アンティーク着物とは?相場価格や高く売れる買取方法!

2018年9月18日

アンティーク着物とは?相場価格や高く売れる買取方法!

※当サイトには一部プロモーションが含まれています。

着物を売ることを検討している人の中には、いわゆるアンティークものの着物を持っている人もいると思います。

明治・大正・昭和初期頃までの着物はアンティーク着物と言われており、昭和中期以降の着物よりも高く買取してもらえることが多いです。

もちろん、買取業者に売ることができますが、古いものは経年劣化が避けられませんので、保管方法や状態は非常に大切になります。

この記事では、アンティークについての知識だけでなく、買取方法や相場価格なども紹介していくので、自宅でアンティーク着物が見つかった方や、買取を希望している方は参考にしてください。

【おすすめ記事】

アンティーク着物の買取相場はどれくらい?

アンティーク着物と呼ばれるものの中には、モダンなデザインで現在でも人気のものがあります。

そういった着物は需要が高く、古いものでも買取対象になっており、買取価格でも非常に高額がつくチャンスがあります。

気になる買取相場は数千円~数万円です。

「え、意外と低い」と思った人もいると思いますが、衣類である着物を売る場合は、着れる状態のものであることが大前提です。

戦前に作られた着物ということもあり、現在でも残っているアンティーク着物は、状態がいいものが少なく、証紙がないものがほとんどなので、そんなに高額にはならないのです。

とはいえ、アンティーク着物は希少価値が高い着物。状態がいいものであれば、骨董品としての評価もあるので、思いがけず高額になることもあります。

アンティーク着物の買取実例

状態がいいアンティーク着物は下記のような金額で買取してもらえることもあります。(買取例は、すべてアート熊野堂の金額です)

たとえば、大正時代の白地の刺繍染め帷子(かたびら)は60万円。

他にも大正時代の振袖が18万円、付下げが8万円、刺繍染め着物が12万円など、着れる状態できれいに保管されていれば高額で買取されています。

アンティーク着物の買取は色・柄が重要

アンティーク着物の買取は色・柄が重要

アンティーク着物は古ければいいというわけではありません。

買取してもらうには、状態がいいのはもちろんのことですが、アンティーク着物の場合、色や柄が重要です。

アンティークとはフランス語で骨董品を意味しており、骨董品は古くても価値があるものを指しています。数々の骨董品は高額で取引されていますが、着物の場合は古ければ古いほど価値は低くなります。

しかし、アンティーク着物の場合は大正ロマンや昭和モダンといわれる、その時代独特の色や柄に価値があるものもあり、高く買取してもらえることがあるのです。

そのため、同じ時代の着物でも色や柄によっては、ただの古い着物して査定されため、値段がつかないこともあります。

アンティーク着物とはどんな着物?

アンティーク着物とはどんな着物?

着物に詳しくなくても「大正ロマン」や「昭和モダン」といった言葉を聞いたことがある人は多いと思います。

大正・昭和初期に流行った色・柄のことで、アンティーク物として、現代でも非常に人気があります。

アンティーク着物と呼ばれる着物は、日本に洋服文化が入ってきた明治時代に和のテイストも残しつつ、大胆な大柄の花模様や幾何学模様を取り入れた、カラフルで大胆な色使いのものを指します。

