沖縄県で着物を売るならどこがいい?おすすめの着物買取店16社を紹介!
2021年8月6日
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この記事では、出張買取や宅配買取といった方法で、沖縄県全域に対応している買取業者を中心に、持込買取に対応しているところも紹介していきたいと思います。
「沖縄県は離島だから、出張費用や送料が心配」という人もいますよね。
ここで紹介している沖縄県全域に対応している業者は、そんな気になる費用は一切かからないところをピックアップしているので、安心して任せられます。
おまけに、専門の査定士が査定を行うため、価値のある着物もしっかり見極めて買取してもらえる業者ばかりなので、高額買取も可能。
着物を売る時の買取業者選びの参考にしてください。
沖縄県の着物買取店は?
この章で紹介する5社は、出張買取・宅配買取といった方法で、沖縄県全域に対応している買取業者を紹介しています。
少しでも高く売りたい、持込できるところが近くにないという人におすすめです。
全国展開しているおすすめの着物買取業者
「バイセル」
バイセルがおすすめの理由
出張買取・宅配買取・持込買取から選べるバイセルは24時間いつでも申し込みが可能です。
とにかく対応が早く、土曜・日曜・祝日でも出張買取に来てくれるので、手間も必要ありません。
さらに、女性が買取申込みをする場合は、出張買取で来る査定士を女性に指定することも出来ます。
フォローコールやクーリングオフなど、買取後の対応もしっかりしているので、安心して申し込み可能です。
バイセルでは古い着物など、どんな状態の着物でも査定してくれるので、申し込んで損はありません。もちろんキャンセルも無料です。
「福ちゃん」
福ちゃんがおすすめの理由
「中尾彬・池波志乃」夫妻のインパクトが強い着物買取店「福ちゃん」はとにかく評判が良く、口コミでの評価も高いです。
査定員の対応の良さに関しては、業界トップと言っても過言ではないほど丁寧に買取してくれます
特に出張買取に力を入れており、47都道府県すべてのエリアから申し込みが可能です。
着物以外の買取にも強く、初めて申し込む人でも安心して申し込むことができる買取業者。
「買取プレミアム」
買取プレミアムがおすすめの理由
買取プレミアムは、バイセルと同じ会社が運営している買取業者で、着物専門で買取を行っています。
スピード重視のバイセルに対して、丁寧できめ細かな対応をしているのが特徴で、高額買取にも力をいれています。
他社に比べて名前が知られていないのは、広告費をかけていないからです。そのため、その分を買取金額に回すことができます。
また、出張買取は依頼者が女性の場合に限り、女性の査定士を指名できるので、一人暮らしの女性でも安心して申し込むことができます。
「着物10(旧ヤマトク)」
着物10(旧ヤマトク)がおすすめの理由
着物10(旧ヤマトク)は、運営歴が25年を超える宅配専門の買取業者です。
買取は24時間365日対応となっており、いつでも好きな時に自分のタイミングで買取をしてもらうことができます。
他の業者と大きく違うのは、トレカやアイドルグッズの買取も行っているという点で、他の業者との差別化がはっきりしています。無料宅配キットを送ってもらったら、箱に詰めて送り返すだけなので、一切手間がかかりません。
着物買取対象エリア情報
市
- 那覇市
- 宜野湾市
- 石垣市
- 浦添市
- 名護市
- 糸満市
- 沖縄市
- 豊見城市
- うるま市
- 宮古島市
- 南城市
郡
- 国頭郡
- 中頭郡
- 島尻郡
- 宮古郡
- 八重山郡
地域に根ざした着物買取店はここ!持込買取もできる買取店
ここで紹介するのは沖縄県に店舗があり、持込買取に対応している買取店です。
沖縄県は、持込買取に対応しているところが少ないだけでなく、着物を専門にしているところもほとんどありません。
それでも、持ち込みで買取してもらいたいという人もいると思うので、持込買取しているところをピックアップしてみたので参考にしてください。
紅うさぎ
所在地 | 沖縄県那覇市首里石嶺町3-90-12 TEL:090-1940-4299 |
