着物を売る人必見!知らないと損をする着物買取の査定基準と高く売るためのポイント
2018年5月24日
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着物を売りたいと思っているけれど、古い着物だから・・・シミや汚れがあるから・・・紋付きだからと、売るのをあきらめていませんか?
たしかに、シミや汚れがひどい場合は、まったく値段がつかないこともあります。
しかし、着物の買取専門業者の査定基準は他にもあり、シミや汚れがあっても値段がつくことも・・・!
そこでこのページでは、着物買取専門業者の査定基準について詳しく紹介したいと思います。
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目 次
買取査定の基本的な基準は大きく分けて6つ
着物買取専門業者の査定基準は、どこもほぼ同じです。しかし、基準にしている項目ごとの査定ポイントは、買取業者によって違います。着物買取専門業者の基本的な査定基準は大きく分けて6つあります。
【着物買取の基本的な6つの査定基準】
- 着物の種類
- 着物の柄
- 着物の状態
- 着物の素材
- 着物の古さ
- 着物のサイズ
この6つの項目の査定ポイントを総合的に判断して、買取が可能か、いくらの値段をつけられるかを決めているのです。
では、それぞれの項目についての基本的な基準を、章ごとに詳しく説明していきたいと思います。
着物の種類
七五三や成人式でしか着物を着たことがないという人のなかには、着物にも洋服のように種類があることを、知らない人もいるのでは?着物の種類には2種類あり、格による種類と、仕立てた時の種類とがあり、着物を売る時に、意外と着物の種類は大事で、種類によっても買取額が大きく変わります。
買取価格は着物の格と比例する?
洋服には、普段着・セミフォーマル・フォーマルというように、着ていく場所によってふさわしいとされる洋服がありますよね。
着物は形が同じなので分かりにくいですが、着物にも種類によって着ていける場所が決まっていて、礼装・準礼装・略礼装・普段着にわけられていて、礼装として着れる着物が一番格の高い着物となります。
しかし、格が高いからといって高く買取りしてもらえるわけではないので、着物を売る時の買取額は、格に比例するわけではありません。
買取価格がつきやすい種類は、着ていけるシーンが多い、準礼装になる訪問着または外出着の付け下げです。ただし、紋が入っている場合は、入っている紋の種類によっては、買取が難しくなることもあります。
仕立て方によっては買取してもらえない?重要な衿の仕立て方
着物の仕立て方には、真夏の暑い時期以外はいつでも着れる「袷(あわせ)仕立て」と、季節の変わり目の6月・9月に着る「単衣(ひとえ)仕立て」の2種類があります。基本的には、着る期間の長い袷の着物のほうが買取してもらいやすいのですが、近頃の流行りで、単衣仕立ての着物の需要も増えてきているので、単衣の着物も同じように買取額がつくようになってきています。
ただし、衿の仕立てが「バチ衿※」になっている着物の買取は、どんなに状態がよくていい物でも、買取額がまったくつかないことも・・・
その理由は、今は広衿仕立てが主流で、バチ衿を仕立て直しても、ついた折り目の形を取るのが難しいからです。
※バチ衿と広衿とは、広衿は衿幅を着付け時の2倍の広さで仕立てた衿のこと。 バチ衿は、着付けた状態に仕立てる時に縫いとめた衿のこと
※棒衿は、子供用・男性用の着物に用いられる衿の形
買取業者によっては買取不可の種類もある?
買取業者によっては、買取額がつきにくいまたはつかない種類の着物もあります。買取に制限がかかりやすい種類は「喪服」と「子供用の着物」 着る頻度が低いだけでなく、急に必要になることが多い喪服は、レンタルで済ます人が増えています。
そのため、買取っても需要が少ない喪服を買取している業者はほとんどありません。
また、子供用の着物も同じで、レンタルで済ます人や、写真撮影と着付けがセットになっているようなところで、写真だけを撮ってもらうという人が多いので、買取ってくれる業者はほとんどないのです。
男物の着物はアンサンブルが基本?
