汚れやシミがある着物は売れない?買取可能な条件や方法とは
2022年3月23日
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着物を売ろうとタンスから出したらシミやカビが付いていた…なんてことが多々あります。そんな時に捨てるしかないと思っている人は多いと思いますが、捨てるのは査定に出してからでも遅くありません。
着物は一部が汚れていたり、着物としてダメな状態であっても、染め直しをしたり仕立て直しができる状態であれば買取可能だからです。
ただし、買取価格が下がったり、買取ってもらえないこともあるので、買取可能かどうかは予め確認しておいたほうが良いでしょう。
この記事では、買取不可になる着物はどんな状態のものか、買取不可だった場合の処分方法など、着物を捨てる前に役立つ情報を紹介します。
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シミや汚れがあっても買取可能な着物
着物についてしまったシミや汚れは、付いている場所や度合によって買取してもらえることもあるので、お手持ちの着物のどこが汚れているのか確認しておきましょう。
まずは、シミや汚れが付きやすい位置と主な原因を紹介しておきます。
【着物のシミや汚れがつきやすいところ】
- 1,衿
- 2,着物の左右前身頃胸元
- 3,袖
- 4,裾(上前・下前の両方)
- 5,後ろ身頃
- 6,胴裏(どううら)
引用元:https://lattepic.s3.amazonaws.com/
引用元:https://wa-rinz.jp/
シミや汚れの原因は位置によってだいたい決まっており、6つの位置の汚れ方は以下のような理由が原因であることが多いです。
衿(えり)
衿はファンデーションや口紅・汗で汚れていることが多いです。また、保管状態が悪いと汗汚れは、シミや黄ばみになり、変色したりカビが原因となっています。
左右前身頃の胸元
左右前身頃の胸元に関しては、飲食中の食べこぼしや飛びはねなどがつきやすい位置で、帯から上の胸元のあたりが汚れていることが多いです。
袖(そで)
袖は全体的に汚れていることが多いところで、特に袖口や袂(たもと・下図3番の下部)は、食事や手洗いなどの時に汚していることが多いです。
裾(上前・下前の両方)
裾は歩行中の泥はねや水はね、土ぼこりなどで汚していることが多い部位で、表だけではなく裏も汚れていることがあります。
後ろ身頃
後ろ見頃は椅子に座ったり、トイレの時に汚してしまう部位で、お尻にあたるあたりは要注意です。裾と同じく、知らないうちに汚れていることが非常に多い部位になっています。
胴裏(どううら)のシミ
胴裏のシミは、全体的に薄い黄色になっている場合は経年劣化による変色です。しかし、黄色い斑点状のものはカビで濃い黄色、または茶色く変色している場合は酸化になります。
シミや汚れがあっても、下記のような場合はよほどひどい状態でない限り、買取してもらえます。
希少性の高い着物はシミや汚れがひどくなければ売れる?
人間国宝(重要無形文化財保持者)や伝統的工芸品に指定されている着物や、老舗呉服屋や有名人のプロデュースしている着物などは、多少のシミや汚れがあっても高く買取してもらえます。
ただし、美品のものと比べると買取額は下がるので、それを理解した上で買取に出すようにしましょう。
仕立て直し可能の大きい着物は買取可
基本的に着物は小さい物より大きい物の方が買取してもらいやすいのですが、その理由は仕立て直して着ることができるからです。
中古市場で好まれる大きさの目安は、身長160センチ以上の人に対応できる大きさの着物です。もし、仕立て直しができない小さな着物で、シミや汚れが酷い場合は買取してもらえないこともあります。
小さい虫食いは大丈夫?
