未使用品なら古い着物でも売れる?売れる着物と売れない着物の見分け方

2018年6月7日

未使用品なら古い着物でも売れる?売れる着物と売れない着物の見分け方

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自分で買ったことはないけれど、親が仕立ててくれたり譲り受けたりした着物を持っているという人は多いのでは?

なかには、保管も大変だし古いものだから着ないし売りたいと思っている人もいると思います。

でも、古いから売れないんじゃないか?古いけど未使用品なら売れる?など、古い着物でも売れるのか、不安や疑問に思っている人もいますよね。

そこでこのページでは、着物の古さの基準や古い着物でも売れる着物・売る時の注意点を詳しく紹介していきたいと思います。

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着物は新品でも年数は大事

着物は新品でも年数は大事

着物を売る時に、着物の年数がどれだけ経っているのかは、新品のものでも査定に影響することがあります。

着物の素材で最も多いのが「正絹(しょうけん・絹100%)」です。

絹は、肌触りがよく、通気性・吸湿性・放湿性に優れていて、紫外線を吸収しやすい性質を持っているので、絹でできている着物を着ているだけで紫外線から肌を守ってくれます。

しかし、メリットはデメリットでもあり、紫外線を吸収した絹は黄色く変色しやすく、吸湿性は高いもののしっかり乾かしてからしまわないと、シミになりやすい素材です。

そのため、年数が経つほどに変色してしまう絹の着物は、新品でも年数が経っている場合は、買取額が下がってしまうのです。

経年劣化による黃変

経年劣化による黃変

引用元:http://cc-tango.jp/

古い着物の基準は10年?

着物には流行りがないと思っている人もいるのでは?

いえいえ、着物にも色や柄などの流行りというものがあります。

そして、流行りは着物を売る時の査定に大きく影響があり、柄や色合いが古いと買取額が低くなることもあります。

その、柄の古さは、10年が目安。

ただし、古典柄といわれる昔からの伝統的な柄は、流行りに影響されることはありません。

とはいえ、やはり着物は古くなればなるほど買取額が下がり、状態によっては買取してもらえないこともあります。

そのため、着る予定のない古い着物は、出来るだけ早く買取に出す ようにしましょう。

古さの目安は、30年以上前の着物かどうか。

ただ、絹はきちんと手入れしているかどうかで、劣化の度合が違うので、古い着物でも買取してもらえることもあります。

古くても、年数を気にせず買取業者に依頼してみましょう。

しつけ糸がついてる着物は新しい?

しつけ糸がついてる着物は新しい?

袖や衿・裾にしつけ糸がついている着物を見たことがありますよね。

仕立て上がりの着物の型崩れ防止のためで、袖や衿・裾にしつけ糸がほどこされています。

このしつけ糸がついている着物を、新品だと思っている人もいるのでは?

残念ながら、しつけ糸がついているからといって新しいというわけではないのです。

たしかに、しつけ糸がついているので、仕立て上がりの着物であることには違いありません。

しかし、着物は仕立て直しをして着ることもあるものです。

洗い張りしたり、染め直しをした着物を仕立て直した時にも、仕立て上がりの着物にしつけ糸をほどこします。

そのため、しつけ糸は未使用品の証ではあるものの、新しく仕立てた着物というわけではないのです。

ただし、着物を売る時には、未使用品の証明にはなるので、しつけ糸は取らずに査定してもらいましょう。

しつけ糸

古い着物でも売れる着物にはワケがある

古い着物でも売れる着物にはワケがある

着物は古いからといって買取してもらえないわけではありません。

古い着物でも、きちんと手入れされている着物や、着物の種類・作家・産地など、さまざまな要素によって、意外と高額で買取してもらえることもあるのです。

古くても状態がよければ売れる

どんな物でも、売る時に重視されるのは、その物の状態ですよね。

着物も同じで、買取してもらえるかどうかは、着れる状態であるかが大前提です。

古い着物の場合、経年劣化で糸自体が弱くなっていて着れない場合は買取してもらえないこともありますが、古くてもきちんと手入れされていれば、多少シミや汚れがあっても買取してもらえます。

古くても有名作家物は売れる?

古くても有名作家物は売れる?

古い着物のなかでも、とりわけ高額が期待できるのが、作家物の着物です。

通称・人間国宝ともいわれる重要無形文化財保持者や伝統的工芸士に認定されている作家の作品の場合は、古くても買取してもらえるうえに、高額になることもあります。

特に、人間国宝や伝統工芸士などの故人の作品は希少価値が高く、高額で買取してもらえることもあります。

また、人間国宝でも伝統工芸士でもないものの、辻が花という染色技法の復刻に取り組みフランス芸術文化勲章シュバリエを授与され世界的にも有名な、久保田一竹の作品も高額で買取されることが多いです。

作家物の着物には、着物自体に落款が入っているので、落款があれば高額が期待できるかもしれません。

有名織物なら古くても売れる?