女性以上に着物を着る人が少ない男性の着物も、買取はしてもらえます。
ただし、男性の着物の場合は、大島紬でないと買取してもらうのは難しいです。また、羽織付きのアンサンブルでない場合は、買取額が下がります。
査定基準で重要なのは柄や模様
どんなに素材がいい着物でも、重要なのは「柄」と「模様」 伝統的な古典柄といわれる柄は、流行りすたりがないので、あまり買取額に影響はありません。しかし、着物にも流行りの柄や模様があり年々変わるので、この柄なら絶対に売れるという柄は、査定に来てもらったタイミングによって違います。
今は、大正時代の柄の着物なら、状態が悪くても高くで買取ってもらえることも・・・
たとえば、購入した時には流行りの柄だった振袖を10年たってから売るよりも、大正時代の柄の着物のほうが高く売れるということ。
流行りの柄を購入した場合は、着ないなら早く買取に出したほうが、買取ってもらいやすいのです。
着物の状態はそんなに査定に影響しない?
タンスから出した着物に、シミや汚れは発見して、買取してもらえるか不安になった人もいますよね。シミや汚れがないに越したことはありませんが、着物の状態は、よほどひどい状態でなければ、買取してもらえるので安心してください。
シミや汚れがあっても大丈夫
シミや汚れがある着物の買取は、シミや汚れがある位置や濃さ・度合いが重要です。 シミや汚れがあっても、着るのに支障がなければ、状態のいい着物より査定額は下がりますが、買取してもらうことは可能。
ただし、化繊の場合は元々買取額が数千円と、万単位の買取額がつくこともある絹より安いので、シミや汚れの度合によっては数百円になることやまったく値段がつかないことも多いです。
しかし、正絹でも、あまりにひどい汚れの場合は、落とすのにかなりの手間がかかるだけでなく、生地を傷めてしまうので、買取してもらえないこともあります。
だからといって、買取ってもらうために、自分でシミや汚れを落とそうとするのはやめておきましょう。
多くの着物は絹でできていますが、絹はとても水に弱くデリケートで、シミや汚れを落とすのは、プロでもとても難しい作業なので、素人がヘタに触らないことをおすすめします。
しわが多いとマイナス査定?
多くの着物が絹でできていますが、絹はとてもしわが入りやすく、入ったしわはなかなか取れません。そのため、あまりにもしわの多い着物は、買取をしてもらえるものの、マイナス査定になることもあります。
だからといって、しわをのばすためにアイロンをかけてはいけません。シミや汚れを落とすよりもさらに難しいしわ取りは、プロでもとても気を使う作業です。
素人が安易にアイロンをかけると、絞りの凹凸を消してしまったり、風合いを損ねることにもなりかねません。
カビは致命的?
着物に生えたカビも、白いカビの段階なら、シミや汚れと同じように落とすことができるので、買取ってくれることもあります。しかし、年月が経って茶色くなってしまったカビや、生地の奥深くまで入り込んでいるカビの場合、カビを完全に除去することは難しいので、買取してもらえないことも・・・
また、カビはどんどん広がっていくうえに、においも発するので、シミや汚れよりも買取してもらえる可能性はグッと下がります。
色あせ・変色・スレはNG
古い着物は色あせや変色してしまっていることがありますが、色あせや変色は手を加えても直せないことが多く、直せたとしてもかなりの手間がかかるので買取してもらうのは難しくなることが多いです。また、タオルやティッシュなどで強くこすった摩擦によってできる、スレと言われる白くケバだった状態の着物も、細かな繊維が切れてしまっていて、直すのが難しく手間がかかるので、買取してもらえないことが多いです。
【スレの状態とは?】
着物の査定は素材も大事
買取業者によっては、買取できるのは正絹(しょうけん)の着物だけというところもあり、 素材によっては、どれだけ状態が良くても買取してくれない素材もあります。正絹(しょうけん)と証明できなくても大丈夫?