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持込買取 | 可能(ただし委託販売。要予約。上記所在地に持込) |
出張買取 | 非対応 |
宅配買取 | 非対応 |
店舗情報 | アンティーク・リサイクルの着物のお店です。
販売だけでなく、着付教室・お仕立て・お直し・クリーニング・着付けもしています。 直接買取ではありませんが、委託販売で不要になった着物を売ることも可能です。 売るのが目的というよりも、着物ライフを楽しみたい人におすすめです。 |
着物の弥生
所在地 | 沖縄県那覇市天久2-15-2 TEL:098-867-4170 |
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持込買取 | 可能(要予約。上記所在地に持込) |
出張買取 | 非対応 |
宅配買取 | 非対応 |
店舗情報 | 着物ライフ・コンサルタントの店主が運営する、和・カルチャーと装いのお店です。
買取・販売だけでなく、紅型の振袖と訪問着のレンタルもでき、着付・お茶・和装・紅型・ブリザ-ブド・着物コーディネートの教室も行っています。 不要になった着物の買取もしていますが、時間がかかってもいいから少しでも高く売りたいという場合は、委託販売で売ることも可能です。 着物に関してなら何でも相談にのってもらえるので、着物ライフを楽しみたい人におすすめです。 |
古布と和骨董 陶宝堂
所在地 | 沖縄県那覇市壺屋1-7-9 TEL:098-866-6661 |
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持込買取 | 可能(上記所在地に持込) |
出張買取 | 可能(出張エリアは沖縄県内ですが要確認) |
宅配買取 | 非対応 |
店舗情報 | モノレール牧志駅から徒歩10分に位置する、書画・骨董品・陶磁器・古美術品などの買取・販売をしている骨董店です。
壺や焼物を主に扱っていますが、芭蕉布着物・反物、麻・綿の古着・宮古上布着物(古着)・久米島袖織物(古着)・紅型古着・大島袖着物(古着)なども取扱っているので、相談してみるといいかもしれません。 |
アンティ-ク・レトロ・骨董+カフェ20世紀ハイツ
所在地 | 沖縄県宜野湾市大謝名2-17-7 TEL:098-963-9349 |
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持込買取 | 可能(要予約。上記所在地に持込) |
出張買取 | 可能(出張エリアは沖縄本島ですが要確認) |
宅配買取 | 可能(要申込) |
店舗情報 | 海を見下ろす古い外人住宅を改装した、アンティークショップ&カフェです。
20世紀に作られたものをメインに、和骨董品・おもちゃ・コスチュームジュエリー・テーブルウェアなどを扱っていて、買取もしています。 和・洋問わず、さまざまなジャンルの物を買取していて、着物は江戸時代~昭和中期のものを中心に、和装小物や帯の買取もしています。 見るだけでも楽しいお店で、カフェを併設しているので、お茶を楽しみがてら持ち込みしてもいいかもしれませんね。 |
古美術てる屋
所在地 | 沖縄県中頭郡北谷町字浜川229 TEL:098-936-5044 |
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持込買取 | 可能(要予約。上記所在地に持込) |
出張買取 | 可能(出張エリアは沖縄県内ですが要確認) |
宅配買取 | 非対応 |
店舗情報 | 国道58号線沿いにある古美術・骨董屋さんです。
琉球古美術を中心に扱っていて、沖縄の伝統的な織物の買取も可能です。 着物を専門に扱っているわけではないので、着物の種類によっては買取してもらえないこともありますが、相談だけでもしてみるといいかもしれません。 |
オフハウス
所在地 | ●沖縄泡瀬店 沖縄県沖縄市古謝2-19-1 TEL:098-989-1439 ●はにんす宜野湾店 沖縄県宜野湾市大山7-6-1 TEL:098-943-5110 |
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持込買取 | 可能(上記の最寄りの店舗に持込) |