洋服にはない、日本独特の色柄でありながら、斬新で華やかなものが多く、高価な絹の着物に比べると安い絹織物だったので、当時の女性の間で大流行しました。

そのアンティーク着物の代表的なものに「銘仙(めいせん)」があります。

銘仙とは、先染めの平織りの絹織物で、関東から全国に広がっていった、大正から昭和にかけて女性の普段着として着られていたものです。

経糸(たていと)と緯糸(よこいと)の色をわざとずらして織り、色の境界線がぼやけたような、ぼんやりとしたやわらかい風合いが銘仙の特徴。

関東で流行した銘仙は、幾何学模様のものが多く粋な感じのものが多いのに対し、関西で流行したものは大柄の花柄で大胆な色使いで派手なものが多いです。

今も大阪のおばちゃんが、カラフルで派手なのは、この頃の名残かもしれません。

アンティーク着物の色・柄の特徴

アンティーク着物の色や柄は、今の着物に比べると原色が多くはっきりしており、大柄の花模様や幾何学模様で多色使いのものが多いです。

しかし、もともとの着物の柄もうまく取り入れられているため、どこか懐かしいような、しかし古臭さを感じさせない色柄は日本独特ともいえ、外国人にも人気があります。

そのため、海外に販路を持っている着物買取業者には特に高価買取が期待できます。

アンティーク着物の参考画像

実際にどういった柄なのか分からないという方は以下の画像を確認してください。アンティーク着物とはこういったもの!というのが分かるはずです。

アンティーク着物の色や柄の特徴

引用元:https://gardenstory.jp/

アンティーク着物の色

引用元:http://chiwachiwa.shop-pro.jp/

昭和レトロな柄ダッコちゃん

引用元:http://nekono.jp/

アンティーク着物の素材と産地

アンティーク着物の素材と産地

現代、アンティーク着物といわれているもののほとんどが銘仙なので、素材は絹ですが、銘仙の最盛期は化繊や木綿なども使われていたため、絹でないものもあります。

銘仙は、5大産地と言われる「足利銘仙(栃木県)」「桐生銘仙(群馬県)」「伊勢崎銘仙(群馬県)」「秩父銘仙(埼玉県)」「八王子銘仙(東京都)」が主な産地です。

足利銘仙

足利銘仙は栃木県の足利で生産され、江戸時代の中期頃からあったといわれています。

特徴は、廃棄処分となる玉繭や屑繭から採れる太い糸を緯糸に使用したため、厚地で丈夫なこと。

また、合理的な大量生産を確立して大量生産を行うことに成功し、安価でありながら洗練されたデザインの銘仙を大量供し、ポスターや絵葉書などにもして全国展開していました。

足利銘仙

引用元:https://onyou-wa.localinfo.jp/

桐生銘仙

桐生銘仙は栃木県に隣接する群馬県の桐生で生産された銘仙で、桐生は日本を代表する織物産地でもあります。

桐生銘仙は、お召しに使う撚糸(ねんし・単糸をより合わせた糸)で織られた、絣柄と小柄が特徴の銘仙です。

桐生銘仙

引用元:https://plaza.rakuten.co.jp/

伊勢崎銘仙

伊勢崎銘仙は、桐生銘仙と同じ群馬県で生産されていた銘仙で、他の地域にない独自の技法である、経糸と緯糸の両方を手織りで織る併用絣(へいようがすり)は、はっきりした図柄と鮮やかな色合いが特徴です。

戦後(1950年~1960年頃)の銘仙のなかには、24色もの色使いのものもあり、複雑な模様を織る伊勢崎銘仙は、時間がかかり熟練した織子でないと織れなかったこともあり、銘仙の中では高価なものとなりました。

現代では、伊勢崎絣と呼ばれ、伝統的工芸品に指定されています。

伊勢崎銘仙

引用元:https://blogimg.goo.ne.jp/

現代の伊勢崎銘仙(伊勢崎絣)

引用元:http://yamada.sailog.jp/

秩父銘仙

秩父銘仙は、最ため券の秩父で生産されていた銘仙で、伊勢崎銘仙と同じく、現代も生産され続けていて、2013年に国の伝統的工芸品に指定されました。

秩父銘仙は、草木の図案が多く取り入れられ、秩父独自の技法であるほぐし織り(ほぐし捺染ともいう)で織られた織物は、玉虫色に光る質感が特徴です。

秩父銘仙

引用元:http://kukuli.co.jp/

現代の秩父銘仙

引用元:http://ultra-j.jp/

八王子銘仙

八王子銘仙は、東京都の八王子で生産されていた銘仙で「カピタン織」という独自の技法で、細かい織りの複雑な織り目が特徴です。

現在は、銘仙はほとんど織られてなく、ウール織物で知られています。

八王子銘仙

引用元:http://iga.justhpbs.jp/

アンティーク着物とリサイクル着物はどう違うの?

アンティーク着物とリサイクル着物はどう違うの?

アンティーク着物もリサイクル着物も、どちらも中古品。

しかし、昭和初期頃までの独特な色や柄のアンティーク着物は、歴史的価値や希少性が高く、愛好家がいるほどの人気があるので、着物の市場では分けられているのです。

アンティーク着物は、昭和初期頃までに作られた着物のことを指し、1950年以降から現代までの比較的新しい着物が、リサイクル着物という位置づけになります。

ただし、アンティーク着物で人気の銘仙は、アンティーク調やアンティーク風として今でも現代のテイストを加えて販売されています。

アンティーク着物を着る場面

アンティーク着物を着る場面

現代、手に入るアンティーク着物は、ほとんどが小紋になるので、レストランの食事や観劇・カジュアルなパーティーなどに着ていくことができます。

また、袴やブーツを合わせて卒業式に着ることもできます。

着なくなったアンティーク着物の処分方法は?

