着物用コートは売れる?着物用コートを売る時のポイントと買取相場を解説
2018年6月19日
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着物を売ろうと思っている人のなかには、着物用のコートや羽織を一緒に買取してもらえると助かると思っている人もいるのでは?
着物用のコートは、衿回りや袖が着物の形に合わせて作られているので、着物を着ない人にとっては洋服に合わせて着るには着にくい形ですよね。
近頃では、着物をよく着る人でも、ファーショールや大判のストールを代用する人が増えていて、持っていても着ないという人もいます。
そこでこのページでは、そんな着物用コートの買取相場や買取してもらえるポイントを紹介したいと思います。
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着物用コートの買取相場はどれくらい?
着物用コートは、買取業者によって買取していないところもありますが、買取相場は、状態の良い無名のもので数百円から数千円、作家物や老舗呉服店などの場合、数千円から数万円になります。
買取相場は、状態がいいことが大前提で、あくまでも相場金額は目安に過ぎません。
そのため、査定内容によっては、相場価格を下回ることや、買取自体してもらえないこともあります。
黒着物用コートと色着物用コートではどっちが高く売れる?
お稽古ごとで着る人や着物が好きな人以外の場合、着物を着ていく場所は結婚式や披露宴・少し格式の高いパーティーといった、フォーマルな場に着ていくことが多いですよね。
そのため、格の高い着物に合わせて着れる色合いの物が、買取してもらいやすいです。
ただし、黒紋付羽織のような、黒一色で紋が入っている場合、需要が低いので喪服と同じで買取してもらいにくいかもしれません。
また、近頃はアンティークの物が流行っているので、アンティーク柄の着物用コートは、高く買取してもらえることもあるようです。
着物用コートとは?
着物用コートとは、和装コートとも呼ばれ、洋服と同じように寒い時期や雨の日に着物の上に着るものです。
着物用コートは、着る時期や用途に合わせてさまざまな形や素材の物があります。
着物用コートは大きく分けて6種類。
・羽織
・和装コート
・道中着(どうちゅうぎ)
・道行(みちゆき)コート
・雨コート
・ケープまたはポンチョ
それぞれの用途や着る時期などを詳しく見てみましょう。
【着物用コート種類と着る場面】
羽織
羽織を女性が着れるようになったのは明治以降。昭和30~40年頃には一つ紋の黒羽織が流行りました。黒羽織を羽織れば小紋の着物を略礼装として着れたため、母親が子供の入学式で着るのが定番の装いでした。
現代では、黒羽織を着る人はあまり見かけなくなりましたが、親が持っていたものを譲り受けて持っているという人もいると思います。
羽織はコートというよりも、カーディガンやジャケットのようなもので、室内でも羽織っていられるので、現代ではさまざまな色や柄・長さのものがあります。
基本的な羽織の長さは、お尻がスッポリ隠れるくらいですが、現代では長羽織といわれるふくらはぎの真ん中あたりまで長さのある羽織が流行っています。
和装コート
本来、着物用コート(和装コート)は、防寒着やちりよけとして、着物の上に着るもの全体のことを指していましたが、近頃では洋服のコートと同じような形の物を指します。
素材は洋服のコートと同じ、ウールやベルベット・カシミヤなどが多いですが、よほど寒い地域でないと、防寒用に着る人は減っています。
下の写真を見るとわかりますが、どのコートも着物の袖のように丸みのあるゆったりした袖で、帯を締める分後ろもゆったりとしているのが特徴。
衿元も着物の前の合わせ目に合わせた深い作りになっています。
道中着
道中着はおしゃれコートとして、普段着やお出かけ着に、気軽に羽織れるコートですが、略式コートになるので、礼装の着物には合わせられません。
道中着の素材は、正絹(しょうけん)やウール・化繊で、着物と同じくらいの厚みなので、少し肌寒い時期に着るコート。
長さはさまざまですが、ちりよけも兼ねているので、長めのものを好む人が多いです。
道行コート
道行コートは、道中着と同じように、少し肌寒い時期に羽織るコートですが、柄によっては礼装にも合わせられるコートです。
道行コートは、道行衿といって衿元が四角く開いているのが特徴で、変わり衿として被布衿(ひふえり)や都衿の道行もあります。
道行衿の道行コート
雨コート
雨コートは文字通り雨よけのコートで、一部式・二部式という2つのタイプがあり、一部式はロングコート状のもの、二部式は上下に分かれています。
雨コートの素材は絹や木綿・化繊などの生地に防水加工がされていて、着物をすっぽり包む長さになっています。
また、近頃では、ビニール製の雨コートもあり、携帯用に安くて便利です。
ケープまたはポンチョ
かぶるだけや首元のボタンを止めるだけで袖がないケープやポンチョを、コート代わりに着る人もいます。
洋服と変わらない素材なので、洋服を代用する人もいますが、着物用のケープやポンチョもあり、おしゃれ着やお出かけ着として着るものです。
着なくなった着物用コートの処分方法は?