出張買取 | 可能(出張エリアは店舗によって違うので、要確認) |
宅配買取 | 可能 ただし、オファー買取といって、スマホアプリで売りたい物をアップして、全国のハードオフ店舗が査定し、その品物を欲しい店舗から金額の提示があり、納得した金額を提示した店舗に送るという方法。 |
店舗情報 | 株式会社ハードオフコーポレーションが全国で運営している、衣類や家具、ギフトなどをメインにリユースしている店舗です。
ハードオフグループではブックオフやホビーオフなど、ジャンルによって店舗名が違い、着物の買取はオフハウスで行っています。 和服も多数取り揃えているので、買取はしてもらいやすいですが、着物専門に買取しているわけではないので、買取価格は期待できないかもしれません。 |
JEWEL CAFE
所在地 | ●サンエーしおざきシティ店 沖縄県糸満市潮崎町2-2 サンエーしおざきシティ店内 TEL:098-852-3515 ●中城モール店 沖縄県中頭郡中城村字久場1963 中城モール1F TEL:098-942-3933 ●おもろまち店 沖縄県那覇市おもろまち4-7-28 リバンプB・L・D 1F TEL:098-860-6789 ※那覇市には、松尾に開南店あり ●イオンタウン豊見城店 沖縄県豊見城市田頭155-1 イオンタウン豊見城1F TEL:098-891-6120 ●サンエーつかざんシティ店 沖縄県島尻郡南風原町津嘉山1471-2 サンエーつかざんシティ2F TEL:098-882-6263 ●サンエー宜野湾CC店 沖縄県宜野湾市字宇地泊558-10 サンエー宜野湾コンベンションシティ1F TEL:098-942-2383 ●サンエーマチナトシティ店 沖縄県浦添市城間2008-1 サンエーマチナトシティ2F TEL:098-871-0685 ※浦添市には、経塚にサンエー経塚シティ店あり ●イオン具志川店 沖縄県うるま市字前原幸崎原303 イオン具志川店2F TEL:098-979-2557 ●サンエー西原シティ店 沖縄県中頭郡西原町嘉手苅130 サンエー西原シティ2F TEL:098-882-9911 |
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持込買取 | 可能(上記の最寄りの店舗に持込) |
出張買取 | 可能(出張エリアは要確認) |
宅配買取 | 可能(要申込) |
店舗情報 | 株式会社クレインが運営する、古物品や新品のブランド品などの買取専門店です。
ブランド品だけでなく、金券・お酒・万年筆・骨董品・時計などさまざまなジャンルの物の買取をしています。 着物も洋服の分野で買取対象となっていて、訪問着・浴衣・振袖の順に買取してもらいやすいようです。 |
東京相場
所在地 | 沖縄県那覇市牧志3-24-20 TEL:0120-361-051 |
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持込買取 | 可能(上記所在地に持込) |
出張買取 | 可能(出張エリアは要確認) |
宅配買取 | 可能(要申込) |
店舗情報 | 鹿児島市電・脇田停留所から徒歩5分に位置する、買取専門店です。
北海道に本社を構え、全国にフランチャイズ店・直営店を展開していて、沖縄那覇店は直営店です。 取扱アイテムはさまざまですが、店舗によって取り扱っているアイテムが違い、沖縄那覇店では着物の買取もしています。 新品・中古にかかわらず、様々な種類の着物を査定してもらえるので、持込してみるといいかもしれません。 東京相場について、『東京相場の着物買取の口コミや評判はどう?申込みの流れや特徴など徹底解説!』で詳しく紹介しているので、参考にしてください。 |
リサイクルショップゆいまーる
所在地 | 沖縄県宜野湾市真栄原3-22-8 TEL:098-898-9904 |
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持込買取 | 可能(上記所在地に持込) |
出張買取 | 可能(出張エリアは要確認) |
宅配買取 | 非対応 |
店舗情報 | 住宅街の中にある、2階建ての白い建物のリサイクルショップです。
