絞りの着物は意外と高く売れる?買取相場と売るポイントについて徹底解説
2018年9月20日
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子供が浴衣を着る時に結ぶ、ポコポコとした凹凸のある素材の兵児帯(へこおび)を知っている人は多いですよね。
その凹凸のある染色方法を絞り染め(しぼりぞめ)といいます。
絞り染めのものは兵児帯だけではなく、振袖や訪問着などの着物にも絞りの着物があり、代々受け継がれてきた着物が絞りの着物だという人もいるのでは?
そんな絞りの着物を売ろうと考えている人もいると思います。
でも、友禅染めのように華やかではないから買取してもらえるか不安、どこで売っていいかわからないという人もいますよね。
そこでこのページでは、絞りの着物について詳しく説明し、買取相場や高く売るコツを紹介したいと思います。
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絞りの着物の買取相場はどれぐらい?
絞りの着物は買取してもらえない、売っても大した金額にならないと思っている人は多いのでは?
でも大丈夫。絞りの着物は買取してもらえ、高くなることも・・・
絞りの技法は、さまざまな種類の着物に用いられているので、着物の種類によって買取相場が違います。
下記表は、着物買取専門業者大手のスピード出張買取バイセル(元・スピード買取.jp)と福ちゃん・宅配買取専門業者の久屋が、公式サイト内で発表している買取相場です。
ただし、着物や帯は、状態によって買取額が変わるので、必ずしも相場の金額で買取してもらえるわけではありません。
ですから、買取相場はあくまでも目安として参考にしてください。
【バイセル買取相場】
着物の種類 | 買取相場 |
---|---|
作家物(有名作家物/人間国宝など) | 3,000円~800,000円 |
留袖(色留袖/黒留袖) | 2,000円~200,000円 |
振袖 | 2,000円~500,000円 |
友禅(京友禅/加賀友禅/東京友禅/十日町友禅など) | 3,000円~500,000円 |
訪問着 | 2,000円~500,000円 |
付け下げ | 2,000円~200,000円 |
紬(大島紬/結城紬/黄八丈紬/塩沢紬/牛首紬など) | 1,000円~500,000円 |
小紋 | 1,000円~200,000円 |
色無地 | 1,000円~50,000円 |
帯の種類と和装小物 | 買取相場 |
---|---|
名古屋帯 | 500円~300,000円 |
袋帯 | 500円~300,000円 |
丸帯 | 1,000円~100,000円 |
半幅帯 | 500円~150,000円 |
和装小物 | 100円~50,000円 |
【福ちゃん買取相場】
高価買取対象 | 価格 | 高価買取対象 | 価格 |
---|---|---|---|
振り袖 | 10,000円~ | 訪問着 | 10,000円~ |
袋帯 | 8,000円~ | 紬 | 7,000円~ |
黒留袖 | 6,000円~ | 小紋 | 6,000円~ |
名古屋帯 | 6,000円~ | 人間国宝 | 30,000円~ |
伝統工芸 | 30,000円~ |
【久屋買取相場】
絞り着物の買取実例
ふんわりとした着心地の絞りの着物は、手間のかかった高価な物が多く、代々受け継がれてきている総絞りの振袖や訪問着などを持っているという人もいるのでは?
インターネットを検索していると、絞りの着物は買う時はとても高価ですが、売る時に2~3万円くらいという書き込みを見かけますが、高く買取しているところもあります。
たとえば、大手買取業者のコメ兵では、単色の総絞りの振袖を54,000円で、人気の色柄でサイズ大きめの未使用の総絞りの振袖を11万円で買取しています。
また、六角堂では、辻ヶ花染めを復刻させた久保田一竹の一竹辻が花の訪問着を20万円で買取していたり、八光堂では初代・一竹辻が花の袋帯を9万円、訪問着を15万円で買取していたりと、絞りの着物は高額になることもあるのです。
そもそも絞りって何?
絞りとは、絞り染めといわれる、染色方法のこと。
布の一部を糸でくくって、染色したくないところを加工して、染料が染み込まないようにし、模様を作る染色方法です。
くくった部分が凹凸になるのが特徴で、染色後にポコポコとした細かな凹凸は、1つずつ糸をくくってできるものなので、とても手間のかかる染色方法なのです。
絞り染めの発祥はインドで、日本には仏教とともに伝わってきたといわれていますが、日本で絞り染めがいつ誕生したのかは定かではありません。
しかし、奈良・平安時代の重要な物品が納められている、奈良東大寺の正倉院に、絞りの技法を使った正倉院裂(しょうそういんぎれ)が納められていることから、奈良時代には伝わってきていたと考えられています。
奈良時代の文様を表す染色方法に、纐纈(こうけち)・夾纈(きょうけち)・臈纈(ろうけち)という、技法の違う染め方があり、その3つを合わせて「三纈(さんけち)」と呼ばれていました。
その三纈のうちの1つ「纐纈」が、現在絞りと呼ばれているものにあたります。
纐纈・・・布を糸で絞り込んで染料の浸透を防ぎ模様を表す染色方法のこと
夾纈・・・同じ模様の彫られた2枚の板(版木)に布を挟んで染め上げる染色方法のこと
臈纈・・・模様部分をロウで防染して染める染色方法のこと
[左:纐纈][中央:臈纈][右:夾纈]
高価買取が期待できる辻ヶ花は実は絞りの着物だった?