着物用コートは、形によっては洋服として着れないものもあり、着物を着なくなったから、場所をとるので処分したいと思っている人もいると思います。
着なくなった着物用コートの処分方法は以下の5つ。
【着なくなった着物用コートの処分方法】
・人に譲る
・リメイクする
・リサイクルショップに持っていく
・オークションやフリマアプリで売る
・着物買取専門業者に売る
人に譲る
着なくなった着物用コートの処分方法の1つに、着物を着る人に譲る方法があります。
着物を着る人のなかには、着るといっても結婚式や披露宴くらいで、めったに着ないからコートまでは持っていないという人もいますよね。
でも、招待された時期によっては、コートがないと困ることもあるので、譲ってあげれば喜んでもらえると思います。
しかし、サイズや好みが違うこともあるので、譲り受けてもらえないことも・・・
リメイクする
道中着や道行コートも着物と同じ素材のものが多いので、丈の短めのワンピースやチュニックなどにリメイクしている人もいるようです。
しかし、自分でリメイクするとなると、手間も時間もかかるので、よほど洋裁が好きでないと難しいですよね。
また、リメイクしてくれるお店もありますが、リメイクしてでも着たい・使いたいと思う物でないと、かなりの費用がかかるので、気軽には頼めないです。
リサイクルショップに持っていく
不用品の処分をするのに、リサイクルショップを利用する人は多いと思います。
家の近くにあれば、持っていけばその場で現金化できるので便利ですよね。
しかし、着物の買取をしているリサイクルショップは少なく、買取をしているところでも、着物の査定ができる人はいないので、着物の価値に関係なく買取されます。
ただし、洋服と同じような素材や形の、和装コートやケープ・ポンチョなどは、古着として買取してもらえることもあるかもしれません。
でも、道中着や道行コートなどの、着物ではないうえに、洋服として着ることも難しいような場合は、買取してもらえないことがほとんどです。
オークションやフリマアプリで売る
インターネットオークションやフリマアプリなどの普及で、家に居ながらにして売りたいものを簡単に売ることができるようになり、オークションサイトやフリマアプリを利用する人もいると思います。
オークションやフリマアプリは、自分の希望金額を付けることができるので、うまく欲しい人が現れれば、希望の金額で売れることもあります。
しかし、購入者からの問い合わせの対応や送る手間がかかり、なかなか売れないことも・・・
急いで売りたい人や忙しい人には、むいていない処分方法かもしれません。
着物買取専門業者に売る
着なくなった留袖を処分するなら、なんといっても着物買取専門業者に依頼するのが一番です。
着物買取専門業者なら、専門の査定士が1枚ずつていねいに査定して、きちんと着物の価値を判断したうえで買取してくれるから、納得して売ることができます。
また、買取業者は買取した着物の販路をたくさん持っているので、買取してもらえる着物の種類もさまざまで、着物によっては高額で買取してもらえることも・・・
ただし、買取業者によっては、着物用コートだけの買取はしていないところもあるので、事前に確認することをおすすめします。
【着物買取専門業者の買取方法】
着物買取専門業者の買取方法は「出張買取」「宅配買取」「持込買取」の3つ。
なかでも出張買取は、自宅に専門の査定士が来てくれるので、重い着物を持ち運ぶ必要がなく、出張費や査定費などの費用も一切かからないのでおすすめです。
出張買取では、目の前で1枚ずつていねいに査定が行われ、その金額になる理由をきちんと説明してくれます。
査定してもらったからといって、必ず売らないといけないわけではなく、万が一金額に納得できない場合は、キャンセルも可能で、キャンセル料も発生しません。
