ちりめんの着物ってどんな着物?買取相場と売る時のポイントを徹底解説!

2022年6月10日

ちりめんの着物ってどんな着物?買取相場と売る時のポイントを徹底解説!

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縮緬(ちりめん)の着物ってどういったものですか?ということを聞かれることがありますが、ちりめんというのは生地の種類を指した言葉です。

縮緬は振袖や留袖などにも使われているので、実際にはちりめんだとは知らずに持っている人も多いのが現状です。

しかし、着物を買取査定に出したりするとなれば最低限でも良いので、ちりめんに対しての知識を持っておいたほうが良いと思いますので、「ちりめん」について詳しく紹介したいと思います。

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ちりめん(縮緬)の着物生地とは?

そもそもちりめんって何?着物に欠かせないちりめんとは

一般的にちりめんと言えば、ちりめんじゃこか水戸黄門が身分を隠して名乗る時の「越後のちりめん問屋の隠居」くらいのもので、言葉として聞いたことはあっても気にしたことない方がほとんどでしょう。

このページで紹介する「ちりめん」とは、着物の生地についてになりますが、全くご存じないという方もいらっしゃると思います。知らなくても良いかもしれませんが、知っておいたほうが良い知識ということで認識しておいてください。

ちりめんの生地・種類について

ちりめんは漢字で「縮緬」と書き、強い※撚り(より)をかけた絹糸で織った、絹の※縮(ちぢみ)織物の総称を言います。

特長としては、生地の表面が「しぼ」と呼ばれる凹凸おうとつになっており、すぐに思いつく物ではふんわりしたぼこぼこの風呂敷などがちりめん素材です。

また、フランスで「クレープ織」と言われている織り方もちりめんで、洋服の生地にも多く使われています。

管理人の口コミ

水戸光圀公がちりめん問屋と名乗っていたのは、越後のちりめんを愛用していたうえに、江戸時代は日本海側が一大商業地として栄えていたからだとか!

ちりめんが使われている着物

ちりめんは基本的に絹織物で、染め着物の着尺地として使われるので、振袖や留袖・訪問着・色無地・小紋など、どの着物にも使われています。

また、着物だけではなく、染帯や和装小物などにも使われているので、ちりめんだとは知らずに持っている人も多いです。

ポリエステルやレーヨンのちりめんには注意

ちりめん素材のものは多くが絹で作られていますが、丹後では丹後ちりめんの技術を活かしたポリエステルやレーヨンなどの化学繊維のちりめん生地も作られています。

しわになりにくく、自宅で洗うこともできる化学繊維のちりめんは着る頻度の高い色や無地はもちろん、振袖や子供の着物などに幅広く使われています。

そのため、化繊の着物は買取してもらいにくく、買取してもらえたとしても数百円から数千円と、正絹(しょうけん)の着物に比べると、買取額が低いことがほとんどで買取自体してもらえないこともあります。

ちりめんの着物の買取相場

着物の買取相場は着物の種類によって決まっており、作家物や有名産地の着物であれば、同じ種類の着物でも買取相場がUPするのが普通です。

ちりめんは、ほとんどの種類の着物に使われている織物なので、染めの着物を持っている場合は、種類によって買取価格を確認してみてください。

着物買取専門業者大手の中では、スピード出張買取バイセル(元・スピード買取.jp)、福ちゃん・宅配買取専門業者の久屋が公式サイトで買取相場を載せています。

【バイセル買取相場】

着物買取業者の中では最大手のバイセルは細かい買取相場を載せているので、気になる方はご覧ください。

着物の種類買取相場
作家物(有名作家物/人間国宝など)3,000円~800,000円
留袖(色留袖/黒留袖)2,000円~200,000円
振袖2,000円~500,000円
友禅(京友禅/加賀友禅/東京友禅/十日町友禅など)3,000円~500,000円
訪問着2,000円~500,000円
付け下げ2,000円~200,000円
紬(大島紬/結城紬/黄八丈紬/塩沢紬/牛首紬など)1,000円~500,000円
小紋1,000円~200,000円
色無地1,000円~50,000円
帯の種類と和装小物買取相場
名古屋帯500円~300,000円
袋帯500円~300,000円
丸帯1,000円~100,000円
半幅帯500円~150,000円
和装小物100円~50,000円

また、バイセルについて詳しく知りたい方は『バイセルの口コミや評判まとめ』を読んで頂けると、着物買取に関しても詳しく理解できると思います。

バイセルの公式サイトはこちら

【福ちゃん買取相場】

「中尾彬・池波志乃」夫妻が広告塔となっている買取業者「福ちゃん」も買取相場を掲載しています。

高価買取対象価格高価買取対象価格
振り袖10,000円~訪問着10,000円~
袋帯8,000円~7,000円~
黒留袖6,000円~小紋6,000円~
名古屋帯6,000円~人間国宝30,000円~
伝統工芸30,000円~
高価買取対象の相場なので、期待しすぎるとがっくりと来てしまうかもしれませんので、ほどほどに…こちらに関しても『福ちゃんの口コミや評判』記事があるので、気になる方はそちらもご覧ください。