奈良時代に誕生したとされる当時の絞り染めは、緻密な模様ではなく幾何学的な模様が多く、この頃の絞り染めは、伎楽(ぎがく)の衣装に染織されていて、上層階級の染色に用いられるものではありませんでした。
※伎楽・・・面をかぶって音楽に合わせて演ずる古代の舞踊劇のこと
絞り染めが一般の人に用いられるようになったのは、室町時代になってからで、縫い絞りだけではなく、現在では使われなくなった竹皮絞りという絞り方を取り入れ、さまざまな模様を作っていくようになりました。
室町時代後期には、さらに摺箔(すりはく)や刺繍をほどこすようになり、絢爛豪華になっていったのです。
※摺箔・・・布に糊やにかわで模様を描き、金箔や銀箔をこすりつけて模様を描くこと
この絞り染めを発展させた絢爛豪華な染物が「辻ヶ花」です。
ただし、この辻ヶ花は、現在いわれている辻ヶ花のことではありません。
なぜなら、江戸中期に、糊で防染する友禅染が誕生し、友禅染よりも図柄の自由度が低く手間数が多い辻ヶ花の技法はしだいに衰退し、消滅してしまったからです。
今では、室町・桃山時代に大流行した辻ヶ花は、幻の絞り染めといわれていて、博物館でしか見ることができません。
現在辻ヶ花といわれているのは「一竹辻が花」のことで、室町時代の辻ヶ花染めの小裂(こぎれ)に魅了された久保田一竹が、研究を重ねて復刻したものです。
ただし、室町・桃山時代の辻ヶ花染めを、完璧に復刻するのは技術的に不可能だったため、復刻したものは「一竹辻ヶ花」として自己流の辻ヶ花を発展させていきました。
そのため、久保田一竹の作品は「一竹辻ヶ花」その他のものを「辻ヶ花風」と呼ぶようになったのです。
着物だけじゃない絞りの和装品
室町・桃山時代の絞り染めは、小袖や胴服が主でしたが、現在では着物だけではなく、帯や帯揚げ・バッグなどさまざまな物に、絞り染めがほどこされています。
※小袖とは・・・小さい袖の和服の普段着で、着物の基となった衣服のこと
胴服とは・・・・男子の和服の外衣で、羽織の基になったもののこと
絞りの二大産地は京都と愛知の有松
歴史の古い絞り染めは、江戸時代には大きく2つに分けられていて、高級絞りの「京鹿の子」と庶民的な「地方絞り」に分類され、全国のさまざまなところで染められていました。
そんな絞り染めは、今では絞りの二大産地といわる、京都と愛知県の有松で、染められているものがほとんどです。
京都の鹿の子絞りや疋田鹿の子絞りは高級品?
古くから高級絞りとして名高い京鹿の子絞りは、およそ50種類ある括り(くくり)技法の総称で、鹿の子とつくのは、染め上がりが子鹿の背中の模様に似ていることから名付けられました。
京鹿の子絞りのなかでも「疋田絞り(ひったしぼり)」は、代表的な絞り技法で、総疋田絞りは最高級品の絞り染めです。
[絞りの種類は主に8つ]
・疋田絞り
・一目絞り
・傘巻絞り
・帽子絞り
・縫締絞り(ぬいじめしぼり)
・唄絞り(ばいしぼり)
・針疋田絞り
・針一目絞り
上記の8つの技法は、経済産業大臣が認定する伝統的工芸品に指定されています。
※疋田絞りと針疋田絞り、一目絞りと針一目絞りは、染め上がりは同じ感じですが、技法が異なります
また、京都では絞りの技法は、一人が1つの技法だけを行うのが一般的で、とくに、疋田絞りや一目絞りのような手間のかかる絞り技法は、完全に専門職となっています。
下の写真を見るとわかりますが、絞りの技法が複雑で気の遠くなるような数の括りを行うことからも、手間と時間がかかる疋田絞りは、絞りのなかでも最高級品といえるのです。
上の写真は3つの技法がほどこされていますが、何種類もの技法を職人が一人ずつ順番にほどこしていき染められるのです。
【絞りの種類別染色前と染色後】
[左:疋田絞り 染色前][右:疋田絞り 染色後]
[左:一目絞り 染色前][右:一目絞り 染色後]
[左:傘巻き絞り 染色前][右:傘巻き絞りり 染色後]
[左:帽子絞 染色前][右:帽子絞 染色後]
[左:縫締絞り 染色前][右:縫締絞り 染色後]
