作家物の着物は高く売れるって本当?買取相場と高く売るコツを徹底解説!

2018年9月18日

作家物の着物は高く売れるって本当?買取相場と高く売るコツを徹底解説!

洋服やバッグには、シャネルやグッチ・エルメスといった、デザイナーの名前のついたブランドがあり、買う時も売る時も高額で取引されていますよね。

実は、着物にも洋服デザイナーのような作家がいて、作家物といわれる着物は、とても希少価値が高く高価です。

しかし、ブランド物と違うのは、売る時に必ずしも高額で買取してもらえるわけではないということ。

作家物の着物でも、上手に売らないと無名の着物と同じくらいの買取額にしかならないこともあるのです。

そこで、このページでは、作家物の着物とはどんな着物で、高額が期待できる作家はどんな作家なのか、売る時のポイントや買取相場はどれくらいなのかを紹介したいと思います。

作家物の着物の買取相場はどれくらい?

作家物の着物の買取相場はどれくらい?

着物には作家物といわれる着物がありますが、重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝といわれる作家や、伝統工芸士に認定されているような作家などの着物は高く買取してもらえることがあります。

とくに、現存している作家よりも、故人の作家の着物の方が、高額になりやすいです。

また、人間国宝や伝統工芸士に認定されていないものの、独自の技法が認められている作家や、海外で人気がある作家のものも、高くなることがあります。

ただし、着物には種類があり、種類によって買取価格が違うので、同じ作家の着物でも種類によって買取額はさまざまです。

着物買取専門業者大手のスピード買取.jpと福ちゃん・宅配買取専門業者の久屋が、公式サイト内で発表している買取相場は以下になります。

【バイセル買取相場】

着物の種類買取相場
作家物(有名作家物/人間国宝など)3,000円~800,000円
留袖(色留袖/黒留袖)2,000円~200,000円
振袖2,000円~500,000円
友禅(京友禅/加賀友禅/東京友禅/十日町友禅など)3,000円~500,000円
訪問着2,000円~500,000円
付け下げ2,000円~200,000円
紬(大島紬/結城紬/黄八丈紬/塩沢紬/牛首紬など)1,000円~500,000円
小紋1,000円~200,000円
色無地1,000円~50,000円

帯の種類と和装小物買取相場
名古屋帯500円~300,000円
袋帯500円~300,000円
丸帯1,000円~100,000円
半幅帯500円~150,000円
和装小物100円~50,000円

バイセルの公式サイトはこちら

【福ちゃん買取相場】

高価買取対象価格高価買取対象価格
振り袖10,000円~訪問着10,000円~
袋帯8,000円~7,000円~
黒留袖6,000円~小紋6,000円~
名古屋帯6,000円~人間国宝30,000円~
伝統工芸30,000円~

福ちゃんの公式サイトはこちら

【久屋買取相場】

久屋買取相場

久屋の公式サイトはこちら

【査定価格が期待できる訪問着の種類と買取相場(バイセル)】

訪問着の種類買取相場
国宝作家の訪問着10,000円〜500,000円
国宝じゃない作家の訪問着500円〜300,000円
老舗ブランドの訪問着1,000円〜300,000円
ノーブランド品の訪問着300円〜50,000円
デザイナー系(監修含む)300円〜50,000円

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上記の表の買取額は、あくまでも目安で、同じ種類でも作家や状態などによっては、相場より低くなることもあります。

買取業者ごとに査定ポイントがあり、総合的に判断して買取額が決められるので、必ずしも相場通りの金額がつくわけではなく、着物によっては相場価格を下回ることもあるのです。

作家物の着物の買取例

どこの着物買取専門業者も、作家物の着物や帯は、比較的高く買取しています。

下記に買取実例を表にしてみましたが、同じ久保田一竹でも買取額が大きく違いますよね。

これは、久保田一竹には、初代と二代目がいて初代の作品はとても希少価値が高く、買取額も大きく違うのです。

【着物買取専門業者の買取実例】

作家名種類買取額買取業者
北村武資(人間国宝)帯(箱入り)23万円買取プレミアム
中村勇二郎(人間国宝)江戸小紋3万円買取プレミアム
久保田一竹一竹辻ヶ花28万円福ちゃん
初代久保田一竹辻ヶ花訪問着(未使用・極美品)50万円アートトップ
龍村平蔵帯(よく締められていたためこの価格。色・柄よく良品なら30万円前後になる)12万円アート熊野堂
羽田登喜男(人間国宝)名古屋帯13万円アート熊野堂
喜多川平郎(人間国宝)名古屋帯4万円アート熊野堂
浦野理一(染織研究家)紬帯15万円アート熊野堂
宮平初子(人間国宝)花織名古屋帯20万円アート熊野堂

作家物の着物とはどんな着物

作家物の着物とはどんな着物

着物には「染色作家」「織物作家」「刺繍作家」という3種類の作家がいて、それぞれの作家の手がけた着物のこと。

染色作家は、友禅染や紅型(びんがた)・江戸小紋など、白い生地に図柄を描いていく作家のことで、手描きのものと図柄の型を作って染めていく方法とがあり、手描きの方が価値が高いです。