厨房用品・事務機器・家具・AV機器・照明器具・台所用品・自動車・スクーター・家電製品・ゲーム機本体・ファミコンソフトなどの買取・販売をしています。 着物の買取もしていますが、着物専門に買取しているわけではないので、買取価格は低いことが多いようです。 |
リサイクルショップ生活応援隊
所在地 | ●南風原店 沖縄県島尻郡南風原町字宮平643-3 1F TEL:0120-101-422 ●伊祖店 沖縄県浦添市伊祖1-30-1 TEL:098-875-5577 |
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持込買取 | 可能(上記の最寄りの店舗に持込) |
出張買取 | 可能(出張エリアは要確認) |
宅配買取 | 非対応 |
店舗情報 | 大型家電・家具から生活雑貨に至るまで、あらゆる物の買取・販売をしているリサイクルショップです。
書画や骨董品・アンティーク品なども扱っていて、着物も取扱品に入っているので、買取可能です。 ただし、着物専門に買取しているわけではないので、買取価格は低くなるかもしれません。 |
リサイクルショップたから島
所在地 | 沖縄県宜野湾市愛知2-3-7 TEL:0120-68-8139 |
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持込買取 | 可能(上記所在地に持込) |
出張買取 | 可能(出張エリアは要確認) |
宅配買取 | 可能(要申込) |
店舗情報 | 2階建ての建物で、1・2Fでおよそ100坪ある大型リサイクルショップです。
売れるものなら何でも買取しているので、着物も買取可能ですが、買取価格はあまり期待できないようです。 電話である程度の査定をしてくれるので、確認してから持ち込みしたほうがいいかもしれませんね。 |
沖縄県の代表的な織物&伝統的工芸品
沖縄県は、古くから織物が盛んな地域で、沖縄で誕生した織物がたくさんあり、伝統的工芸品に指定されている織物の多さも国内一です。
今では希少な織物もあり、もしかすると、処分しようと思っている着物の中に、そんな着物が混ざっているかもしれません。
この章では、沖縄県にどんな織物や伝統的工芸品があるのかを紹介しているので、参考にしてください。
琉球紅型
引用元:http://karakurijapan.jp/琉球紅型(りゅうきゅうびんがた)とは、沖縄県の伝統的な型染のこと。
沖縄県には、たくさんの染織品がありますが、紅型は沖縄県で唯一の染色品です。
かつて沖縄県が琉球王国と呼ばれる王国だった頃に、琉装(りゅうそう)と呼ばれる、首里や浦添の街を中心に婦人の礼装や神事の時の服装に、摺り込みの技法で染められたのが起源といわれています。
琉球王国で作られていた紅型が、日本(本土)に伝わったのは江戸時代初めの1609年(慶長14年)以降です。
紅型との独特な色使いや模様・技法は、中国をはじめ東南アジアのインドやジャワ(現:インドネシア)などの諸外国の影響を受けているだけでなく、友禅染の影響も受けているのが特徴です。
今でも、成人式の振袖には、華やかで大胆な図柄の紅型の振袖は人気があり、振袖だけでなく、帯やお土産物・日傘などの様々な製品が作られています。
びんがた模様を基調とした手描きの紅型は「琉球びんがた」の名で、1984年(昭和59年)に、経済産業大臣が認定する、国の伝統的工芸品に指定されています。
紅型については、紅型の着物を高く売るにはコツがある!で詳しく紹介しているので、参考にしてください。
久米島紬
引用元:http://kume-tumugi.com/久米島紬とは、沖縄県の離島・久米島で織られている、絹の紬織物のこと。
久米島紬の歴史は古く、沖縄がかつて琉球王国だった14世紀後半(室町時代)にさかのぼります。
「堂の比屋(どうのひや)」といわれる人が、中国から養蚕の技術を持ち帰ったことがきっかけに、当時芭蕉(ばしょう)や苧麻(ちょま)・木綿の織物が主流だった沖縄でも絹織物が織られるようになり、誕生したのが久米島紬です。
- 芭蕉バナナの木のことで、果物が採取できるバナナではなく、繊維を採取できる糸芭蕉のこと
- 苧麻植物のカラムシのことで、現在はラミーとも呼ばれる麻素材のこと