着なくなったアンティーク着物の処分方法は?

なんとなく代々譲り受けてきて、アンティーク着物があるけれど、場所を取るし手入れも大変だから売りたいと思っている人もいますよね。

着なくなったアンティーク着物の処分方法は5つ。
・人に譲る
・リメイクする
・リサイクルショップに持っていく
・オークションやフリマアプリで売る
・着物買取専門業者に売る

それぞれの方法を詳しく見てみましょう。

人に譲る

人に譲る

アンティーク着物は、祖母や親から譲られた人もいると思うので、アンティーク着物が好きな人がいれば譲ってあげるのもいいですよね。

とっても喜んでもらえると思います。

しかし、アンティーク着物は、経年劣化で、生地がとても弱っているものも多く、気軽に人に譲るのは難しいかもしれません。

また、昔の人は、今よりも小柄な人が多かったので、サイズが合わないことが多いです。

リメイクする

リメイクする

もともとアンティーク着物は、長襦袢(ながじゅばん)や綿入れの半纏(はんてん)・子供用の着物に仕立て直されて、長く着られていたものなので、昔からリメイクされてきた着物です。

たしかに、カラフルな色や大胆な柄のものが多いので、ワンピースやスカートなど、洋服にリメイクしても可愛いですよね。

しかし、アンティーク着物は、100年近く立っていて生地自体がとてももろくなっています。

そのため、状態によってはほどくことができず、リメイクできないことも・・・

また、リメイクしてくれるお店もありますが、古い生地のため、生地の状態によっては断られることもあります。

しかし、引き受けてもらえても意外と費用がかかるので、リメイクしてでも残したいものでないとおすすめできません。

リサイクルショップに持っていく

リサイクルショップに持っていく

不要になったものをリサイクルショップに持ち込む人は多いと思いますが、着物を持っていくのはあまりおすすめしません。

もともと、着物の買取をしているリサイクルショップは少ないのですが、買取していたとしても、専門の査定士がいないのです。

着物の価値に関係なく買取されるので、枚数や重さでの買取になり、損をすることも・・・

オークションやフリマアプリで売る

ークションやフリマアプリで売る

オークションやフリマアプリは、家にいながらにして、スマホで簡単に売ることができるので、便利ですよね。

自分の希望する金額を付けれるのも魅力です。

しかし、着物は素人が売るには難しいものです。

特に、アンティーク着物は、古いものなので、売った後にトラブルになることも・・・

また、購入者からの問い合わせの対応や、売れれば梱包をして送らなければいけないので、手間がかかります。

着物買取専門業者に売る

着物買取専門業者に売る

アンティーク着物を売るなら、着物買取専門業者が一番です。

アンティーク着物は、古いものですが、今でも人気が高いので十分買取してもらえる着物の1つです。

アンティーク着物は、戦前のものがほとんどなので、着れる状態で残っているものが少ないこともあり、とても希少価値が高くなっています。

そのため、ただアンティーク着物だと思っていても、思いがけず高額になることもあるのです。

また、現在作られている着物のなかにも、アンティーク着物の図柄や色合いを取り入れた「アンティーク調」の着物がありますが、アンティーク調の着物も人気があるので、古くなくても買取してもらえます。