着物の素材は、基本的には正絹といわれる絹100%ですが、綿や麻・ウールなどもあり、近頃では家で丸洗いできる化繊の着物も人気です。
ただし、着物を売るとなると、なんといっても正絹の着物が一番買取額のつく着物といえます。
でも、仕立てた着物には、洋服のように品質表示のタグはついていませんよね。持っている着物が正絹かどうかわからないという人もいると思います。
着物の品質表示は、仕立てる前の反物の一番端に付いているので、仕立てた後の切れ端があると、素材が印字されているので、わかります。
しかし、着物の切れ端は捨ててしまって持っていないという人も多いのです。
正絹と証明できないと買取ってもらえないと、不安に思った人もいると思いますが、着物買取専門業者の査定員は、触っただけで素材が判断できるので、切れ端がなくてもちゃんと査定してくれるので大丈夫です。
ただし、有名産地の着物の場合は、証紙がある方が買取額UPが期待できるので、探してみましょう。
[左:証紙][中央:松井青々 訪問着][右:正絹の印字のある反物の端]
麻や綿は評価が低くなる?
基本的に絹に比べると買取額は下がりますが、買取をしてもらえます。
麻の場合は、麻織である上布(じょうふ)のなかでも、近江上布や宮古島上布などの有名産地の織物だと、高くなることもあります。
綿といえば浴衣ですが、浴衣はセットでとても安く売っているので、正直買取をしているところは少ないです。
ただし、高級浴衣で有名な「竺仙(ちくせん)」の浴衣の場合は、買取してくれることもあるので出してみましょう。 下記のような証紙があれば、買取額UPが期待できます。
ウールや化繊でも買取可能な場合もある
一番買取をしてもらえないのがウールです。買取業者によっては、状態の良いアンサンブルのウールなら、買取してくれることもありますが、ウールは買取してもらえにと思っておくほうがいいでしょう。
しかし、化繊の着物の場合は、洗える着物としてお稽古ごとで着物を着る人が中古を買い求める人も多く、買取してもらえることもあります。
特に、洗える着物の専門店「英(はなぶさ)」の物や、芸能人・デザイナーブランドの着物は、ノーブランドの化繊の着物に比べると高くで買取ってもらえます。
化繊の着物は、状態はもちろんですが、サイズ・着物の種類・購入した時期・ブランドなどが買取価格を決める基準になるので、あまり古いものは値段がつきません。
古いより新しい方がいい?着物の年数について
売りたい着物が新しければ、高く買取ってもらえると思っている人も多いのでは?たしかに、化繊の着物や洋服のような柄の着物は、古い着物よりも新しい着物のほうが買取ってもらいやすいです。
しかし、どれだけ新しくても柄が今の流行りではない場合や衿の形・着物の種類によっては、人気の年代の古い着物の方が高くなることもあります。
そのため、売りたい着物がとても古いものでも、希少性の高い着物もあるので、古いからといってあきらめることはないのです。
30年以内の着物はまだ新しい?
古い着物と新しい着物の基準は難しいですよね。古いか新しいかだけで言うと、30年以内に購入した着物は、新しい方です。
着物の買取の場合は、年数だけでなく、状態や柄・形など古さ以外の査定基準で買取額が大きく変わるので、何年以内の着物でないといけないということはありません。
古い着物でも未使用品なら評価が上がる?
嫁入り道具として持たされた着物を、1度も着ないまま売るという人もいると思います。見しようかどうかは、しつけ糸がついているかどうかでわかります。仕立てた着物には型崩れ防止のために、袖や裾などにしつけ糸がついているのですが、このしつけ糸は着る時に外すものなので、しつけ糸がついているのは、いわば未使用の証ということなのです。
着物は、洋服のように頻繁に洗うものではないので、着用回数が少ない着物のほうが、汚れが少ないので、売る時の査定には影響があります。
そのため、古くても未使用品で、状態のいいものや珍しい柄や模様であれば、思いがけず値段がつくこともあるのです。
古い着物でも人気の時代のもの、作家ものなら評価は上がる
古い着物でも高額買取が期待できるのが、アンティーク着物といわれる昭和初期までの着物です。特に今は、大正ロマンといわれた時代の、独特な柄が高くで買取されています。 また、作家物といわれる、人間国宝や伝統工芸士の作品は希少性が高いので、古くても高額になることもあります。
汗や香水・タバコ・ペットの匂いは買取不可
古い着物でも、状態や希少性のあるものは、買取額がつくこともありますが、においのきついものは買取してもらうのが難しいことも・・・特に、汗や香水・タバコ・ペット・カビの臭いは、においを取るのが難しいので、買取してもらえません。
着物の査定額はサイズも基準になる?