久米島紬は、織り上げられた後に、砧打ち(きぬたうち)といって、平らな石の上に織り上がった生地を置き木槌で打つのが特徴。
木槌で打つことにより、織る時の筬(おさ)の打ち込みや、染色のための糊付けによってこわばった生地がほぐれ、光沢や柔らかい風合いになるため、独特の美しさが出るのです。
久米島紬の基本カラーは、黒褐色(煤竹色・すすだけいろ)・赤茶色・灰色(銀鼠色・ぎんねずいろ)・黄色・鶯色(うぐいすいろ)の5色で、伝統的な絣模様はおよそ80種あり、自然や器物・動植物・人体がモチ-フとなっています。
久米島紬の製作は、通常分業で行われる紬織の作業には珍しく、糸を紡いで染色し織り上げるまでの工程を、製作者が1人で行っています。
その技術は、1975年(昭和50年)に、国の伝統的工芸品に認定され、2年後の1977年(昭和52年)には、沖縄県の無形文化財にも指定されました。
さらに、27年後の2004年(平成16年)には、国の重要無形文化財にも指定され、織子歴20年以上の熟練者による厳しい検査が行われ、技術・品質が管理されているのです。
そのため、大量生産できない久米島紬は、とても希少な織物となっているのです。
久米島紬については久米島紬の買取相場はどれぐらい?で詳しく紹介しているので、参考にしてください。
宮古上布
引用元:https://www.akariya2.com/宮古上布とは、沖縄県の離島・宮古島で織られてきた、苧麻を用いて琉球藍で染色した麻織物のこと。
上布とは字のごとく上等な布の意味で、宮古上布は15世紀頃から織られていた織物で、当時の琉球王国は薩摩藩の属国で、薩摩藩に納められていたこともあり、薩摩上布と呼ばれていました。
明治後期に人頭税が廃止され、自由に生産・販売ができるようになり、大正時代に入ってから『宮古上布』と改められたのです。
※人頭税…納税能力の有無にかかわらず、すべての国民(島民)1人につき一定額を課した税金のこと
宮古上布の特徴は、苧麻の繊維を1本1本手で割いて作る細い麻糸で織りだされ、細かな絣模様とロウをひいたような光沢のある滑らかな風合いです。
宮古上布と呼べるのは、素材の栽培から砧打ちまでのすべての工程を宮古島で行い、すべて手作りされたものだけ。
全国で生産されている上布のなかでも、最高級品とされていて、1975年(昭和50年)に国の伝統的工芸品に、3年後の1978年(昭和53年)には、製造技術が国の重要無形文化財に指定されました。
さらに、2003年(平成15年)に、製造技術の1つである「苧麻手績み(ちょまてうみ)」が、国の選定保存技術に選ばれ、技術が継承されていっています。
ですが、手作業で行われる宮古上布の製作は、1反織り上げるまでにおよそ1年かかるといわれていて大量生産できず、さらに後継者不足ということもあり、とても希少な織物で、幻の織物といわれているほどです。
宮古上布だけではありませんが、上布については上布の着物は高く売れるって本当?で詳しく紹介しているので、参考にしてください。
首里織
引用元:http://jumonjiya.jp/首里織(しゅりおり)とは、沖縄県の琉球王朝の古都として知られる首里に伝わる、絣・花織・道屯織・花倉織・ミンサーという織り方の総称のこと。
首里織の5つの織り方の種類
- 首里花倉織
- 首里花織
- 首里道屯織(しゅりどうとんおりまたはロートンおり)
- 首里絣
- 首里ミンサー
首里織と総称で呼ばれるようになったのは、1983年(昭和58年)に、経済産業大臣の認定する伝統的工芸品に指定された時の申請時に名付けられたもので、当時はそれぞれの織り方の名称で呼ばれていたようです。
琉球王朝時代の14~15世紀頃の沖縄は、中国や東南アジアに近かったこともあり、盛んに交易が行われ、その交流によってさまざまな染織技術を学び、多種多様な織物が織られるようになりました。
当時は、首里が首里王府の城下町として栄えていたこともあり、王府の貴族や士族用に織られ、色や柄を追求し、格調高く多彩で美しい紋織や絣などが作られ、現在に受け継がれています。
首里織の織り方のなかでも「首里花倉織」「首里道屯織(どうとんまたはロ-トンおり)」は、かつては王家と貴族専用とされた織り方で、首里花倉織は一番格の高い織物といわれ、首里でしか織られていない織物でした。