また、買取が成立すれば、その場で現金を受け取ることができるので、とても便利です。
出張買取の場合、着物用コートだけでは来てもらえない業者もあるので、着物や帯と一緒に見てもらうことをおすすめします。
しかし、知らない人が家に来ることに抵抗がある人や、家にいる時間を作れない人もいますよね。
そんな場合は、宅配買取がおすすめです。
宅配買取は、売りたい着物をダンボールに詰めて送るだけ。
気になる送料は、買取業者が負担してくれるうえに、用意するのがめんどうなダンボールも、無料で届けてくれるので便利です。
また、着物買取専門業者のなかには、店舗を持っているところもあるので、出掛けるついでに買取してもらうことも可能。
ただし、店舗を持っている買取業者は少ないので、持ち込みできる地域は限られます。
持込買取の買取方法は、場所が違うだけで出張買取と同じなので、家の近くに店舗がない場合は、出張買取をおすすめします。
高く売れる着物用コートのポイント
着物用コートは、買取してもらいにくいアイテムではありますが、場合によっては高く買取してもらえることもあります。
作家物や老舗呉服店の着物用コートは高く売れる
羽織や道行コートのなかには、訪問着や留袖のように、絵羽模様といわれる、柄が縫い目をまたいでひと続きに描かれているものがあります。
絵羽模様は、仮仕立てした白い生地に下絵を描いて、その下絵を染めていく方法を用いられているため、作業は手作業です。
なかには、人間国宝(重要無形文化財保持者)や伝統工芸士が手がけた羽織や道行コートもあり、希少価値が高いので、状態が良ければ高額になることもあります。
また、老舗呉服店の「千總(ちそう)」や三越・高島屋などの百貨店の手がけたものも、商品に対する信頼が高いので、高く買取してもらえることがあります。
雨よけコートは高く売れる?
雨よけコートは、ポリエステルや絹を防水加工しているものや、水に強い紬を防水加工して雨よけコートにしています。
その紬の雨よけコートのなかには、大島紬でできたものもあり、証紙があれば高く買取してもらえることもあります。
また、雨よけコートは、着物を雨や泥から守るものなので、着物より短いものは役に立たないですよね。
そのため、雨よけコートを売る時は丈も大事で、長いほうが高く買取してもらえるのです。
着物とセットのほうが高く売れる?
近頃は、道行や道中着などの着物用コートを着る人が少なく、着物や帯に比べると、着物用コートの需要は低いので、着物用コートだけで買取してくれるところは少ないです。
着物用コートの買取を依頼する時は、着物と一緒に出すことをおすすめします。
仕立て直せるサイズは高く売れる?
着物を道中着や道行コートに仕立て直す人もいますが、羽織を道行に仕立て直すことも可能です。
近頃では、背が高い人が増えたこともありますが、コートの丈も長いものを好む人が多いので、仕立て直すのに十分な長さがある方が、高く買取してもらえます。
まとめ
着物用のコートは、コートだけで買取してもらいにくいアイテムですが、着物や帯と一緒に買取してもらうことで、買取額がUPすることもあります。
なぜなら、羽織や道中着・道行コートは、着物と同じ素材のものも多く、着物と同じくらい価値が高いものもあるので、専門の査定士のいる着物買取専門業者に依頼するのが一番なのです。
着物は持っていないけど、羽織や道行は持っているという人は、あまりいないと思うので、着物を売る時に忘れず出すといいですね。
着物買取業者選びに迷ったらどうすればいい?
着物買取業者がたくさんありすぎて、どこを選べばいいのか迷ってしまうことがあるはず。
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