着物よりも高く売れる?反物の買取条件と売る時の注意点を徹底解説!
2018年6月7日
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着物を譲り受けたはいいけど、着ることがないし保管も大変だから、売りたいと思っている人は多いのでは?
なかには、着物に仕立てていない反物が混ざっていて、反物は着物じゃないからとリサイクルショップにだしてしまう人もいますよね。
でも、ちょっと待って下さい。
着物専門の買取業者では、着物になっていない反物も、着物と同じように査定して、状態のいいものや作家物・有名産地のものだと高額買取も期待できるのです。
そこでこのページでは、どんな反物が売れるのか、反物を売る時の注意点などを紹介したいと思います。
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意外と高値になる反物
反物とは、和服用の織物の総称のことで、「芯棒(しんぼう)」といわれる円筒に、大人用の着物や羽織を1着分仕立てるのに必要な長さの布地が巻いてある物のことです。
一般的に女性の着物に使われる反物は、幅36センチ・長さ12メートルですが、仕立てる着物の種類やサイズによって幅や長さが違います。
幅は36センチから72センチ、長さは4メートルから26メートルのものまであり、振袖の場合はおよそ16メートルです。
また、着尺地の他にも、羽尺地(はじゃくじ)・長襦袢地(ながじゅばんじ)・帯地・袴地・コート地・夜具地(やぐじ)などの種類があります。
[左:芯棒][右:反物]
着物を売りたい人のなかには、上記のような着物に仕立てていない反物を持っている人もいますよね。
そして、そんな人のなかには、買取業者は着物専門だから、反物は買取してもらえないと思っている人もいるのでは?
でも、大丈夫です。
着物買取専門業者では、着物に仕立ててなくても、反物の状態でも買取してもらえることもあります。
小さい着物より高く売れる?
基本的に、着物は着る人のサイズに合わせて仕立てられているオーダーメイドなので、仕立ててある着物によっては、丈が短い場合もありますよね。
しかし、着物を売る場合、着物の丈は重要な査定ポイントの1つ。
そのため、あまりにも小さい着物の場合は、仕立て直すことが難しいので、買取してもらえないことも・・・
けれど、着物に仕立てていない反物の場合は、買った人のサイズに合わせて仕立てられるので、小さい着物よりも高く買取してもらいやすいのです。
反物によっては着物より高く売れることも
着物に仕立ててあるもののなかでも、大正ロマン・昭和モダンといわれる、昭和初期頃までの柄行の反物の場合、高くで買取してもらえることがあります。
あまり反物で持っている人は多くありませんが、反物で持っていれば希少価値が高いので、着物よりも高く買取してもらえることもあるのです。
高くで買取してもらえる反物の条件
反物を少しでも高く買取してもらう条件は、着物と同じです。
ただし、反物は買っても着物に仕立てないと着られないので、ノーブランドといわれる反物やポリエステルの反物などは、あまり高くで買取してもらえないことが多いです。
そのため、反物の状態で高く買取して貰える条件は、以下の4つ。
【高く買取してもらえる条件】
・着物と同じで状態がいいもの
・正絹(しょうけん)である
・有名作家物の証明書があるといい
・有名産地の証紙
詳しく見てみましょう。
着物と同じで状態がいいもの
反物も着物と同じで、状態がいいものであれば高く買取してもらえます。
反物は巻いてあるので、着物に仕立ててあるものに比べると、シミや汚れがつきにくいですが、着物と同じように虫食いの被害に合いやすく、年数が経つと変色やカビなどの影響も出てきます。
きちんと保管されていなかったものの場合、広げてみると虫食いがあったり変色していることもあるので、よく見てみましょう。
正絹(しょうけん)である
反物の素材は、絹・麻・木綿・合成繊維がありますが、反物で高く買取してもらえるのも、着物と同じで「正絹」です。
