知らないと損をする!着物買取の注意点とは?失敗しないコツを解説

2018年4月20日

知らないと損をする!着物買取の注意点とは?失敗しないコツを解説 

親に買ってもらったり親戚から譲り受けて着物は持っているけれど、着物の知識はまったくないという人は多いのでは?

そんな人が着物を売った時に、知識がないことで相場より安く買い取られて損をすることも・・・

知らなくて損をするくらいなら、少し知っているだけで失敗せずに着物の買取ができる方がいいですよね。

そこでこのページでは、着物の買取を申し込む時に知っておくと良い注意点を紹介したいと思います。

着物についてこれぐらいは知っておこう

着物についてこれぐらいは知っておこう

着物の知識がなくても着物を売ることはできますが、損をしないためにも知っておくといいことがあります。

これぐらいは知っておきたいことは3つ

  • 着物の素材の名前
  • 着物のサイズを表す言葉
  • 着物の裏地の名前

それぞれを詳しく見てみましょう。

着物の素材の名前

着物といえば「絹」と思っている人は多いと思いますが、着物の素材も洋服と同じように種類があり、着物を売る時は、この素材が買取金額に大きく影響します。

着物買取業者によっては、正絹でないと買取してくれないところもあるので、素材を知っておくことは大事なのです。

【着物の素材一覧】

素材の名前特徴
正絹((しょうけん)絹 100 %のもの。光沢があり手触りがよく、体に馴染みやすい。弱点は汚れやすく、湿気に弱い
木綿(もめん)コットン(ワタ)でできた生地で肌触りがよく、汗を吸収しやすいので主に浴衣に使われる。弱点はしわになりやすく、紫外線で変色しやすい
着物で使われているのは「本麻」吸水性・吸湿性・発散性が高い麻は、夏に着る着物に使われる。他の生地と比べて防虫・防カビ性が高く、天然素材一丈夫。弱点は、熱に弱くちぢみやすい。しわになりやすい
ウール羊毛でできた生地。保温性に優れていて温かく、汚れに強く丈夫。主に冬場の着物やコートとして使われる。弱点は、着物の生地のなかで最も虫食い被害に合いやすい
化繊ポリエステル・レーヨン・キュプラ・アセテートなどの化学繊維のこと。着物では主にポリエステルが多く使われている。弱点は着崩れしやすい

着物のサイズを表す言葉

基本的に着物は、着る人の背丈や腕の長さ・体格などに合わせて仕立てられているので、洋服のようにS・M・Lといった、だいたいのサイズというものがありません。

しかし、着物を売る時には、仕立てられている『身丈』や『裄(ゆき)』といった、長さが重要になってくるので、サイズを表す言葉を知っておくと申し込みの時にスムーズです。

着物を売る時に、買取額を左右するサイズは、仕立て直しができる大きいサイズのほうが高くなります。

その理由は、日本人の平均身長が高くなっていることもあり、小さいサイズの着物は売るのが難しいから。

そのため、着物の状態によっては値段がつかないこともあるのです。

着物のサイズを表す言葉は、買取を申し込む時の目安にもなるので、知っておくと便利です。

【着物のサイズの見方】

着物のサイズの見方

引用元:http://kururi.net/

着物の裏地の名前

着物を売る時に最も多いのが「袷(あわせ)」といわれる、裏地付きの着物です。

そして、この裏地の「胴裏(どううら)」の部分の状態が、買取額に影響があります。

どこの着物専門買取業者でも「着物の買取額は見てみないとわからない」と言います。

しかし、申し込みの際に、素材やサイズだけでなく、着物の状態もある程度聞いて判断しているので、胴裏がどの部分かを知っておくと話がスムーズです。

【着物の裏地の名前】

胴裏はとても汗を吸う部分なので、古い着物の場合や手入れが悪い着物だと、黄ばんでいたりひどい場合はカビていることも・・・

そのため、胴裏の状態によっては、買取不可になることもあります。

胴裏は交換することができるので、少しでも高く売りたい場合は交換するのもいいと思います。

ただし、交換にはおよそ8,000円~3万円(着物の種類によって違う)ほどかかるので、希少性の高い着物でない場合はおすすめしません。

知らないと損をする!?こんな場合は着物が高額に

知らないと損をする!?こんな場合は着物が高額に

着物は洋服のように高級ブランドというものはありません。

しかし、着物には人間国宝(重要無形文化財保持者)と呼ばれる有名作家や伝統工芸士の作品、伝統的工芸品である有名産地などの織物があります。

人間国宝の着物や有名産地の着物だと古くて汚れやシミなどがある場合でも、高額で買取してもらえることもあります。

高額が期待できる有名作家

【人間国宝】
・羽田登喜男(はだときお)・・・・・・・友禅
・森口華弘(もりぐちかこう)・・・・・・友禅
・木村雨山(きむらうざん)・・・・・・・友禅
・小宮康孝(こみややすたか)・・・・・・江戸小紋
・稲垣稔次郎(いながきとしじろう)・・・型絵染
・北村武資(きたむらたけし)・・・・・・羅と経錦(たてにしき)
・玉那覇有公(たまなはゆうこう)・・・・紅型(びんがた)
・志村ふくみ(しむらふくみ)・・・・・・紬織

