ちりめんの着物ってどんな着物?買取相場と売る時のポイントを徹底解説!

2018年9月19日

ちりめんの着物ってどんな着物?買取相場と売る時のポイントを徹底解説!

振袖や留袖・小紋の着物は持っているけれど、ちりめんの着物は持っていないと思っている人もいるのでは?

しかし、ちりめんは生地の種類の1つで、振袖や留袖などにも使われているので、知らずに持っている人も多いのです。

ちりめんは、着物の情報の1つとしても意外と重要で、着物を売るときに影響することがあります。

そこで、このページでは、そんな「ちりめん」について詳しく紹介したいと思います。

そもそもちりめんって何?着物に欠かせないちりめんとは

そもそもちりめんって何?着物に欠かせないちりめんとは

日常で聞くちりめんと言えば、ちりめんじゃこか水戸黄門が身分を隠して名乗る時の「越後のちりめん問屋の隠居」くらいですよね。

※ちょっと雑学・・・水戸光圀公がちりめん問屋と名乗っていたのは、越後のちりめんを愛用していたうえに、江戸時代は日本海側が一大商業地として栄えていたからだとか・・・

このページで紹介する「ちりめん」とは、着物の生地のことですが、着物を着ないからどんな生地かわからないという人も多いのでは?

フランスでは「クレープ織」と言われている織り方の生地で、クレープ素材といえば、洋服生地にも多いので、おしゃれ好きの人にはわかる人もいるかもしれませんね。

ちりめんとは、漢字で「縮緬」と書き、強い※撚り(より)をかけた絹糸で織った、絹の※縮(ちぢみ)織物の総称のこと。

身近なものでは、ふんわりしたポコポコとした凹凸のある素材でできた風呂敷が、ちりめん素材です。

[ちりめん生地]凹凸に見えるのがシボ。撚りがかかっている糸で織ることでできる。

ちりめんの二大産地は京都府と滋賀県

ちりめんの二大産地は京都府と滋賀県

ちりめんは、大阪の堺の織工が、1573年~1592年(天正の頃)安土桃山時代に、中国の王朝「明国(みんこく)」から織る技法を日本に持ち込み、京都や滋賀に広がっていきました。

その後、大阪ではなく京都の西陣地域で発展し、滋賀に伝わり、今では京都府と滋賀県が二大産地となったのです。

現在は、1716年~1736年(亨保の頃)頃に西陣から伝わった「丹後」を第一とし、長浜(滋賀)・春江(福井)・小松(石川)などで織られています。

日本遺産に認定された丹後ちりめんとは

日本遺産に認定された丹後ちりめんとは

丹後ちりめんは、2015年(平成27年)より文化庁が開始した認定制度である※「日本遺産」に、2017年(平成29年)に認定された絹織物です。

京都府北部に位置する丹後地方では、もともと絹織物が盛んで、およそ1300年前の奈良時代に、丹後の鳥取で織られ、聖武天皇に献上(739年)された絹織物が、現在でも正倉院御物(ぎょぶつまたはごもつ)として残っているくらいです。

現代でも、丹後地方では絹織物が盛んで、日本最大の絹織物の産地であり、日本で生産されている和装用白生地織物(通称・着物の生地)の、およそ70%が丹後で織られています。

その絹織物の1つである丹後ちりめんは、奈良時代からおよそ千年の時を経て、1720年(享保5年・江戸時代)に、峰山(現・京丹後市峰山町)の絹屋佐平治らが、京都西陣から持ち帰った技術を基に丹後地方に広まっていきました。

今では丹後地方の名産品として知られていて、来たる2020年、東京オリンピックの年には、創業300年を迎えます。

【丹後ちりめんの6つの特徴】

丹後ちりめんの6つの特徴

・しなやかでシワになりにくく優美
・シボによる柔らかな肌触り
・染め付けやすく美しい柄や模様が出しやすい
・強撚糸の織物のため耐久力があり丈夫
・染め直すことができるので経済的でエコ
・絹以外にもレーヨン・ポリエステルなどの素材のちりめんもある

※日本遺産・・・日本各地に存在する有形無形の文化財を、その地域の歴史的ストーリーに絡めて認知度を広めるための認定制度で、地域に点在する遺産を活用し、発信することで地域活性化を図ることを目的としているもの。

加賀友禅や京友禅に使われるちりめんの最高級品・長浜ちりめんとは

加賀友禅や京友禅に使われるちりめんの最高級品・長浜ちりめんとは

長浜ちりめんは、滋賀県長浜市を中心に生産されている、高級絹織物の総称で「浜ちりめん」とも呼ばれています。

丹後にちりめんが伝わったおよそ40年後に、浅井難波村の中村林助と乾庄九郎により、丹後の宮津の蚕紙商(さんししょう)庄右衛門から技術を学び持ち帰ったのが始まりで、今では丹後ちりめんに次ぐ生産量をほこり、白生地のおよそ20%が長浜で織られています。