福ちゃんの公式サイトはこちら

【久屋買取相場】

宅配買取専門の買取業者「久屋(ひさや)」も相場を載せています。福ちゃんとほとんど差がないのですが、念のため目を通しておいてください。

久屋買取相場

久屋について詳しく知りたい方は『久屋の口コミや評判』記事に目を通してください。

久屋の公式サイトはこちら

ちりめんの反物は買取してもらえる

ちりめんの着物ではなく、着物に仕立てる前の反物(たんもの)を持っているという人もいると思いますが、反物であっても買取はしてもらえます。

買取額は業者によって違いますが、丹後ちりめんの反物が2万円で買取されている例もあります。

また、ちりめんのアンティーク着物が3,000円、錦紗(きんしゃ)ちりめんのアンティーク着物が5,000円で買取されている例もあるので、売れないと思っていた方はこの機会に査定に出してみるのも良いでしょう。

ちりめんの着物を高く売るには?

自宅に眠っているちりめんの着物や反物をお持ちの方は、ちょっとしたことで買取額がアップすることもあるので紹介しておきます。

ちりめんの証紙を確認しておく

ちりめん生地は染め着物や染帯に使われていますが、反物の端に産地を証明する印が押してあり、染織前でも染色後でも確認できます。

丹後ちりめんの場合は左下のマークとまったく同じ内容の印が押してありますが、右端の「丹」の字が「丹後」となっているものや、印ではなく生地自体に織り込んであることもあります。

丹後ちりめん

引用元:https://ciao-kimono.ssl-lolipop.jp/

長浜ちりめんの証紙は、組合の名前の前にある、旧字体の「濱」の字が目印で、浜ちりめんの文字の印も押してあります。

長浜ちりめん

引用元:https://www.onostore.net/

分かり辛かったかもしれませんが、よく見ればちりめんと記載があるのが分かるはずなので、気になる方はお手持ちの着物や反物を確認しておいてください。

「日本の絹」マークは純国産の証

日本の絹」マークは日本で織り・染められた和装品に付いているマークで、生地の端にスタンプがしてあります。

ただし、このマークは日本で織られ染めた生地ということの証明であり、絹糸が国産という証明ではありません。

絹糸も国産の場合は「日本の絹」の文字の下に金文字で純国産と記載されていて、蚕の品種や生産農家・製糸会社名などが記載されています。

生地にスタンプしてある場合やタグ・シールが付いていることもあるので、あると買取額がUPすることもあります。

日本の絹マーク

引用元:https://stat.ameba.jp/

また、日本の絹マークと一緒に「JYAPAN Silk 国際シルクマーク」がついているものもあります。

ウールマークなら知っているという人もいると思いますが、国際シルクマークはそれの「絹」バージョンだと思ってて良いです。

国際シルクマークはシルクの「S」のモチーフが目印となっています。

国際シルクマーク

引用元:http://www.kabutofukui.com/

国際絹業協会(ISA)が、世界知的所有権機関(在ジュネーブ)に国際登録し、協会が定めた世界共通の国際規格を満たしているものに付いているマークです。

日本では、(社)日本絹業協会が実施していて、家蚕糸で製造した絹100%の織物、編物生地およびその製品で、品質・制作ともに優れた国際絹製品などに使用できるとしています。

この国際シルクマークが付いている場合、日本の絹マークも付いているので、より品質の高い着物だといえます。

友禅染や江戸小紋のちりめんは高く売れる?

ちりめんは、白生地の絹織物なので友禅染や江戸小紋・紅型などの染色技法を用いて、ちりめん生地を染めて着物や帯に仕立てるものです。

そのため、友禅染や江戸小紋などは高く買取してもらえることもあります。

その場合、友禅の証紙や江戸小紋とわかる証紙があると買取額がUPする可能性が大きいです。

丹後ちりめん

引用元:http://www.budgetuw.com/

ちりめんの着物や反物はどこに売るべき?

ちりめんを売るなら着物買取専門業者に任せるのが一番!

ちりめんは基本的に反物の状態になりますが、着物や帯に仕立ててあるちりめんを売ることもあります。

着物や反物を売る場合は以下の3方法になると思いますが、それぞれに特徴が異なっています。

  • 1、リサイクルショップに持っていく
  • 2、オークションやフリマアプリで売る
  • 3、着物買取専門業者に売る

手軽でなおかつスピーディーに売りたい場合におすすめなのが、着物買取専門業者の出張買取です。それぞれの違いを簡単に説明しておくので、売る事を検討している方は把握しておいてください。

リサイクルショップに売る場合

リサイクルショップは持ち込んで手軽に売ることができるので、利用している人は多いですが、着物の買取をしている店舗が少なく、買取してもらえたとしても専門の査定士がいません。

