着物売るガイド! -着物を高く売るコツと失敗しない買取業者の選び方とは?single.php-
2018年9月18日
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着物といえば、女性の着物をイメージする人が多いと思いますが、男物の着物を持っている人もいますよね。
男性の場合、フォーマルなシーンでもスーツを着る人が多いので、女性と比べると着物を着る人も持っている人も少なく、持っている人の多くは紬やウールの着物が多いと思います。
しかし、女性の着物の場合、紬やウールの着物は買取価格が低いまたはつかないことが多いです。
「じゃあ、男物の着物は売れないの?」と、思った人もいますよね。
いえいえ、大丈夫。男物の着物の買取は可能です。
ただし、女性の着物と同じで、男物の着物を買取してもらうにはいくつかポイントがあります。
このページでは、男物の着物を買取してもらうためのポイントや買取相場について、紹介したいと思います。
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目 次
呉服業界のマーケティング調査会社である「きものと宝飾社」によると、男物の着物の需要は、着物市場のおよそ5%なのだそうです。
かなり少ないですよね。
そのため、着物を着る男性は少ないので、売った場合も女性の着物に比べると買取してもらいにくく、たとえ値段がついたとしても、あまり高額を期待できないのが現状です。
しかし、男物の着物が全く売れないわけではありません。
男物の着物の買取相場は、数千円~1万円くらいです。
ただし、状態がよく正絹(しょうけん)であることが大前提で、相場はあくまでも目安に過ぎません。
着物の素材や状態などによっては、相場価格よりも低くなることや、買取自体してもらえないこともあります。
男物の着物とは、文字通り男性が着る着物のことです。
男物の着物は、女性の着物ほど種類が細かく分かれておらず、既婚・未婚や年齢によって着る着物が変わることもありません。
そして、女性の着物と男性の着物では、仕立て方が全く違います。
女性の着物の場合、身八つ口(みやつくち)という、見頃の脇にあいた部分があり、袖の内側(たもとの部分)も、縫い合わされておらず開いています(振りといいます)。
しかし、男性の場合は切れ目なく縫われているのです。(人形といいます)
引用元:http://staging2.ichi-up.net/
また、着付け方も違い、女性のようにおはしょりを作らず、そのままの長さではおり、腰の低い位置で帯を締めて着ます。
男物の着物の素材も、基本的には正絹がほとんどです。
その他には、普段着にウール、夏の暑い時期には木綿や麻が一般的ですが、近頃では男性用の着物にもポリエステルのものもあります。
また、着物男子なる、20代~40代の着物をおしゃれ着として着ている人達の間では、デニム生地のものも人気があるようです。
男物の着物にも格があり、格によって着ていく場面が変わり、大きく分けて「礼装」「略礼装」「外出着」「普段着」の4つに分けられます。
[礼装] 男性の正装(第一礼装)は、黒羽二重(くろはぶたえ)五つ紋付になり、五つ紋付きの黒無地の着物と羽織に袴を合わせます。
女性の着物でいうと、黒留袖や喪服にあたり、男性の場合は、結婚式だけではなく葬儀にも着ます。
しかし、近頃では葬儀に着る人はほとんどおらず、結婚式で花婿や仲人・親族が着たり、成人式で着るのがほとんどです。
また、女性のように年齢によって着る着物が変わらないので、年齢を問わず誰でも着ることができます。
引用元:https://kakaku.com/
[略礼装] 略礼装の場合、色紋付といわれる黒以外の紋付の色無地の着物か、1つ紋のお召しの着物に、羽織と袴を合わせます。
色紋付は、女性の着物の色留袖にあたり、紋の数は一つ紋・三つ紋どちらでも構いませんが、紋の数が多いほど格が高いです。
お召しとは、お召し縮緬(おめしちりめん)の略称で、表面に波をうったような細かいシボ(凹凸・おうとつ)のある、先に糸を染めてから織り上げる先染め織物のこと。
引用元:https://japaneseclass.jp/
[お召のシボ]
先染め織物の代表的なものには、大島紬や結城紬といった紬があり、着物に詳しくない人でも知っている人が多いですよね。
通常、着物は先染めの織着物より、白く織られた生地を後から染める染着物の方が格は上で、先染め織物の着物はおしゃれ着や普段着として着るもの。
しかし、男物の無地のお召しは例外で、紬よりも格の高いお召しは、先染め織物でありながら、紋を入れて略礼装として着ることができるのです。
同じ高級絹織物である紬の着物に一つ紋を入れても、略礼装で着ることはできないので、不思議ですよね。
お召しが略礼装として着れるのは、なんでも歴史が関係しているようで、11代将軍・徳川家斉(いえなり)が好んで着たことで「将軍が御召しになる」の「御召し」をとって、お召しと呼ばれるようになったとか・・・
色紋付やお召しを着る場面としては、結婚式やお宮参り・卒業式など、さまざまな行事や冠婚葬祭などで着るのがふさわしいです。
また、柄や色・合わせる袴によっては、新郎の衣装として着ることもできます。
引用元:https://www.dolce-jp.net/
[外出着] お出かけ着とも言われ、お召しや紬の着物を角帯で締め、羽織を合わせて袴を履かないスタイルです。
外出着の代表的なものといえば、大島紬や結城紬などの紬、西陣御召や塩沢御召などのお召しのアンサンブル(着物+羽織のセット)。
ただし、ウールのアンサンブルは、外出着にはふさわしくありません。
外出着の着物を着ていく場面としては、ラフすぎる格好ではためらわれるような場で、観劇や格式高いレストラン・同窓会などになります。
引用元:https://appers.exblog.jp/
[普段着] 普段着として着る着物は、おしゃれ着やメンズ着物と紹介されることもあり、街着として着るカジュアルな装いで、代表的なものは「浴衣」です。
着流しといって、着物に帯だけで着るスタイルが一般的ですが、外出着のアンサンブルに兵児帯(へこおび)を締めたり、ブーツや帽子・ストールを合わせるなど、着こなし方で普段着になることも・・・
着物の素材もさまざまで、絹はもちろんですが、ウールやデニムなどもあり、カジュアルに着物を着ることができます。
引用元:https://www.amazon.co.jp/
親や祖父から譲り受けたものや、浴衣などを持っている人もいると思います。
男性が着物を着る機会は、女性ほど多くないので、なかには売りたいという人もいるのでは?
