丈は希少価値が高い

黄八丈は染色の時に使う灰は手作りしており、手織りで作るため大量生産ができません。また、黄八丈独特の色を出すために「ふしづけ」「あくつけ」「泥つけ」の3工程の染色が行われるのですが、1つ1つの工程にとても時間がかかります。

黄八丈に使われる糸作りは2~5年

黄八丈が織り上げられるまでに時間がかかる一番の理由は、糸作りに時間がかかるからです。

黄八丈の糸は、八丈島に自生する植物によって染められているのですが、この染色に使う植物をまず栽培するところから糸作りが始まります。

それだけでも数ヶ月は必要になるのですが、糸の染色にも時間がかかり、最初の工程であるふしづけは煮出した染料(ふしといいます)に糸を一晩浸け、それを天日で乾燥させるという作業。

しかも、それを15~20回も繰り返すので、この工程だけでも最短1ヶ月程かかる計算になります。

さらに、染色工程の後は染まり方や艶を見ながら、色むらにならないよう数年かけて乾燥し、寝かせて色を安定させるので、糸の完成までには数年かかるというわけです。

すべて手織りで2通りの織り方がある

黄八丈はすべて手織りで、2通りの織り方がある

黄八丈は、織り子によってすべて手織りで織られていて、その織り方は2種類の方法があります。

黄八丈の一般的な織り方は平織で、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を1本おきに交差させる基本的な織り方の物がほとんどです。

しかし、もう1つ綾織といって、斜線状の模様を織りなす織り方(斜文織・しゃもんおりともいわれる)で織られている黄八丈もあります。

糸を作るまでにも時間がかかり、すべて手織りのため、年間の生産量はとても少ない黄八丈ですが、その中でも綾織は高度な技術を要するため、生産量は極めて少ないといえます。

綾織の種類は、丸まなこ・めかご・市松織・本高貴(ほんごうき)・風通崩し・足高貴(あしごうき)とありますが、足高貴が一番複雑な織で高価です。

平織り

[左:平織り][右:綾織]

引用元:https://shikinobi.com/

黄八丈

引用元:https://onlineshop.motoji.co.jp/

黄八丈

引用元:https://www.kawanoya.co.jp/

画像だけでも複雑に織られているのが分かるはずです。そして、黄八丈の持つ独特の風合いもこれだけ複雑に織られているが故に出せる芸術といえます。

黄八丈・秋田八丈・米沢八丈とは?

黄八丈を語る時に必ず出てくるのが、秋田八丈と米沢八丈といった言葉ですが、それに加えて本場黄八丈なんて言葉もあったりするので意味が分からないという人も多いはずです。

ここではそれぞれの違いや見分け方を解説しておくので、気になる方は目を通しておいてください。

黄八丈と秋田八丈・米沢八丈の違い

秋田県の北秋田市で作られる秋田黄八丈と、山形県米沢市で作られる米沢八丈といったように、八丈島で作られている黄八丈にとてもよく似た織物があります。

どちらも草木染めの絹織物という点では黄八丈と同じなのですが、染色に使う植物が違っており、染め上がった色合いや風合いさわり心地が違います。

そのため、八丈島で作られる黄八丈は「本場黄八丈」と言われ、区別されています。

秋田黄八丈

秋田黄八丈」の製造起源は江戸時代で、秋田藩主が秋田絹を奨励し、文化年間(1804年~1818年)に群馬県の桐生から蓼沼甚平(たでぬまじんぺい)を招き、江戸・京阪で売られるようになりました。

秋田黄八丈は、ハマナスの根皮を用いて染めた鳶色が主で、本場黄八丈よりもやや渋みのある色合いが特徴です。

黄八丈の名前の由来でもある黄色には、本場黄八丈と同じカリヤスやヤマツツジ・ヤマモモで作った染料が使われています。

米沢八丈

山形県米沢市で織られる絹織物の総称を「米沢織」といい、江戸時代の藩主・上杉鷹山(ようざん)が、桑や苧麻(ちょま)の植栽を奨励し、小千谷縮の技術を導入したのに始まり、黄八丈も織られるようになりました。

米沢の黄八丈は、1850年(嘉永3年)に坂田春五郎が技術を持ち込み、米沢八丈と名付けられ、米沢織の黄金時代を作ったと言われています。

米沢八丈と本場黄八丈の違いは見た目だけでなく、丈夫さでも区別することができます。

米沢八丈は本場黄八丈と比べて、テカリがありサラッとしたさわり心地で、少しダークな色合いでくすんだ感じがします。

また、本場黄八丈はコシがあって丈夫なのに対し、米沢八丈は薄く、着ていると折り目が擦り切れて破れる折り切れをおこしやすいのが特徴です。

黄八丈の見分け方

黄八丈の見分け方 黄八丈は鮮やかな黄色の格子柄基本で、独特な色合いで見た目にわかりやすいですが、八丈島原産の本場黄八丈かどうかを見分けるには、証紙を確認するのが一番です。

本場黄八丈の証紙には、染色者名と機織者名が記載されており、伝統工芸士に認定されている染色者の場合は伝統工芸士の証紙が貼られていることもあります。

証紙は黄八丈織物協同組合が発行しているので、そこまでチェックすれば間違いなく本場黄八丈かどうか判別できるはずです。。

黄八丈の着物を高く売るポイント

黄八丈の着物は非常に人気が高いのですが、手間がかかるうえに染色職人や織職人の高齢化に伴い職人数が減っていることもあり、年間に織られるのはごくわずかです。

そのため、本場黄八丈の着物をはじめ、帯や反物はとても希少価値が高く、中古市場でも人気があります。

本場黄八丈の証紙があれば高く売れる?