首里花倉織は、主に妃や王女が着る夏物として織られていたもので、薄くて美しい織物です。
首里道屯織はリバーシブルで使える織り方で、首里花織は織り方で花模様を作り、首里ミンサーは変化平織りの一種で、ミンサー織のなかでも高度な技術が必要な織り方で、首里絣は絣織の原型とも言われています。
首里織について、『首里織の買取相場はスバリいくら?高く売るコツとポイントについて徹底解説』で詳しく紹介しているので、参考にしてください。
琉球絣
引用元:https://someichie.com/琉球絣(りゅうきゅうかすり)とは、南風原町で織られている、絣織物のこと。
歴史は古く、14~15世紀の沖縄諸島がまだ琉球王国だった頃に、インドから東南アジアに広がり、沖縄県に入ってきたとされていて、日本の絣のル-ツといわれています。
当時は、王府に納める貢納布(こうのうふ)として織られていた織物で、一般的に織られ販売されるようになったのは、廃藩置県後の大正から昭和のはじめ頃からです。
琉球絣の図柄は、自然や身の回りの動植物を図案化したものが、およそ600種類あり、多様な図柄があるのが特徴です。
琉球絣は、1983年(昭和58年)に、国の伝統的工芸品に指定されています。
喜如嘉の芭蕉布
引用元:https://www.motoji.co.jp/喜如嘉の芭蕉布(きじょかのぼしょうふ)とは、国頭郡大宣味村の喜如嘉で、糸芭蕉の繊維を手績みして織られる布のこと。
100年以上前から織られてきた織物で、江戸時代には夏裃(なつかみしも)として人気がありました。
肌にまとわりつかず涼やかなのが特徴の喜如嘉の芭蕉布は、沖縄が日本に返還された1972年(昭和47年)に、県の無形文化財に指定され、2年後の1974年(昭和49年)には、国の重要無形文化財にも指定されています。
喜如嘉の芭蕉布は、すべて地元で採取できる自然の材料を使い、昔から伝わる手作業で作られているため、大量生産ができないので、とても希少な織物なのです。
なかでも、人間国宝の平良敏子の作品は希少で、高額で買取されることもあるので、しっかり価値のわかるところで見てみてもらうことをおすすめします。
読谷山花織
引用元:https://blog.goo.ne.jp/500838859/読谷山花織(ゆんたんざはなうい・よみたんざんはなおりとも読まれる)とは、中頭郡読谷村で織られている、花模様を織り込んだ布のこと。
花模様や色使いから、南方から伝わった織物と考えられていますが、入ってきた時期は定かではなく、15世紀にジャワから琉球王国の贈り物として記録があるため、その頃から織られ始めたといわれています。
当時は、琉球王朝の御用布とされていたため、読谷の住民以外の一般の人々は着用できなかったそうです。
読谷山花織の花模様(地元では花グアーと呼ばれる)には、ジンバナ(銭花)・カジマヤー(風車)・オージバナ(扇花)の3つの基本パタ-ンがあり、大きさを変えたり組み合わせたりしてアレンジされています。
明治時代半ばには一度衰退し、幻の織物となっていましたが、昭和39年(1964年)に、後に重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝)に認定された、與那嶺貞(よなみねさだ)氏によってよみがえりました。
その後、村をあげて守っていくようになり、織手が少しずつ増え、現在も様々な製品が作られています。
そんな読谷山花織は、1976年(昭和51年)に、国の伝統的工芸品に指定されています。
読谷山ミンサー
引用元:https://teshigoto.club/読谷山ミンサー(よみたんざんミンサー)とは、中頭郡読谷村を中心に生産される、先染めの紋織物のことで、ミンサーとは細い帯を意味します。
読谷山花織と同じ15世紀頃から織られるようになったと考えられていて、琉球藍やフクギ・車輪梅(しゃりんばい/テカチ)などの、自生している植物を染料に使っている織物です。
ミンサーは一時生産が途絶えたのですが、1964年(昭和39年)頃から10年の時をかけ、残っていた祭り衣装やお年寄りの話をもとに、染織家の与那峯貞や村の人々の手によって、よみがえりました。
竹串を用いて浮かせたい部分の経糸(たていと)をすくい、紋柄を織りだすグーシバナという技法が用いられることから「グ-シ(串)花織」とも呼ばれています。