そのため、着物の価値に関係なく買取されることがほとんどで、反物の場合は生地として買取られるので、1キロ100円や150円といった重さで買取額が決まるため、損をすることもあります。

当然ながらある程度の買取価格がつきそうなちりめんであれば、絶対に避けるべき方法です。

オークションやフリマアプリで売る場合

ヤフーオークションやメルカリなど、スマホで撮影した着物をアップロードするだけで、家に居ながらにして着物を売ることができるのでなかなか便利です。

しかし、購入希望者の質問への対応や送付などの手間がかかりますし、ある程度着物の知識がないとトラブルになることもあります。

また、価値が分からない人には向きませんし、売れてから入金があるまでの時間は他の方法と比べても圧倒的に長いため、確実に売れるという人でない限りおすすめしません。

着物買取専門業者に売る場合

着物の買取業者は専門の査定士がきちんと価値を判断してくれますし、査定に出したからといって納得しなければキャンセルも可能です。

また、手数料も一切かからないので、実質的な手間はほとんどありません。

買取方法は「出張買取」「宅配買取」「持込買取」の中から、自分にあった方法で依頼することが可能で、家にいながらにして着物を売ることもできます。

ちりめんについての豆知識(高級ちりめん・生産地)

最後に知っておけば役立つちりめんについての知識を解説しておきます。別に知らなくても良いという方は読み飛ばしてもらっても良いですし、高級そうなちりめんの反物や着物をお持ちの方は参考にしてください。

日本遺産に認定された丹後ちりめん

日本遺産に認定された丹後ちりめんとは

丹後ちりめんは、2017年(平成29年)「日本遺産」に認定された絹織物です。

京都府北部に位置する丹後地方はもともと絹織物が盛んで、およそ1300年前の奈良時代に丹後の鳥取で織られ、聖武天皇に献上(739年)された絹織物。

現在でも正倉院御物(ぎょぶつまたはごもつ)として残っているほどで、今では丹後地方の名産品としても知られています。

そんな丹後ちりめんの特徴は以下の6点。

・しなやかでシワになりにくく優美

・シボによる柔らかな肌触り

・染め付けやすく美しい柄や模様が出しやすい

・強撚糸の織物のため耐久力があり丈夫

・染め直すことができるので経済的でエコ

・絹以外にもレーヨン・ポリエステルなどの素材のちりめんもある

「長浜ちりめん」は加賀友禅や京友禅に使われる最高級ちりめん

加賀友禅や京友禅に使われるちりめんの最高級品・長浜ちりめんとは

長浜ちりめんは、滋賀県長浜市を中心に生産されている、高級絹織物の総称で「浜ちりめん」とも呼ばれています。

丹後にちりめんが伝わったおよそ40年後に、浅井難波村の中村林助と乾庄九郎により、丹後の宮津の蚕紙商(さんししょう)庄右衛門から技術を学び持ち帰ったのが始まりで、今では丹後ちりめんに次ぐ生産量をほこり、白生地のおよそ20%が長浜で織られています。

丹後ちりめんが平織り地に文様を織りだした、綸子(りんず)といわれる紋織物を主体にしているのに対し、長浜ちりめんは強撚糸を使ったシボが高い、重さのある無地を主体にしています。

また、重さのある長浜ちりめんは、加賀友禅や京友禅などの友禅染めの着物の着尺地として使われているのはもちろん、染帯やウェディングドレスにも使用されている、最高級品の絹織物です。

ちりめんの二大産地は京都府と滋賀県

ちりめんは、大阪の堺の織工が、1573年~1592年(天正の頃)安土桃山時代に、中国の王朝「明国(みんこく)」から織る技法を日本に持ち込み、京都や滋賀に広がっていったそうです。

その後、大阪ではなく京都の西陣地域で発展し、滋賀に伝わり、今では京都府と滋賀県が二大産地となっています。

現在は、1716年~1736年(亨保の頃)頃に西陣から伝わった「丹後」を第一とし、長浜(滋賀)・春江(福井)・小松(石川)などで織られています。

春江ちりめん・小松ちりめん

白生地織物のおよそ90%を丹後と長浜で占めていますが、艷のある光沢でなめらかな肌触りの春江ちりめん(福井県)は、羽裏や長襦袢などに使われています。

石川県の小松で織られている小松ちりめんは、大正時代に綸子の一大産地として栄え、多くが高級長襦袢として使われて、現在ではオリジナルのデザインで染め上げた子供用の着物や大人用の羽織やコートなどが作られています。

ちりめん・まとめ

ちりめんは、絹織物の総称なので、ちりめんを反物のまま持っていない限り、ちりめんとして売ることはないかもしれません。

しかし、丹後ちりめんや長浜ちりめんは高級絹織物なので、さまざまな種類の着物や帯として高く売れることがあります。

ですから、きちんと価値のわかるところで売らないと、安く買い叩かれることもあるので、ちりめんの着物や帯・反物を売るなら、まずは着物買取専門業者を利用して、上手に売るといいですね。

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