古くても作家物と同じように高額買取を期待できるのが、伝統的工芸品に指定されている有名産地の織物です。

ただし、有名産地の織物の場合は、着物になると産地を特定するのが難しいので、反物の端についている証紙がないと、買取してもらえたとしても買取価格はグッと低くなってしまいます。

また、有名産地の織物のなかには、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されている作家が織った物や、人気の高い織元の作ったブランドの織物も高額になることがあります。

【証紙】

【伝統証紙】

【伝統証紙】

引用元:http://seiwaweb.com/

人気の柄なら古くても売れる

有名作家や有名産地の着物ではないにもかかわらず、古い着物のなかでも高くで買取してもらえる着物があります。

それは、明治から昭和初期頃の柄行の着物です。

この時代の着物は、アンティーク着物といわれ、レトロ感覚のおしゃれな着物としてとても人気が高いからです。

とりわけ、大正ロマン柄といわれる、幾何学模様や花柄のものは高くで買取してもらえます。

ただし、市場価値があったとしても、この時代の着物は本当に古いものなので、劣化が激しいものもあります。

劣化が激しいものは生地自体が弱っていて避けやすくなっているので、着れない状態のものは買取してもらえないこともあります。

それでも、自分で判断せずに、買取業者に見てもらうことをおすすめします。

古い着物を売る時の注意点

古い着物を売る時の注意点 

古い着物は、生地自体が弱っていることもあるので、売る時には注意が必要です。

しつけ糸は取らないほうがいい?

古い着物のなかには、1度も袖を通さずにしつけ糸をつけたまましまっていた物と、仕立直しをしてしつけ糸がついている場合とがあります。

でも、しつけ糸は、未使用の証であるのと同時に、型崩れを防ぐためのものなので、撮ってはいけません。

少しでもいい状態を保つためにも、どちらの場合もしつけ糸をつけたままで、査定してもらうことをおすすめします。

古くても新品でも小さいサイズは値段がつかない?

古くても新品でも小さいサイズは値段がつかない?

古くても新しくても、なかなか買取してもらいにくいのが、小さい着物。

小さい着物とは、140センチまでの身長にしか対応できない着物のこと。

簡単にいえば、子供の着物のことです。

子供の着物は汚れやすいうえに、使用頻度が少ないので需要が少なく、買取していないところが多いです。

しかし、柄行によっては買取してもらえることもあるので、自分で判断せずに査定してもらいましょう。

証紙がないと値段がつかないことも・・・

大島紬を買った、結城紬を買ったと自分がわかっていても、着物を買取してもらう時には証紙がないとただの紬の着物。

模造品が多い紬の着物の場合、証紙がないと価値がぐっと下がるだけではなく、買取額がつかないこともあるのです。

証紙を捨てたりなくしている人も多いですが、査定してもらう前に探しておくことをおすすめします。

樟脳の匂いよりもやっかいなカビやホコリの匂い

樟脳の匂いよりもやっかいなカビやホコリの匂い

着物を出したときや、着ている人の近くに行くと、樟脳のにおいがすることがありますよね。

この樟脳のにおい、買取の時の査定に影響すると思いますか?

大丈夫です。

樟脳のにおいは、風を通せば取れるので、あまりマイナスポイントにはなりません。

それよりもやっかいなのは、カビやホコリ・タバコなどのなかなか落ちないにおいです。

カビやホコリはにおいの元をたたなくてはいけませんが、カビを落とすのは大変です。

また、着物の繊維にしみついたホコリのにおいもなかなか落ちないので、買取してもらえないこともあります。

とはいえ、買取業者によって買取基準は違うので、とにかく査定してもらうようにしましょう。

古い着物ほど買取専門業者に頼むといい

古い着物ほど買取専門業者に頼むといい

古い着物だからと、売るのをあきらめている人や、リサイクルショップに持ち込む人もいると思います。

しかし、古いからといって、あきらめるのはまだ早いです。

古い着物ほどきちんと価値を判断できる、着物買取専門業者に依頼すれば、思わぬ金額になることもあります。

着物を売りたい時は、とにかく専門の業者に任せるのが一番です。

まとめ

古い着物は捨てるか、リサイクルショップで引き取ってもらうしかないと思っている人も多いと思いますが、着物買取専門業者に依頼しないともったいないです。

ハギレとして引取をするリサイクルショップと違い、着物買取専門業者ならちゃんと着物として価値を判断してもらえます。

古い着物にはいいものも多いので、着物買取専門業者に依頼して、少しでも高く買取してもらうといいですね。

着物買取業者選びに迷ったらどうすればいい?

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