天然素材でできている着物は、虫食いの被害に合いやすいのですが、虫食いの位置や大きさによっては、買取してもらえることもあります。
特に、昭和初期頃までの大正ロマン・昭和モダンといわれる柄行の着物はかなり古いので、虫食いの被害にあっているものも多いですが、中古市場でも人気があり買取してもらえることが多いです。
和装小物にリメイクできると売れるかも
あまりにシミや汚れ・虫食いがひどい場合でも、リメイクして使用できる部分がある場合は、買取してもらえることもあります。
しかし、多くの買取業者では、買取後にリメイクして中古販売するわけではないので、着物として着れるものじゃない場合は、買取してもらうことは難しいです。
買取不可・売れない着物
よく買取業者にどんな着物でも査定しますという謡い文句がありますが、査定したからといって必ず買取してもらえるというわけではありません。
買取できる着物については買取業者ごとに基準があり、なかには買取してもらいにくい着物もあります。
ここでは買取してもらうのが難しい着物を紹介しておくので、状態が気になる着物をお持ちの場合は把握しておいてください。
黄ばみ・カビが柄にも影響してる
[左:裏地の変色][右:古い汗による黄ばみ]
引用元:https://www.ayanas.co.jp/
表地自体が汚れている場合は、汚れの度合によって買取してもらえることもありますが、裏付きの袷(あわせ)の着物で、黄色い斑点状のカビや増量剤による濃い黄色、または茶色の酸化黃変が表地の柄にまで影響している場合は、買取してもらうのは難しいです。
特に酸化黃変原因が、増量剤の影響によるものの場合、シミ抜きで濡らしたり汗をかくだけでも表地に移ってしまい、汚れを落とすことが難しいため、買取してもらえません。
裏地は取り替えができますが、手間と費用がかかるので、よほど希少価値の高い着物でない限りは買取してもらうのは難しいです。
仕立て直しができない小さい着物
着物買取業者が買取した着物は、中古市場で販売するかレンタル屋に販売することがほとんどです。
また、着物を日常的に着ていた昔の日本と比べて、平均身長が高くなっている現代では、小さい着物の需要は少なく買取が難しくなっています。
中古市場で言う小さい着物の目安は、身長140センチまでしか対応できない着物を指しています。子供用の着物は、ほぼ例外なくこれに当たります。
しかし、柄によっては買取してもらえることもあるので、自身で判断が難しい場合は着物買取専門業者に査定してもらうのが良いでしょう。査定に関しては無料で行ってくれますし、買取に申し込んだからといって損することはありません。
カビや防虫剤の臭いがきついものはNG
臭いがついている着物の買取は、そのにおいの原因が取れるかどうかで違ってきます。カビ、タバコ、香水などが染みついた匂いの場合は、風通しをしても抜けないことがほとんどなので、買取してもらうことは難しいでしょう。
ただし、防虫剤などに使われている樟脳の臭いは、風を通せば抜けることもあるので、事前に陰干しを行い風通しをしておけば買取してもらえることもあります。
日焼けした着物
多くの着物は正絹(しょうけん)でできていますが、絹は紫外線を吸収する性質を持っているため、着るだけで紫外線対策になるという特性を持っています。
しかし、長時間直射日光に当たると黄色く変色するという欠点があり、それを避けるのは難しいのが現状です。
日焼けして変色や色あせている場合、度合いによっては買取してもらえませんが、保管場所さえしっかりしていれば、そこまでの日焼けや変色はしないはずです。
[日焼けによる変色]
引用元:https://kurumaya.tv/
上記の状態でも、実際に見てみないと汚れや臭いの度合いはわからないので、どんな状態の着物であってもとりあえず査定してくれる買取業者に見てもらうことをおすすめします。
査定前に確認しておくこと
本来、着物は汚れたりサイズが合わなくなったりしたものを、洗い張りをして仕立て直しや染め直し、大事に着続けて受け継がれていくものでした。
そのため、クリーニングに出したり、仕立て直すことで着れるようになり、買取してもらいやすくはなるのですが、着物の洗い張りや仕立て直しは、意外と費用がかかります。
手間をかけ査定に出しても、それらの費用より高く買取してもらえるとは限らないので、買取額が少し下がるくらいなら、そのままの状態で見てもらったほうが良いかもしれません。
洗い張りとは
着物をほどいて反物の状態にもどして洗い、染め直しや仕立直しすること。汚れやくすみがなくなり、糊付けをして乾かすので、元のハリと光沢を取り戻すことができます。
胴裏は付け替え可能
裏地付きの着物で、最もシミや汚れになりやすいのが「胴裏(どううら)」と言われる、背中から腰にかけての裏地部分で、この部分に関しては取り換えが可能です。
胴裏の交換費用は、交換料金がおよそ2万円~3万円(着物の種類で異なる)で、交換する胴裏生地が1万円ほど必要になります。
この金額から考えても、胴裏を交換してた場合はかなり高額で買取してもらえる着物でないと、損をしてしまうの可能性が大きいです。
そのため、胴裏の付け替えはせずに、そのままの状態で査定してもらったほうがリスクは少ないです。
[胴裏の位置]
引用元:http://www.shiminukitakase.com/
陰干しで風を通しておく
着物をタンスから出した時に、においがキツイと思ったら、まずは風を通して臭いをとってから依頼するようにしましょう。
風通しをする時は、色焼け防止のために紫外線にあたらないようにして、陰干しすることを忘れないようにしてください。
絶対にやってはいけないこと
着物を少しでも高く売るために、手入れをするのはいいことですが、シミ抜きや汚れ落としを自分でやることはおすすめしません。
良かれと思ってシミ抜きをする人もいるようですが、シミや汚れの原因に合わせた手入れをしないと、シミや汚れを落とすどころか広げてしまうことになります。
絹は摩擦に弱く、強くこすったり濡れた状態でこすると、生地が毛羽立った状態になってしまい、高く買取してもらうどころか買取不可になる可能性もあります。
また、絹は熱にも弱いため、お湯やアイロンを使ってケアするのもNGです。生地が縮んでしまったり、色移りや変色してしまうような間違ったケアは絶対に避けましょう。
買取業者によっては、シミや汚れがあっても買取してくれることもあるので、状態を悪化させる可能性がある場合は、そのままの状態で査定してもらうことをおすすめします。
値段がつかない着物の処分方法
着物を査定に出してみたけど、値段が付かず買取してもらえなかった場合でもあきらめるのは早いです。
買取金額0円の着物は捨てるしかない?