[左:唄絞り 染色前][右:唄絞り 染色後]
伝統的工芸品に認定されている愛知の有松・鳴海絞り
二大絞り染めのもう1つ有松絞りは、愛知県名古屋市緑区の有松・鳴海地区で生産されている絞り染めで、木綿の布に藍で染めたものが代表的です。
有松地域に絞り染めが入ってきたのは、1610~1614年(慶長15~19年・江戸時代)の頃。
この4年間で名古屋城を築城したのですが、築城のために九州から来ていた人々の、着衣の絞り染めを見た竹田庄九郎が、その地で生産されていた三河木綿に絞り染めをほどこし手ぬぐいとして売ったのがはじまりです。
手ぬぐいは蜘蛛絞りという技法がほどこされていて、1655年(万治元年・江戸時代)には、豊後(ぶんご・現:大分県)から移住した、医師の三浦玄忠の妻が教えた絞りの技術も取り入れられ、その絞りは三浦絞りまたは豊後絞りとよばれていました。
さらに、17世紀後半に浴衣が一般的に着られるようになったことで絞りの需要が増え、2代目竹田庄九郎が衣料として絞り製品を開発しました。
また、鳴海地区では、尾張藩の庇護のもと、絞り染めの制作を独占していたこともあり、発達していったのです。
しかし、明治時代に入り、生産の自由が保障されたことで、全国で絞りが生産されるようになったうえに、東海道の旅人が激減したことで、有松の絞り産業は一時衰退しました。
ですが、有松絞りの老舗である竹屋・橋本屋・井桁屋などが販売網を拡充し、さまざまな絞りを考案し窮地を乗り切ったのです。
なかでも、竹田林三郎による地白紺模様の捺染の「紺吹」は夏の浴衣に愛用されました。
鈴木金蔵は、機械による「嵐絞り」を考案し、1人で1日1反分しか括れなかったのが、2人で1日20反括れるようになりました。
そのおかげで、生産量が大幅にUPし、全国に知れ渡るようになったのです。
そんな有松絞りは、1975年(昭和50年)に、8つの技法が、経済産業大臣が認定する、伝統的工芸品に指定されています。
[認定されている8つの技法]
・縫絞り
・巻上絞り
・皮巻絞り
・三浦絞り
・鹿の子絞り
・手筋絞り
・蜘蛛絞り
・板締絞り
有松絞りの柄を詳しく見たい場合は、有松・鳴海絞会館(有松絞商工協同組合)の下記サイトを参考にしてください。
参考サイト:有松絞りとは
二大産地の他にも産地がある?
江戸時代の後期から明治時代にかけて、日本各地で絞り染めが行われていましたが、戦後の不況や物資の配給制限の影響を受け、しだいに衰退していきました。
そのため、現在では、大きな産地は京都と愛知県の有松地域だけです。
しかし、他の地域でまったく絞り染めが行われていないわけではありません。
[その他の地域で受け継がれている絞り]
・岩手県の南部茜や紫根絞
・秋田県の浅舞絞
・新潟県の白根絞り
・福岡県の博多絞り
・大分県の豊後絞り
・熊本県の高瀬絞り
絞りを売るポイント
絞りの着物は、種類や絞りの技法などによって、買取額が違うこともあります。
絞りの着物を売るには、いくつかポイントがあるので、参考にしてください。
証紙がある絞りの着物は高く売れる?
絞り染めは見ればわかるので、証紙がなくても買取してもらえます。
しかし、京鹿の子絞りや有松絞りは、伝統的工芸品に指定されているので、産地や製作者の証明になる証紙があると、買取額がUPすることもあるので、一緒に見てもらいましょう。
絞りの代表?辻ヶ花は高く売れる?
絞りのなかでも別格扱いなのが辻ヶ花染めです。
ただし、ここでいう辻ヶ花染めとは、久保田一竹が再現したものや辻ヶ花風と呼ばれるもののこと。
たしかに、現存すれば、江戸時代までに作られた辻ヶ花は高額で買取してもらえると思いますが・・・
一竹辻が花の場合、高額になることもあるので、落款があるかどうかが重要です。
とくに、初代・久保田一竹の作品は高額で取引されているので、落款があり状態が良ければ期待できます。
初代と二代目の落款の見分け方は、初代は「一」の字が右寄りなのに対し、二代目は左寄りに書かれています。
絞りの特徴の凹凸がないと買取してもらえない?