織物作家は、紬織や黄八丈・上布など、先に染めた糸を使って反物を織っていく作家のこと。

織物は産地によって色・柄・織り方に特徴があり、伝統的工業産業の振興に関する法律に基づいて、経済産業大臣によって指定されている物もありますが、着物の格は一番低く、普段着の着物です。

刺繍作家は、日本刺繍の作家のことで、その日本刺繍は生産地によって呼び名が変わり、京都では「京繍(きょうぬい)」東京では「江戸繍(えどぬい)」石川県では「加賀繍(かがぬい)」と呼ばれています。

着物には日本刺繍の他にも「スワトウ」や「蘇州刺繍(そしゅうししゅう)」などの中国伝来の技法がほどこされている物もあり、総刺繍の着物は最も格上の着物です。

人気作家の着物はこんな着物

[染色作家]
『羽田登喜男』
羽田登喜男は、友禅染めの人間国宝で、京友禅と加賀友禅を融合させた友禅作家です。

羽田登喜男の描く図柄は、花鳥風月が多く、なかでも鴛鴦(おしどり)は代表的な図柄です。

羽田登喜男の着物や帯は、どこの買取業者のホームページでも名前を見ることができ、積極的に買取している作家なので、状態がよければ高額が期待できます。

写真では少しわかりにくいですが、着物の右見頃の衽(おくみ)のところに落款が入っているのがわかりますよね。

帯には、帯の端の黒い部分に、松竹梅鴛鴦文様 羽田登喜男と織られていて、落款があります。

『中村勇二郎』
中村勇二郎は、伊勢型紙道具彫の人間国宝で、江戸小紋の着物が多いです。

古代菊は代表的な図柄で、その他にも瑞雲祥鶴や四君子・壮龍の図柄などがあり、人気の高い作家です。

中村勇二郎の作品は、着物になる部分に名前が入っていることもありますが、着物にした時にハギレになる記事の端に証紙が付いていたり、染め抜きが入っていることもあります。

着物に落款が入っていない場合は、証紙やハギレが重要なので、売る時は一緒に出さないと、ノーブランドの着物の扱いになるので、買取額が低くなることもあります。

『斉藤三才』
斉藤三才の着物は、和装の常識を打ち破った配色は「三才調」と呼ばれ、女優やモデルからの注文が殺到するほど、ファッション性の高い着物として人気があります。

斉藤三才の図柄で描かれている鳥は「三才鳥」と呼ばれ、三才独自の特徴的モチーフの1つとして、さまざまな作品に描かれている鳥です。

[織作家]
『宮平初子』
宮平初子は首里織物の人間国宝で、国画会の会員です。

首里織は、織るまでにかかる工程の大変さに加え、織るのにも大変な技術と時間を要し、上流階級の氏族の女性たちが語り継ぎ、その家々の技法は門外不出だったこともあり、一時途絶えていました。

その首里織を、資料をもとに復興させ、花織・花倉織・花織手巾(はなういてさじ)・道屯織(ろーとんおり)・諸取切(むるどっちり)・煮綛芭蕉布(にーがーしーばさー)の7つの技法を完成に尽力し他人でもあり、現在もその技術が受け継がれています。

宮平初子の作品には、落款が入っているものもあり、落款の隣につばめのモチーフが織り込んであります。

『喜多川平郎(きたがわへいろう)』
喜多川平郎は、古代の絹織物である「羅(ら)」の復元や宮中の儀式に使う有職織物(ゆうそくおりもの)の第一人者で、羅と有職織物の人間国宝です。

有名な作品に「斑金錦牡丹唐草文帯」があります。

『喜多川俵二』
喜多川平郎の次男で、有職織物の人間国宝です。

1990年(平成2年)には、天皇即位の礼で用いる「錦」と、秋篠宮殿下・紀子様の御婚儀装束を作り、1993年(平成5年)の皇太子殿下・雅子様の御婚儀装束も手がけ、皇室御用達作家でもあります。

[刺繍作家]
『福田喜重』
福田喜重は、日本刺繍の刺繍家で、刺繍で唯一の人間国宝です。

京都府指定の刺繍の無形文化財保持者でもあり、1999年(平成11年)に紫綬褒章、2004年(平成16年)には旭日中綬章を受賞しています。

福田喜重の作品は、自然物を流動的に表現し、色糸で描かれるグラデーションや繊細で流れるような曲線が特徴です。

また、福田喜重の落款は喜三郎と入っているので、一見すると、刺繍の第一人者でもあり、師であり父である喜三郎のものかと思いますが、父・喜三郎に経緯を評して使っているものです。

着なくなった作家物の着物の処分方法は?

着なくなった作家物の着物の処分方法は?