そんなアンティーク着物を売るなら、きちんと価値を判断できる専門の査定士のいる、着物買取専門業者がおすすめです。

【着物買取専門業者の買取方法】 着物買取専門業者の買取方法

着物買取専門業者の買取方法は「出張買取」「宅配買取」「持込買取」の3つ。

なかでも出張買取は、自宅に専門の査定士が来てくれるので、重い着物を持ち運ぶ必要がなく、出張費や査定費などの費用も一切かからないのでおすすめです。

出張買取では、目の前で1枚ずつていねいに査定が行われ、その金額になる理由をきちんと説明してくれます。

査定してもらったからといって、必ず売らないといけないわけではなく、万が一金額に納得できない場合は、キャンセルも可能で、キャンセル料も発生しません。

また、買取が成立すれば、その場で現金を受け取ることができるので、とても便利です。

しかし、知らない人が家に来ることに抵抗がある人や、家にいる時間を作れない人もいますよね。

そんな場合は、宅配買取がおすすめです。

宅配買取は、売りたい着物をダンボールに詰めて送るだけ。

気になる送料は、買取業者が負担してくれるうえに、用意するのがめんどうなダンボールも、無料で届けてくれるので便利です。

また、着物買取専門業者のなかには、店舗を持っているところもあるので、出かけるついでに買取してもらうことも可能。

ただし、店舗を持っている買取業者は少ないので、持ち込みできる地域は限られます。

持込買取の買取方法は、場所が違うだけで出張買取と同じなので、家の近くに店舗がない場合は、出張買取をおすすめします。

アンティーク着物を売るポイント

アンティーク着物を売るポイント 

アンティーク着物は、生地自体が破れたり裂けやすくなっているので、状態のいいものでないと買取してもらうのは難しいですが、高く売れるポイントもあります。

大正ロマンの頃の柄が高く売れる

大正時代のものは、戦争の影響もあり、なかなか良質のものはでてきませんが、大正ロマンといわれる頃の柄はとても人気が高いので、高くで買取してもらえることがあります。

現代作られているアンティーク調といわれる着物と違い、どこか懐かしい感じがするけれど、大胆な色・柄のものは、今では織ることが難しいので貴重なのです。

大正ロマンの頃の柄が高く売れる

引用元:https://www.pinterest.jp/

アンティーク帯も高く売れる?

アンティーク着物があれば、もちろん帯もありますよね。

アンティーク着物の買取はもちろんですが、帯も状態がよければ高く買取してもらえます。

アンティークの帯のなかでも、丸帯は期待できるかも・・・

重くて一人で着付けられない丸帯は、今では花嫁衣装として締められる以外には、舞妓さんや芸子さんが締めるくらいで、一般的に締められることはありません。

しかし、丸帯は希少性が高いので、買取してもらいやすく、作家物だと高額になることもあります。

アンティーク

引用元:http://chiwachiwa.shop-pro.jp/

昔の丸帯

引用元:http://entermeus.com/

アンティーク着物ならサイズが小さくても売れる?

アンティーク着物はサイズが小さいものが多いですが、極端に小さいものでないなら、買取してもらえます。

裄丈があれば、袴を合わせて着ることもできますし、ブーツや洋服を合わせておしゃれに着こなす人もいるので、小さくても状態がよければ需要があるからです。

アンティーク風でも高く売れる?

アンティーク風でも高く売れる?

アンティーク着物として人気の高い銘仙は、アンティークでもありますが、有名産地の織物でもあります。

アンティーク着物の場合、証紙が残っていることはほぼありませんが、現代着物として売られている銘仙の着物の場合、証紙があります。

アンティーク着物は、どこの銘仙なのかがはっきりしませんが、現代の銘仙の場合、証紙があれば、アンティーク着物よりも高額で買取してもらえることもあるのです。

ただし、昔の銘仙でも、反物のまま残っている場合は証紙があるものもあるので、高額になることも・・・

伊勢崎銘仙や秩父銘仙などは、国指定の伝統的工芸品なので、証紙があると無いとでは、査定額が違ってきます。

アンティーク風だから買取してもらえないと思わないで、気軽に見てもらいましょう。

まとめ

ただ古いだけと思っている着物のなかには、とても希少価値の高いものも眠っています。

アンティーク着物のなかには、今では技術を継承する人がいなくて、作られていない織物もあり、希少価値が高いものも多いです。

たしかに、着れる状態のものでないと買取してもらうのは難しいので、アンティーク着物は生地自体がもろくなっているものも多いので、どれだけ色や柄が良くても、買取してもらえないこともあります。

とはいえ、捨てればゴミですが、もしかすると、思いがけずしっかり値段がつくこともあるので、捨てずにまずは着物買取専門業者に依頼してみましょう。

着物買取業者選びに迷ったらどうすればいい?

着物買取業者選びに迷ったらどうすればいい?

着物買取業者がたくさんありすぎて、どこを選べばいいのか迷ってしまうことがあるはず。

「着物売るガイド!」では、着物買取業者を徹底比較して特徴などを分かりやすくまとめたものを、ランキング形式で掲載しています。

着物買取業者選びに迷った時は、ぜひ一度チェックしてみてください!

おすすめの着物買取業者ベスト5を見る