絞りの着物は、なんといっても、あのポコポコした凹凸が特徴です。
絞りの技法によっては、凹凸の差があまりないものもありますが、絞りの振袖や訪問着などは、凹凸によって独特の色彩になります。
そのため、凹凸がつぶれていると価値が下がるので、買取額が低くなったり、買取してもらえないこともあるのです。
絞りの種類によっては高く買取してもらえる?
絞りの技法は、ほとんどが手作業で、とても手間がかかります。
ですから、括る手数が多いものや複雑な図柄の場合、高く買取してもらえることもあります。
とくに、疋田絞りや一目絞りはとても複雑です。
そのうえ、括る作業を1人で仕上げるため、生産量が限られているので、希少価値が高く、買取額がUPすることもあります。
絞りを売るなら着物買取専門業者に任せるのが一番!
総絞りの着物は高価だけれど、格の低い着物だから買取してもらえるの?と思っている人もいるのでは?
大丈夫です。絞りの着物は買取してもらえます。
江戸時代には、あまりの贅沢さに、奢侈禁令(しゃしきんれい・贅沢禁止のこと)で、絞りの着物も着ることが禁じられたくらいで、決して格の低い着物なんかではありません。
しかし、価値のわからないところで売ると、安く買い叩かれてしまうことも・・・
そうならないためにも、着物を売る方法はいろいろありますが、高価な絞りの着物は、きちんと価値を判断できるところで売らなければいけません。
そして、メリット・デメリットを理解したうえで、売る方法を選びましょう。
[着物を売る方法]
1,リサイクルショップに持っていく
2,オークションやフリマアプリで売る
3,着物買取専門業者に売る
上記の3つの方法のいずれかを選ぶ人が多いと思いますが、この中で最もおすすめなのが、着物買取専門業者です。
リサイクルショップ
着物の買取をしているところが少なく、買取しているところでも、専門の査定士がいないので、着物の価値に関係なく買取されるので、損することもあります。
オークションやフリマアプリ
スマホで簡単に登録することができるので、撮影した着物をアップロードするだけで、家に居ながらにして売ることができるので便利です。
しかし、一見手軽で簡単そうですが、購入希望者の質問への対応や送付などの手間がかかります。
また、ある程度、絞りの着物の知識がないとトラブルになることも・・・
着物買取専門業者
専門の査定士がきちんと価値を判断して査定してくれるので、納得して売ることができます。
万が一、金額に納得がいかない場合も、キャンセルすることができ、手数料も一切かからないので安心です。
買取方法も「出張買取」「宅配買取」「持込買取」の3つあり、自分にあった方法で依頼することが可能。
出張買取や宅配買取なら、持ち運ぶ必要もないので、家にいながらにして着物を売ることができるので便利です。
数社の着物買取専門業者に査定してもらうといい
着物買取専門業者とは、着物に関するものを専門に買取をして、独自に持っている販売先に売るといった、洋服でいう古着屋のようなものです。
しかし、着物買取専門業者は、とてもたくさんあり、買取業者によって買取した着物や帯の販路はさまざまなので、欲しい着物・帯も業者によって違い、買取額も違います。
そのため、絞りの着物は、高く買取してもらえるところもあれば、数千円にしかならないというところもあるのです。
たとえば、総絞りの振袖を3社に査定してもらった場合、A社は10万円・B社は8万円・C社は3万円ということもあるということ。
たしかに、何度も対応するのは面倒かもしれません。
ですが、久保田一竹の着物の場合、金額が大きく変わることもあるので、少し手間がかかっても、数社に依頼して納得のいく買取業者を見つけることが大事です。
絞りの着物は代々受け継がれてきている物も多いので、大事にしてきた着物を安く買い叩かれないためにも、複数の買取業者に見てもらいましょう。
着物買取専門業者は、査定費用が一切かからないので、手間を惜しまず数社に見てもらえば、納得のいく業者に出会えると思います。
まとめ
絞り染めは、とても手間がかかる染色方法で、ほとんどの工程が手作業で行われるため、生産量が限られています。
そのため、大量生産できないので、なかなか手に入らない染物で、総絞りともなると、とても高価で価値も高いのです。
しかし、絞りの着物は、価値がわからないところで売ると、安く買い叩かれることもあり、がっかりすることも・・・
そうならないためにも、きちんと価値を判断できる着物買取専門業者を上手に利用して、大事にしてきた絞りの着物を納得して売るといいですね。
着物買取業者選びに迷ったらどうすればいい?
着物買取業者がたくさんありすぎて、どこを選べばいいのか迷ってしまうことがあるはず。
「着物売るガイド!」では、着物買取業者を徹底比較して特徴などを分かりやすくまとめたものを、ランキング形式で掲載しています。
着物買取業者選びに迷った時は、ぜひ一度チェックしてみてください!