着物のサイズは、大きいほどいいですが、小さくても買取はしてもらえます。 基本的にはサイズが大きい方が買取してもらいやすいです。特に、若い人が着る着物の場合は、平均身長が高くなってきているので、丈の長い着物のほうが高く買取ってもらえます。
仕立て直せるサイズは需要がある
小さい着物のほうが査定額が低くなるもう1つの理由は、小さいサイズは仕立て直すことができないからです。
身丈や裄丈が長く取ってある着物は、そのままでも売れますが、売りやすいサイズに仕立て直すこともできるので、買取ってもらいやすいのです。
150センチより小さいサイズは売れない?
着物を売りたい人のなかには、自分の着物ではなく、遺品整理や譲り受けた着物を売りたいという人もいますよね。昔の人は、小柄な人が多かったので、150センチよりも小さいという着物も多いと思います。そんな、祖母の小さい着物は売れないの?と心配になった人もいるのでは?
たしかに、買取してもらいにくいといえますが、年配の人が着れる柄や模様・色合いの着物の場合は、小さいサイズの着物でも需要があるので、買取してもらえることもあるので、気にせず査定してもらいましょう。
査定基準はあくまでも目安
6つの査定基準は、あくまでも目安です。 買取業者によって基準は少しずつ違うので、同じ着物でも買取ってくれる業者もあれば、1円もつかない業者もあります。自分で判断しないでまずは問い合わせを
古いからムリかな?シミや汚れがあるからと、自分で勝手に判断しないで、まずは着物買取専門業者に問い合わせてみましょう。着物買取専門業者は、多くの買取をしてきていますが、どんなに目利きでも、見てみないとわからないので、その場で買取が可能かどうかは答えてくれませんが、査定はしてくれます。
買取してもらえない時は他の業者に出してみる
問い合わせをして査定をしてもらったからといって、買取してもらえるわけではありません。
そんな、買取してもらえるかわからない着物を売る時は、出張買取を選びましょう。 出張買取は、着物を持ち運ぶ必要もなく、出張費用・査定費用・キャンセル料が一切かからないから。
たとえ買取してもらえなくても、着物は手元にあるので、他の買取業者に出すことができますよね。最初に見てもらった買取業者で買取額がつかなかった時は、あきらめずに他の買取業者に依頼しましょう。
業者によって査定基準や査定額は異なる
何度も言いますが、査定基準や買取額は、買取業者によって違います。同じ着物でも、A社は5,000円・B社は6,000円C社だと1万円になることもあるのです。着物を売る時は、依頼した買取業者によって判断基準が違うので、手間はかかりますが、複数の買取業者に依頼するのが、損せず着物を売るコツです。
ただしその場合、宅配買取にすると、返却時に送料がかかるので、出張買取がおすすめです。
まとめ
着物を売る人のなかには、総額100万円の着物だから最低でも半分くらいの値段がつくと思っていたり、成人式で1度しか着ていないから高くで買取ってもらえると思っている人も多くいます。
しかし、1度誰かの手に渡ったものは、その時点で中古品です。どれだけ高価なものでも、中古品として査定されるので、買った金額に近い金額になることは、ほとんどありません。
車やブランド品を売っても、びっくりするくらい安くなりますよね。着物も同じ。 でも、査定基準を知っていれば、過度な期待をすることなく、着物を売ることができます。
複数の買取業者に依頼して、少しでも納得のいく金額で着物を売れるといいですね。
着物買取業者選びに迷ったらどうすればいい?
着物買取業者がたくさんありすぎて、どこを選べばいいのか迷ってしまうことがあるはず。
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