丹後ちりめんが平織り地に文様を織りだした、綸子(りんず)といわれる紋織物を主体にしているのに対し、長浜ちりめんは強撚糸を使ったシボが高い、重さのある無地を主体にしています。

また、重さのある長浜ちりめんは、加賀友禅や京友禅などの友禅染めの着物の着尺地として使われているのはもちろん、染帯やウェディングドレスにも使用されている、最高級品の絹織物です。

二大産地の他にも産地がある?

二大産地の他にも産地がある?

白生地織物のおよそ90%を丹後と長浜で占めていますが、艷のある光沢でなめらかな肌触りの春江ちりめん(福井県)は、羽裏や長襦袢などに使われています。

石川県の小松で織られている小松ちりめんは、大正時代に綸子の一大産地として栄え、多くが高級長襦袢として使われて、現在ではオリジナルのデザインで染め上げた子供用の着物や大人用の羽織やコートなどが作られています。

ちりめんが使われるのはどんな着物?

ちりめんは、基本的に絹織物で、染め着物の着尺地として使われるので、振袖や留袖・訪問着・色無地・小紋など、どの着物の種類にも使われています。

また、着物だけではなく、染帯や和装小物などにも使われているので、知らずに持っている人は多いのです。

ちりめんの着物の買取相場はどれぐらい?

ちりめんの着物の買取相場はどれぐらい?

着物の買取相場は、着物の種類によって決まっていて、作家物や有名産地の着物であれば、同じ種類の着物でも買取相場がUPすることがあります。

ちりめんは、ほとんどの種類の着物に使われている織物なので、染めの着物を持っている場合は、種類によって買取価格を確認してみてください。

着物買取専門業者大手のスピード出張買取バイセル(元・スピード買取.jp)と福ちゃん・宅配買取専門業者の久屋が、公式サイト内で発表している買取相場は以下になります。

【バイセル買取相場】

着物の種類買取相場
作家物(有名作家物/人間国宝など)3,000円~800,000円
留袖(色留袖/黒留袖)2,000円~200,000円
振袖2,000円~500,000円
友禅(京友禅/加賀友禅/東京友禅/十日町友禅など)3,000円~500,000円
訪問着2,000円~500,000円
付け下げ2,000円~200,000円
紬(大島紬/結城紬/黄八丈紬/塩沢紬/牛首紬など)1,000円~500,000円
小紋1,000円~200,000円
色無地1,000円~50,000円

帯の種類と和装小物買取相場
名古屋帯500円~300,000円
袋帯500円~300,000円
丸帯1,000円~100,000円
半幅帯500円~150,000円
和装小物100円~50,000円

バイセルの公式サイトはこちら

【福ちゃん買取相場】

高価買取対象価格高価買取対象価格
振り袖10,000円~訪問着10,000円~
袋帯8,000円~7,000円~
黒留袖6,000円~小紋6,000円~
名古屋帯6,000円~人間国宝30,000円~
伝統工芸30,000円~

福ちゃんの公式サイトはこちら

【久屋買取相場】

久屋買取相場

久屋の公式サイトはこちら

ちりめんの反物は買取してもらえる

ちりめんの反物は買取してもらえる

ちりめんの着物ではなく、着物に仕立てる前の反物を持っているという人もいると思います。

着物になっていないから買取してもらえないと思っている人もいますよね。

でも、大丈夫です。反物でも買取してもらえます。

反物の買取額は業者によって違いますが、丹後ちりめんの反物が2万円(六角堂)で買取されている例も・・・

その他にも、ちりめんのアンティーク着物が3,000円、錦紗(きんしゃ)ちりめんのアンティーク着物が5,000円で買取されている例もあります。

ちりめんを売るポイント

ちりめんを売るポイント

ちりめんを売るポイントといっても、ほとんどの場合、着物や帯に仕立てられているので、ちりめんを売る感覚はないかもしれません。

しかし、ちょっとしたことで、買取額がUPすることもあるので紹介します。

ちりめんにも証紙がある?証紙があると高くなる?

ちりめん生地は、染め着物や染帯に使われていますが、反物の端に産地を証明する印が押してあり、染織前でも染色後でも確認できます。

丹後ちりめんの場合、左下のマークとまったく同じ内容の印が押してありますが、右端の「丹」の字が「丹後」となっているものや、印ではなく生地自体に織り込んであることもあります。

長浜ちりめんの証紙は、下の組合の名前の前にある、旧字体の「濱」の字が目印で、浜ちりめんの文字の印も押してあります。

日本の絹マークがあると高く売れる?