出張買取の場合、値段がつかなかった着物は、持ち帰ってくれない買取業者がほとんどです。しかし、捨てるのはもったいないと思ったら、他の買取業者の「出張買取」を依頼してみるのがおすすめ。
着物買取の査定ポイントは、買取業者によって違うので、他の買取業者で買取してもらえることもあり、A社では買取不可だった着物が、B社では500円ということもあるのです。
そのため、少しでもお金に換えたいと思っている場合は、他の買取業者にも査定を出してみることをおすすめします。
できれば出張買取で査定してもらう
査定士してもらうのに、宅配買取でもいいのでは?と思った方もいるかもしれませんが、宅配買取は返送してもらう場合、送料を自己負担しなくてはいけない業者がほとんどです。
万が一、買取金額に同意できない場合や、買取金額がつかず返品を希望した時に返送料がかかってしまうので、可能なら出張買取がおすすめです。
出張買取であれば、出張費用・査定費用・キャンセル費用が一切かからないので、数社に査定してもらった上で納得して着物を売ることができるのです。
宅配買取なら無料で処分が可能
何度も出張買取に対応するのは面倒だけど、着物を捨てるのは勿体ないという場合は、宅配買取の利用がおすすめです。
宅配買取であれば、万が一値段がつかなかった着物も無料で引き取ってくれるので、ダンボールに詰めて送るだけで済みます。
しかし、それなりの価格になりそうな着物の場合は、値段交渉や査定士の話も聞けないので、宅配買取の利用は確実に安い買取額しかつかないと判断した場合に限ります。
量が多い時はリサイクルショップに持ち込むべき?
出張買取で持ち帰ってもらえなかった着物を宅配買取に出すのも良いですが、量が多い場合はリサイクルショップに持ち込むのも良いかもしれません。
リサイクルショップでは、キロ単位や枚数単位で買取していることがあり、1枚800グラム~1キロほどある着物であれば、意外と値段がつくかもしれません。
しかし、リサイクルショップには着物の価値が分かる査定士がいるわけではないので、最後の手段として考えていたほうが良いでしょう。
着物専門の買取業者を選ぶ
買取業者によっては、買取対象の着物の種類を指定している業者もありますが、どんな着物でも査定してくれる買取業者もあります。
必ず買取してもらえるわけではありませんが、汚れやシミがある着物でも査定してもらえるので、とりあえずお金になるかどうか確認することはできます。
全国展開の大手買取業者は柔軟な対応
どこに頼んでいいかわからない時は、全国展開している大手買取業者を利用しましょう。
大手買取業者なら、独自の販売ルートを持っているところが多いので、買取できる着物の種類が多く、買取金額もつきやすいです。
また、全国各地に出張買取に出ている査定士のスケジュールを一括で管理しており、査定士とリアルタイムで連絡を取り合っているので、タイミングが合えば、急な依頼にも対応してもらえます。
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まとめ
久しぶりにタンスの中の着物を見てみるとシミや汚れの付いており、処分することを考える人は多いと思いますが、思い入れのある着物をゴミにしてしまうのは非常に勿体ないです。
着物買取専門業者は、シミや汚れがあっても着物の種類や柄・有名作家物など、さまざまな要素を総合的に判断しているので、意外と高値で売れたりもします。
汚れているからと自分で判断せず、着物買取専門業者に依頼して査定してもらうと、良い査定結果が出るかもしれないので、是非一度試してみてください。
着物買取業者選びに迷ったらどうすればいい?
着物買取業者がたくさんありすぎて、どこを選べばいいのか迷ってしまうことがあるはず。
「着物売るガイド!」では、着物買取業者を徹底比較して特徴などを分かりやすくまとめたものを、ランキング形式で掲載しています。
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