譲り受けたり親に買ってもらったりして、持っているけれど着る機会もないし処分しようと思っている人もいると思います。

着物の処分方法はいろいろありますが、着物によっては思いがけず高く売れることもあるので、着物の処分をするなら、まず着物買取専門業者に依頼してみましょう。

【着物の処分方法】
・人に譲る
・リメイクする
・リサイクルショップに持っていく
・オークションやフリマアプリで売る
・着物買取専門業者に売る

処分方法の1つに人に譲るという方法があります。

姉妹はもちろん、親戚や近所の人に譲るという人もいます。
しかし、趣味やサイズが合わないと、なかなか譲りにくいものですよね。

2つ目のリメイクは、裁縫が好きな人にはいいかもしれませんが、誰でも簡単にできるわけではありません。

リメイクしてくれるお店もありますが、意外と高いので、リメイクしてでも手元に置いて置きたいものでないと、後悔することにも・・・

3つ目のリサイクルショップに持っていくのは、たしかに気軽に持ち込めますが、専門の査定士がいないので、損をすることも多く、そもそも着物の買取をしていないところも多いです。

4つ目のオークションやフリマアプリは、家に居ながらにしてスマホで売ることができるので、一見手軽で簡単そうですが、購入希望者の質問の対応や送る手間がかかります。

また、着物についてある程度の知識がないとトラブルになることも・・・

その点、着物買取専門業者なら、専門の査定士がきちんと価値を判断して査定してくれるので、納得して売ることができます。

万が一、金額に納得がいかない場合も、キャンセルすることができ、手数料も一切かからないので安心です。

買取方法も「出張買取」「宅配買取」「持込買取」の3つあり、自分にあった方法で依頼することが可能。

出張買取や宅配買取なら、持ち運ぶ必要もないので、家にいながらにして着物を売ることができるので便利です。

作家物の着物を少しでも高く売るポイント

作家物の着物を少しでも高く売るポイント

好きな作家がいて自分で買った着物なら、誰の作品かわかっていると思いますが、着物を売る人のなかには、譲り受けた着物で、価値がわからないまま持っていたという人も多いと思います。

作家物の着物を売る時に、失敗しないために売る時のポイントを紹介したいと思います。

着物買取専門業者数社に査定してもらう

着物買取専門業者は、会社ごとに独自の販売ルートを持っているので、いろんな着物の買取をしていますが、業者によって欲しい着物の種類や買取をしている作家が違います。

また、作家物の着物は、どこの買取業者でも、よほど状態が悪くない限り、買取していますが、買取業者によって金額が違うので、複数社に依頼することをおすすめします。

たとえば、同じ作家の着物でも、A社は1万円・B社は3万円・C社は5万円なんてこともあるのです。

ですから、少し手間はかかっても、数社に見てもらって売るのが、高く売るポイントです。

染色作家や刺繍作家の作品は落款が重要

染色作家や刺繍作家の作品は落款が重要

染色作家や刺繍作家の着物には、作家の名前や落款といって印鑑のようなその作家の印が染め抜いてあったり、刺繍されていたりするのですぐわかります。

落款や名前は、反物を染める時に、右前身頃の衽(おくみ)になる場所に染められていて、仕立てて着た時には右前身頃の膝上あたりの位置になるところに入っているのが一般的。

ただし、右前身頃の衽にない場合は、右前の衿先に付いていることもあります。

【衽の位置】

織物作家の着物は落款だけではなく証紙も必要

織物作家の場合、染めた糸を織るので、生地に染め抜いてあるわけではなく、タグが付いていることが多いです。

ただし、織物作家の作品は、織物自体が有名産地の織物のこともあるので、その場合は証紙があると買取額がUPすることもあります。

帯の場合は、織物の帯は帯の端や図柄の中に、名前や落款が織り込んであることがあります。

帯や反物は箱に入っている方がいい?

作家物の帯や反物など、作家名の入っている箱に入っていることがありますが、箱がある場合は、箱ごと査定してもらうことをおすすめします。

とくに、腐食に強く優れた防虫効果のある桐箱に入っている場合は、いい状態が保てることもあり評価が高くなることも・・・

状態が悪いと作家物でも無名の着物の買取と変わらなくなる

作家物の着物や帯は、買取してもらいやすく、高くなることもありますが、たとえ高額で取引されている作家でも、汚れやシミ・カビがひどい場合は、無名の着物の買取額と変わらなくなり、買取してもらえないこともあります。

少しでも高く買取してもらうには、着ないなら、シミやカビが出ないうちに出来るだけ早く売ることをおすすめします。

まとめ

着物を売る時に最も買取額を期待できるのが、作家物の着物です。

どこの買取業者でも、作家物の着物は比較的高く買取してくれます。

しかし、着物が好きで、好きな作家の着物を自分で買っていた人でもなければ、作家物の着物かどうかは見分けられませんよね。

知らずにリサイクルショップで売ったり、人に譲ってしまって損をしてしまっている人もいるかもしれません。

そうならないように、まずは着物買取専門業者で見てもらって、着物を上手に売るといいですね。

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