日本の絹マークは日本で織り・染められた和装品に付いているマークで、生地の端にスタンプしてあります。

ただし、このマークは、日本で織られ染めた生地ということの証明で、絹糸が国産のものという証明ではありません。

絹糸も国産の場合は、「日本の絹」の文字の下に金文字で純国産と記載されていて、蚕の品種や生産農家・製糸会社名などが記載されています。

生地にスタンプしてある場合やタグ・シールが付いていることもあるので、あると買取額がUPすることもあります。

また、日本の絹マークと一緒に「JYAPAN Silk 国際シルクマーク」がついているものもあります。

ウールマークなら知っているという人もいると思いますが、国際シルクマークは「絹」バージョンだと思えばわかりやすいのでは・・・

国際シルクマークは、シルクの「S」のモチーフが目印。

国際絹業協会(ISA)が、世界知的所有権機関(在ジュネーブ)に国際登録し、協会が定めた世界共通の国際規格を満たしているものに付いているマークです。

日本では、(社)日本絹業協会が実施していて、家蚕糸で製造した絹100%の織物、編物生地およびその製品で、品質・制作ともに優れた国際絹製品などに使用できるとしています。

この国際シルクマークが付いている場合、日本の絹マークも付いているので、より品質の高い着物だといえます。

友禅染や江戸小紋のちりめんは高く売れる?

ちりめんは、白生地の絹織物なので、友禅染や江戸小紋・紅型などの染色技法を用いて、ちりめん生地を染めて着物や帯に仕立てるものです。

そのため、友禅染や江戸小紋などは高く買取してもらえることもあります。

その場合、友禅の証紙や江戸小紋とわかる証紙があると買取額がUPするかも・・・

ポリエステルやレーヨンのちりめんは売れない?

ポリエステルやレーヨンのちりめんは売れない?

基本的にちりめん素材のものは絹でできていますが、丹後では丹後ちりめんの技術を活かしたポリエステルやレーヨンなどの化学繊維のちりめん生地も作られています。

しわになりにくく自宅で洗うこともできる、化学繊維のちりめんは、着る頻度の高い色無地はもちろん、振袖や子供の着物など、幅広く使われています。

ただし、化繊の着物は買取してもらいにくい着物の1つで、買取してもらえたとしても数百円から数千円と、正絹(しょうけん)の着物に比べると、買取額が低いことがほとんどで、買取自体してもらえないこともあります。

化繊のちりめんの着物を売るなら、出来るだけ早く売ることをおすすめします。

ちりめんを売るなら着物買取専門業者に任せるのが一番!

ちりめんを売るなら着物買取専門業者に任せるのが一番!

ちりめんとして売るのは、反物の状態で持っている場合になりますが、着物や帯に仕立ててあるちりめんを売ることもあります。

[着物を売る方法]
1,リサイクルショップに持っていく
2,オークションやフリマアプリで売る
3,着物買取専門業者に売る

上記の3つの方法で売る人が多いと思います。

この中で、最もおすすめなのが着物買取専門業者です。

リサイクルショップ

そもそも着物の買取をしているところが少なく、買取してもらえたとしても、専門の査定士がいません。

そのため、着物の価値に関係なく買取されることがほとんどで、反物の場合は生地として買取られるので、1キロ100円や150円といった重さで買取額が決まるため、損をすることもあります。

オークションやフリマアプリ

スマホで簡単に登録することができるので、撮影した着物をアップロードするだけで、家に居ながらにして着物を売ることができるので便利です。

しかし、一見手軽で簡単そうですが、購入希望者の質問への対応や送付などの手間がかかります。

また、ある程度着物の知識がないとトラブルになることも・・・

着物買取専門業者

専門の査定士がきちんと価値を判断して査定してくれるので、納得して売ることができます。

万が一、金額に納得がいかない場合も、キャンセルすることができ、手数料も一切かからないので安心です。

買取方法も「出張買取」「宅配買取」「持込買取」の3つあり、自分にあった方法で依頼することが可能。

出張買取や宅配買取なら、持ち運ぶ必要もないので、家にいながらにして着物を売ることができるので便利です。

まとめ

ちりめんは、絹織物の総称なので、ちりめんを反物のまま持っていない限り、ちりめんとして売ることはないかもしれません。

しかし、丹後ちりめんや長浜ちりめんは高級絹織物なので、さまざまな種類の着物や帯として高く売れることがあります。

ですから、きちんと価値のわかるところで売らないと、安く買い叩かれることもあるので、ちりめんの着物や帯・反物を売るなら、まずは着物買取専門業者を利用して、上手に売るといいですね。

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