男物の着物の処分方法は5つ。
それぞれの方法を詳しく見てみましょう。
【男物の着物の処分方法】 ・人に譲る ・リメイクする ・リサイクルショップに持っていく ・オークションやフリマアプリで売る ・着物買取専門業者に売る
着なくなった男物の着物を、人に譲るのも1つの方法です。
しかし、男物の着物は女性の着物のようにおはしょりを作らず、そのままの長さで着るので、サイズがぴったりな人にしか譲ることができません。
男物の着物は着ないから女性用の着物に作り変えたいという人もいると思いますが、着丈によります。
たとえば、男物の着物はおはしょりを作らないので、身長175センチ位の人の着物の着丈は152センチほどになります。
しかし、女性の着物の着丈は身長が目安になるので、身長160センチ位の女性の着物に仕立て直す場合は、着丈が足りないということです。
また、男物の着物を女性用のコートにしたり、アロハシャツにリメイクする人もいますが、洋裁が得意でないと難しいですよね。
リメイクしてくれるお店もありますが、意外と費用がかかるので、リメイクしてでも置いておきたい着物でないとおすすめできません。
さまざまな物の買取をしている、リサイクルショップに持っていく人もいると思います。
持っていけばその場で現金を受け取れるので、近くにあれば便利ですよね。
しかし、着物の買取をしているリサイクルショップは少なく、買取をしている場合でも、専門の査定士はいません。
着物の価値に関係なく枚数や重さでの買取になることがほとんどです。
スマホの利用者が増え、スマホで気軽に利用できるオークションやフリマアプリで売る人もいると思います。
自分の希望する金額をつけれるので、うまく購入者が見つかれば、希望通りの金額で売れるのがいいですよね。
しかし、売れるまでに時間がかかる場合や、必ずしも自分の付けた金額で売れるわけではないので、値下げすることになる場合もあります。
また、購入者の問い合わせに対応したり、売れた時は梱包して送らないといけないので、手間がかかります。
男物の着物は、着物買取専門業者で買取してもらえないと思っている人もいますよね。
たしかに、男物の着物は、女性に比べて着る人が少なく、需要が低いですが、着物には変わりないので、買取対象になっています。
着物買取専門業者なら、専門の査定士が1枚ずつていねいに査定して、きちんと価値を判断したうえで買取してくれるので、納得して売ることができます。
また、買取業者は買取した着物の販路をたくさん持っているので、買取してもらえる着物の種類もさまざま。
もちろん、男物の着物も買取してもらえるのです。
【着物買取専門業者の買取方法】
着物買取専門業者の買取方法は「出張買取」「宅配買取」「持込買取」の3つ。
なかでも出張買取は、自宅に専門の査定士が来てくれるので、重い着物を持ち運ぶ必要がなく、出張費や査定費などの費用も一切かからないのでおすすめです。
出張買取では、目の前で1枚ずつていねいに査定が行われ、その金額になる理由をきちんと説明してくれます。
査定してもらったからといって、必ず売らないといけないわけではなく、万が一金額に納得できない場合は、キャンセルも可能で、キャンセル料も発生しません。
また、買取が成立すれば、その場で現金を受け取ることができるので、とても便利です。
しかし、知らない人が家に来ることに抵抗がある人や、家にいる時間を作れない人もいますよね。
そんな場合は、宅配買取がおすすめです。
宅配買取は、売りたい着物をダンボールに詰めて送るだけ。
気になる送料は、買取業者が負担してくれるうえに、用意するのがめんどうなダンボールも、無料で届けてくれるので便利です。
また、着物買取専門業者のなかには、店舗を持っているところもあるので、出かけるついでに買取してもらうことも可能。
ただし、店舗を持っている買取業者は少ないので、持ち込みできる地域は限られます。
持込買取の買取方法は、場所が違うだけで出張買取と同じなので、家の近くに店舗がない場合は、出張買取をおすすめします。
男物の着物は、買取してもらいにくいアイテムではありますが、あきらめることはありません。
近頃では、都内に男着物専門店ができ、少しずつ着物を着る男の人が増えてきていることもあり、市場が広がりつつあります。
そのため、状態のいいものや人気の着物だと、買取してもらえることもあるのです。
男物の着物を売るには、いくつかポイントがあるので、見てみましょう。