黄八丈には、本場だけではなく秋田黄八丈や米沢八丈もあるため、証紙が有無によって買取額が変わると思っておいてください。

証紙は産地や品質の証明になるので、買取してもらいやすくなるだけでなく、買取額がアップすることもあるのです。

また、黄八丈は基本的に絹織物ですが、ウールの黄八丈もあります。しかし、もともとウールの着物は買取していないところが多く、黄八丈でも買取してもらえないこともあります。 本場黄八丈

作家物の本場黄八丈は高額で売れる?

八丈島で織られる黄八丈のなかでも、山下家のめ由・八百子・芙美子の織る黄八丈は、高額買取が期待できる着物です。

無形文化財に指定されている「山下め由」と「山下八百子」の作品は希少価値が高く、驚くような高額買取になったりするので、もしかしたら?という人は事前に確認しておきましょう。

山下め由

黒黄八丈は希少価値が高い

黄八丈はとても希少価値が高く、買取してもらいやすい織物ですが、黄八丈以上に手間のかかる黒黄八丈が市場に出回ることは珍しく、黄八丈より高額買取になることが期待できます。

特に夏黄八の生産量は通常の黄八丈以上に少なく、黒ともなれば滅多に手に入らないものなので、もしタンスの中に眠っているという方がいれば一度査定に出してみることをおすすめします。 夏黄八

平織りより綾織の方が高く売れる?

通常、黄八丈は平織りで織られていますが、綾織で織られている黄八丈もあります。綾織にはいくつか種類がありますが(上記参照)、高度な技術を要する綾織のほうが希少価値が高くなっています。

綾織の中で最も複雑な織の足高貴(あしごうき)だと、査定員も驚くほどレアな着物だと思って良いでしょう。

箱入りの黄八丈

箱入り 夏黒黃八 黄八丈を売る時に証紙は重要ですが、さらに箱入りだった場合は希少価値が高く高額な査定額が出やすいです。

黄八丈を売る場合は着物買取専門業者一択

着物を売る場合はどこで売ればいいか迷うと思いますが、主な方法は以下の3つです。

着物を売る方法

  • リサイクルショップに持っていく
  • オークションやフリマアプリで売る
  • 着物買取専門業者に売る

もし、お手持ちの着物が黄八丈だった場合は、着物買取専門業者に売る以外はおすすめできません。その理由を簡単に解説しておくので、買取してもらうことを検討している場合は是非把握しておいてください。

リサイクルショップ

リサイクルショップは着物の買取をしているところが少なく、買取してもらえたとしても専門の査定士がいないことが殆どです。さらに着物の価値に関係なく買取されるので、損することもあります。

オークションやフリマアプリ

オークションやフリマアプリはスマホから簡単に登録することができるので、撮影した着物をアップロードするだけで、家に居ながらに売ることができるので非常に便利です。

しかし、一見手軽で簡単そうに感じますが、購入希望者の質問への対応、さらに買い手が決まった後は送付の手間がかかります。また、ある程度着物の知識がないとトラブルになることもあるので、気軽にできるわりに注意が必要です。

着物買取の専門業者

高額な買取になりそうな着物の場合は、専門の査定士がいる買取業者が最も安全です。しかも、金額に納得がいかない場合はキャンセルすることができ、手数料も一切かからないので安心。

買取方法も「出張買取」「宅配買取」「持込買取」の3方法あり、自分にあった方法で依頼することが可能となっています。

出張買取や宅配買取なら、持ち運ぶ必要もないので、家にいながら着物を売ることができるので便利です。

時間はかかるが数社に査定してもらうのがおすすめ

買取業者によって買取した着物の販路はさまざまなので、会社によって欲しい着物も買取額も違います。

そのため、同じ着物でも高く買取してもらえるところもあれば、数百円にしかならないというところもあるのです。とはいえ、黄八丈の場合は数百円や数千円なんて事はあり得ません。

何度も対応するのは面倒かもしれませんが、作家物の場合は金額が大きく変わることもあるので、少し手間がかかっても、数社に依頼して納得のいく買取業者を見つけることが大事です。

買取業者の査定費用は一切かからないので、大事にしてきた着物を安く買い叩かれないためにも、複数の買取業者に見てもらいましょう。

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黄八丈の着物買取まとめ

黄八丈の着物は糸を作るだけでも数年かかる上に、染色者や織り子さんが少なくなってきているので、生産量の少ない貴重な織物です。

江戸時代から変わらぬ技法で織り続けられている黄八丈は、現在も非常に人気があり、親子3代が着れるといわれるくらい丈夫です。

また、年月を重ねるほど美しくなるともいわれているので、買取業者でも買取を強化しているところもある程です。

そんな黄八丈を安く買い叩かれないためにも、まずは着物買取専門業者に依頼して、きちんと査定してもらい価値を知ったうえで、上手に売る事をおすすめします。

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