【伝統工芸士】
・松井青々(まついせいせい)・・・・・・京友禅
・由水十久(ゆうすいとく)・・・・・・・加賀友禅
・小林義一(こばやしよしかず)・・・・・江戸小紋

【人気作家】
・斉藤三才(さいとうさんさい)・・・・・染色家で現代着物の第一人者
・久保田一竹(くぼたいっちく)・・・・・辻が花で有名な染色家
・龍村平蔵(たつむらへいぞう)・・・・・染織研究家
など

仕立てた時に落款がついている位置

落款の位置は、着物に仕立てた時に、右身頃の衽(おくみ)の部分にくるように押されています。

着物は左身頃が上前になるので、着た時に落款が見えることはないのですが、さり気なく作家物の着物とわかるようになっているのです。

羽織の場合は、右の衿の裏側に落款が入ります。

落款の位置

落款の位置

引用元:https://i1.wp.com//

高価買取が期待できる有名産地の織物・染物

有名作家や人気作家の着物と同じように高額買取が期待できるのが、有名産地の織物や染物の着物。

有名産地の織物といえば、着物に詳しくなくても多くの人が知っている『大島紬』が有名です。

染物でいえば、京友禅・加賀友禅が有名ですよね。

その他にも高額が期待できる有名産地の織物は下記になります。 高額が期待できる有名産地

高額が期待できる有名産地

【織物】
・大島紬・・・・奄美大島・鹿児島
・結城紬・・・・茨城県結城市・栃木県小山市
・牛首紬・・・・石川県白山市
・久米島紬・・・沖縄県久米島
・黄八丈・・・・東京都八丈島

【染物】
・京友禅
・加賀友禅
・東京友禅
・十日町友禅
など

有名産地の織物は証紙があると買取額UP

下の写真は本場結城紬の証紙で、他の産地のものにも同じようについています。

証紙は反物の端についていて、着物に仕立てた時に切れ端を一緒に返してもらえるのですが、捨ててしまう人も多く証紙がないこともあります。

しかし、証紙がない場合は、たとえ大島紬とわかっていても、買取金額が下がってしまうので、買取りに出す時は証紙も一緒に用意しておきましょう。

また、証紙があっても生地に貼っていないと意味がありません。

それは、証紙がその生地の産地を証明するためのもので、生地がないと証明にはならないからです。

その他の産地の織物や伝統的工芸品に指定されているものには、産地の証紙や伝統証紙などが貼ってあるので、保管しているのであれば用意しておきましょう。

この証紙は、伝統マークと言われる、経済産業大臣認定の伝統的工芸品を示すものです。

このシールが貼ってあるものも高額買取の対象になります。

高額が期待できる老舗呉服店や百貨店で買った着物

高額が期待できる老舗呉服店や百貨店で買った着物

意外と知られていないのが、老舗呉服店や百貨店で買った着物も高額になることがあります。

老舗呉服店の着物

老舗呉服店によっては、仕入れた反物を仕立てたり売るだけではなく、みずから色や柄をプロデュースして、その呉服店の名前入った独自の着物を販売しているところがあります。

洋服でたとえれば、メーカー・ブランドといったところでしょうか。

その老舗呉服店の着物で高額で買取してもらえることがあるのが「千總(ちそう)」の着物。

京友禅といえば千總と言われるくらい、千總が手がける着物は人気が高く、信頼も厚いのです。

【千總とわかるもの】 千總とわかるもの

その他には、浴衣といえば「竺仙(ちくせん)」といわれる、竺仙の浴衣は値段がつきにくい浴衣でも高額になることがあります。

【竺仙とわかるもの】

老舗呉服店が手掛けた有名作家物なら、さらに買取額UPが期待できます。

百貨店の着物

数ある百貨店のなかには、呉服屋から始まった百貨店があり、松坂屋や三越・大丸などがそうです。

そのため、百貨店の着物も老舗呉服店の着物と同じくらい信頼があるので、高額になることがあります。

また、基本的に着物にはタグは付いていないのですが、百貨店の着物は目立たないところにタグを縫い込んであったり縫い付けてあります。

【百貨店の着物とわかるもの】
三越

大丸

高島屋

着物を売る前に注意したいこと

着物買取専門業者を利用してみようと思った時に、いきなり申し込む前に下記のことを確認してみましょう。

着物を売る前に注意したいことは以下の4つ

  • 売りたい着物の枚数や状態を把握しておく
  • 証紙や買ったお店の保証書などがあるかを確認しておく
  • 1枚ずつ畳紙に入っているかを確認
  • セットのものはまとめておく

それぞれについて詳しく見てみましょう。

売りたい着物の枚数や状態を把握しておく

売りたい着物の枚数や状態を把握しておく

着物買取の申し込みをする時に、必ず聞かれるのが「枚数」です。

特に出張買取の申し込みをする時は、査定枚数で査定にかかる時間を計算して、訪問時間を決定します。

そのため、だいたいの枚数がわかれば、査定員のスケジュールの確認がスムーズにできるので、日程調整がしやすいのです。

そして、枚数の他には、誰が着ていたもので、いつ頃の着物か聞かれることもあるので、だいたいでいいので把握しておくと申し込みがスムーズで、5分ほどで申し込みが完了します。