演歌歌手や日本舞踊の踊り手などであれば、女性の着物のように京友禅や加賀友禅といった、華やかな染着物を持っているかもしれませんが、通常、男物の着物は無地で色も地味なものが一般的です。
ただし、付いている裏地によっては高く売れることがあります。
着ている時は一見地味に見えている男物の着物ですが、脱ぎ着をした時に見えるのが粋として、羽織の裏(羽裏・はうら)に凝っていることがあるからです。
羽裏を1枚の絵のように見たて、動物や風景・幾何学模様などを描いてあるようなものを「額裏」といいますが、この額裏の染めを手掛けた作家によっては、高く買取してもらえることも・・・
また、色や柄が珍しい江戸小紋も人気が高いので、買取してもらえることもあり、人間国宝の手がけた江戸小紋であれば、高額になることもあります。
作家物の着物の場合、落款が染めてあり、反物の端に名前も入っているので、名前の入った残り生地があると高くなることもあるので、一緒に見てもらいましょう。
男物の着物で、なんといっても人気が高いのは、男物の着物の代名詞ともいえる大島紬と結城紬ですが、証紙があれば高く買取してもらえることもあります。
織着物の場合、作家物の着物のように落款がないため、証紙があると無いとでは大違いで、証紙がない場合は、買取してもらえないこともあるくらいです。
その証紙は、反物の端に貼ってあり、貼替え防止の対策がされているので、持っている証紙を他の生地に貼ってもわかるようになっています。
そのため、たとえ証紙があっても、端切れに付いていなければ意味がなく、証紙だけでは評価されないこともあるのです。
また、着ていけるところの多いお召しの着物も、比較的買取してもらえる種類の1つですが、その場合も、証紙がある方が買取してもらいやすくなるかも・・・
【証紙見本】
引用元:http://www.muromachi-kanou.com/
引用元:http://www.yuukiogura.co.jp/
結城紬には6種類の証紙が貼られていますが、桑の葉での真ん中に「結」の字があるものが、本場結城紬といわれる重要無形文化財に指定されている結城紬です。
同じデザインで字が「紬」のものもありますが、本場結城紬に比べるともともとリーズナブルに販売されているので、買取価格も低くなります。
引用元:https://www.kaitori-kimono.biz/
正装や略礼装の時に合わせる袴も買取してもらえます。
羽織と着物に合わせる袴で、縞柄(しまがら)の袴を見たことがある人もいますよね。
宮城県の指定文化財の袴地である「精好仙台平織(せいごうせんだいひらおり)」の袴のことですが、国の重要無形文化財にも指定されています。
精好仙台平は一子相伝の技術のため、市場に出回る数が少なく、とても希少価値が高いうえに、需要も高いので、高く買取してもらえることがあるのです。
特に、人間国宝でもある、甲田綏郎(こうだよしお)の落款のある仙台平であれば、高額になることも・・・
男物着物の普段着の着こなしは、着流しといって羽織を羽織らない着こなしをしますが、売る時はアンサンブルでないと買取してもらいにくいといえます。
大島紬や結城紬などの紬の着物は、アンサンブルで着るのが基本なので、着物だけの場合は買取してもらえないこともあります。
ただし、アンサンブルでも、ウールの着物は買取対象になっていない業者がほとんどです。
男物の着物も女性用の着物の買取と同じで、仕立て直しができる丈の長いもののほうが、買取してもらいやすいです。
特に、男物の場合、女性の着物のように、着付ける時におはしょりを作らないので、女性より着れる身長に幅がありません。
そのため、着丈にあった人しか着ることができないので、あまり短い丈のものは買取してもらえないのです。
男物の着物は、着る人が少ないうえに、若い人の背が高くなってきていることもあり、なかなか買取してもらうのが難しいですが、買取してもらえないわけではありません。
着物買取専門業者なら、買取後の販路をたくさん持っているので、買取してもらいやすいです。
また、男物の着物のなかには、作家物や有名産地のものもあり、特に有名産地の着物は、人気が高いものが多いので、きちんと査定できる着物買取専門業者に依頼するのが一番です。
金額に納得出来ない時は、キャンセル費用なしにキャンセルもできるので、まず、着物買取専門業者に依頼して見るといいですね。
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