反物の場合、左下の写真のようなシールが貼られていたり、生地自体に右下写真のような印字がされているので、見ればすぐに分かります。
[純国産絹マーク]
有名作家物の落款があるといい
着物の場合と同じで、有名作家物であれば反物でも高くで買取してもらえます。
作家物の反物は、下の写真のように生地に作家の名前を染め抜いてあったり、刺繍してあることもあるので、誰の作品かすぐに分かります。
作品によっては、反物ではなく折りたたんで箱に入っていることもあるので、その場合は箱があるといいです。
落款の付いている位置
着物に仕立ててある場合もですが、どんなにいい物でも、証紙や落款がないと買取価格は低くなります。
特に反物は、着物に仕立てないといけないので、状態の悪いものや証紙がないものなどは、中古で販売する時に高く売ることができないので、買取価格は低くなってしまうのです。
着物を売る時に「証紙」があると、買取額UPが期待できるのですが、反物の場合も同じです。
作家の情報や有名産地の情報が書かれている証紙がついている場合、着物と同じように高く買取してもらえます。
ただし、証紙がない場合、買い手がつきにくいので買取してもらえないこともあります。
反物を売る時の注意点
着物買取専門業者なら、反物の買取をしてくれるところもありますが、反物も着物と同じで状態が大事です。
反物を買取に出す時は、下記のことに注意しましょう。
反物でも新品じゃない物がある?
反物のなかには、新品ではないものがあります。
巻いてあるとわかりにくいですが、洗い張りをした生地を巻いてある反物もあるので、買取額に影響があることもあります。
洗い張りした反物は、仕立てたことのない反物と比べるとクタッとした感じなので、見ればわかると思います。
洗い張りとは、一度着物を全部ほどいて、は縫いといって仮止めでつなぎ合わせて1枚にした物を洗うことです。
洗い終わった後は、下記写真のような状態に巻かれます。
[上段:洗い張り後の反物][下段:洗い張りのため、は縫いされている反物]
人気があっても化繊は売れない?
正絹の反物に比べて安くて丸洗いできるポリエステルは人気がありますが、ポリエステルの反物も着物と同じで、あまり高くで買取してもらえません。
ポリエステルの反物で値段が着くのは、状態がいいのはもちろんですが、買ってからあまり年数の経っていないものの方が買取してもらいやすいです。
また、購入した時の価格があまり低いものは、買取してもらえないこともあります。
傷や汚れ・虫食いがあると売れない?
傷や汚れ・虫食いがあっても、買取してもらえることもありますが、買取してもらえたとしても、買取額は低いです。
ただし、傷や汚れ・虫食いのある位置が、仕立てた時に目立つところにある場合は、買取してもらえないこともあります。
反物を売るなら着物買取の専門業者に頼もう
反物は着物に仕立てていないから、生地のリサイクルとして、リサイクルショップに出す人もいると思います。
でも、ちょっと待ってください。
反物も、着物買取専門業者で、着物と同じように査定をして買取してもらえます。
また、リサイクルショップには専門の査定士がいないので、正絹の反物もハギレとして買取られるので、損をしてしまうこともあります。
ですから、反物の買取も、きちんと査定できる専門の買取業者に依頼しないといけません。
まとめ
意外と、着物に仕立てず反物のまま持っている人もいます。
着物の反物の素材は数種類ありますが、正絹や上布といった上質な麻のものもあり、とても高価なものです。
そんな反物を、リサイクルショップに出してはもったいないです。
着物買取専門業者なら、着物に仕立てていない反物も、着物と同じように査定しているので、正絹や上質の麻などもきちんと評価してもらえるので、着物より高く買取してもらえることもあるのです。
反物だからと、自分で判断せずに、着物専門の買取業者に依頼して、上手に売るといいですね。
着物買取業者選びに迷ったらどうすればいい?
着物買取業者がたくさんありすぎて、どこを選べばいいのか迷ってしまうことがあるはず。
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