証紙や買ったお店の保証書などがあるかを確認しておく

証紙や買ったお店の保証書があると、買取額UPが期待できます。

着物買取専門業者は、有名作家や証紙のある有名産地の着物を積極的に高価買取しているので、証紙や買ったお店の保証書などがあれば、用意しておくと査定がスムーズです。

1枚ずつ畳紙(たとうがみ)に入っているかを確認

着物はとてもデリケートです。

特に正絹(しょうけん)の着物は、シミやしわになりやすく、しわになると型が残ってしまうので、何枚も重ねずに1枚ずつ畳紙に入れておくほうが、査定にプラスになります。

セットのものはまとめておく

セットのものはまとめておく

着物は、着物本体だけでは着れないですよね。

振袖や七五三の着物など、買った時にセットで買った場合は、セットになっていたものをまとめておくと買取額UPになることもあるのです。

これらを確認しておくだけでも、申し込みの時や査定の時にとてもスムーズです。

申し込みの時に注意したいこと

申し込みの時に注意したいこと

いざ申し込むという時にも、以下のことに注意が必要です。

申し込みの時に注意する点は3つ

  • 買取方法は1つじゃない
  • 貴金属の買取がないかをしつこく聞く業者は要注意
  • 手数料がかかるかどうかを再確認

それぞれについて詳しく見てみましょう。

買取方法は1つじゃない

着物買取専門業者の買取方法は「出張買取」「宅配買取」「持込買取」の3つの方法があります。

どの買取方法でも、専門の査定員による査定を受けることができますが、買取方法によって注意が必要なことがあります。

出張買取の注意点

出張買取の注意点

出張買取は自宅に査定員に来てもらって買取する方法ですが、突然訪ねてきた買取業者の買取を利用してはいけません。

出張買取は、特定商取引法の対象で、買取業者はそのルールの1つである「不招請勧誘」という、頼まれてもいないのに突然訪問して買取することを禁じられています。(いわゆる飛び込み営業)

そのため、法律を遵守していない買取業者を利用すると、トラブルに巻き込まれることもあるので、利用してはいけません。

宅配買取の注意点

宅配買取の注意点

宅配買取は、自分の好きな時に着物をダンボールに詰めて送るだけなので、とても便利ですが、梱包の時にできるだけしわにならないように詰めないといけません。

そのため、きちんと畳紙に包んで送ることをおすすめします。

また、買取業者によっては、値段がつかなかった着物の処分を無料でしてくれる業者と値段がつかなかった着物は着払いで返却してくる業者があります。申し込む時に確認してから送るようにしましょう。

持込買取の注意点

持込買取は、自分で持ち込んで買取して貰う方法ですが、買取業者によっては完全予約制のところもあるので、事前に確認してから持って行くようにしましょう。

また、持込買取できる専門業者は少なく、全国展開している着物買取専門業者でも、店舗によっては着物の買取をしていないところもあるので注意が必要です。

貴金属の買取がないかをしつこく聞く業者は要注意

貴金属の買取がないかをしつこく聞く業者は要注意

着物の買取をしている業者のなかには、着物だけではなく貴金属や宝石・ブランド物の買取をしているところも多いです。

そのため、申し込みの際に貴金属の買い取りがないかをたずねてくる業者はいます。

その際、「ない」と言っているにもかかわらず、しつこく聞いてくる業者は貴金属の買取を目的にしている悪質な業者の可能性大。

トラブルに巻き込まれることもあるので、注意が必要です。

また、出張買取で頼んでもいない、貴金属や宝石などの買取はないかをしつこく聞いてくる業者も注意が必要です。

買取業者は依頼されている物の買取しかしてはいけないので、注意しましょう。

手数料がかかるかどうかを再確認

手数料がかかるかどうかを再確認

着物買取専門業者では、気になる査定料や出張費用・買取手数料など、買取にかかる費用が一切かからないところがほとんどです。

しかし、買取業者によっては、住んでいる地域によっては出張費用がかかる場合や、離島から宅配買取を申し込む時に送料がかかることがあります。

特に、宅配買取で買取をキャンセルした時の返送にかかる送料は、自己負担の買取業者が多いので、申し込みの時にしっかり確認しておきましょう。

申し込む時に、キャンセルするつもりはなくても、買取金額を聞いて気が変わることもあります。

トラブルにならないためにも、費用のことは申し込みの時にしっかり確認しておくことをおすすめします。

売る前に着物を知っておこう

着物の知識がなくても着物を売ることはできます。

しかし、何も知らずに売ると、高く買取ってもらえる着物でも、安く売ってしまうこともあるのです。

売ってから損をしたと後悔しないためにも、売る前に必要最低限の着物の知識を知っておくと良いでしょう。

そして、きちんと着物の価値を判断して買取してくれる、着物買取専門業者に依頼するのが一番です。

着物買取業者選びに迷ったらどうすればいい?

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