現在は、主に帯として織られていますが、印鑑ケースやテーブルセンター・コースターなどの小物も製作されていて、南国らしい色合いが人気です。
読谷山ミンサーは、1976年(昭和51年)に国の伝統的工芸品に指定されています。
与那国織
引用元:https://kogeijapan.com/与那国織とは、日本最西端にある国境の島・石垣島の八重山郡与那国町で織られている織物のこと。
与那国織の歴史は古く、およそ500年前から織られていたと考えられていて、16世紀前半には貢物として納められていたといわれている織物です。
戦後、糸が入手しにくい頃には、漁業の網を解いて織っていましたが、現在は絹糸・綿糸・麻糸・芭蕉糸などで織られています。
与那国織は、花綜絖を用いた紋織物の「与那国花織」・縞織物の「与那国ドゥタティ」・紋織物の「与那国シダディ」・絣織物の「与那国カガンヌブー」の4つの技法に分類されます。
1987年(昭和62年)に国の伝統的工芸品に指定され、現在は、着物だけでなく、トートバッグやシュシュ・ブックカバ-などが製作され、素朴で優しい色合いの与那国織は、若い人にも人気です。
八重山ミンサー
引用元:https://gurutabi.gnavi.co.jp/八重山ミンサーとは、石垣島の八重山郡竹富町や石垣市で織られる、平織の木綿織物のこと。
起源は定かではありませんが、16世紀初めの琉球王朝の時代に、アフガニスタンから中国を経由して伝わってきたといわれている織物で、綿(ミン)のせまい帯(サー)が語源といわれています。
八重山ミンサーは、経・緯(たて・よこ)ともに木綿の糸を使ったうね織で、縞と絣の柄が使われるのが特徴です。
インド藍や琉球藍・紅露(クール)・フクギなどの植物染料が使われ、織り方によって織りあがった布の手触りや締め心地が大きく異なるのも特徴の1つといえます。
八重山ミンサーは、1989年(平成元年)に国の伝統的工芸品に指定され、現在は、帯だけでなく、コースターやテーブルセンター・バッグなども製作されています。
八重山上布
引用元:http://kawanoya.co.jp/八重山上布とは、石垣島の八重山地方で織られる、麻の織物のこと。
八重山上布も、琉球王朝時代に貢納布として使われてきた織物で、沖縄地方で唯一「刷込捺染技法(すりこみなっせんぎほう)」を用いて織られます。
※刷込捺染技法…竹の櫛で差し込む様に擦りこんで糸を染めていく技法のこと。
同じ沖縄県で織られている、藍染の紺地が多い宮古上布と違い、八重山上布は白上布とも呼ばれる、白地にこげ茶色の絣模様が特徴の織物です。
薩摩藩の支配下にあった頃は、絣模様に使う染料が黒みを帯びた赤色だったこともあり、「錆布(さびぬの)や「赤縞上布(あかしまじょうふ)」とも呼ばれていました。
第二次世界大戦の影響で、一時は生産が途絶えましたが、現在は少ない人数ながらも生産されています。
八重山上布は、植物染料で染色され、手織で生産されているため、織りあがった布は微妙に色彩が異なり、1つとして同じものはなく、肌触りがよく涼しげな織物なので、夏着物として最適です。
八重山上布は、1989年(平成元年)に国の伝統的工芸品に指定されましたが、後継者不足ということもあり、生産が危ぶまれています。
知花花織
引用元:http://okinawaclip.com/知花花織(ちばなはなおり)とは、美里村(現・沖縄市知花・登川・池原地域)で、盛んに織られていた、紋織物の一種のこと。
歴史は古く、18世紀頃から織られはじめ、王府に献上するものとしてではなく、庶民の間で祭事や祭り舞台の晴れ着・衣装として作られていた織物です。
知花花織は、縦方向に柄が浮き上がる経浮花織(たてうきはなおり)と、刺繍のように柄を織り込む縫取花織(ぬいとりはなおり)の2種類の技法が使われています。
使われている素材は主に木綿ですが、絹や羊毛・芭蕉を用いることもあり、自生する琉球藍やフクギ・月桃の根や茎・びわの葉などの植物染料で手染めされていて、模様を織りだした布の裏の経糸(たていと)が浮いているのが特徴です。
第二次世界大戦の影響で、100年ほど途絶えて時期がありましたが、幸喜新氏が琉球大学の大学院での研究テーマに知花花織を選んだことがきっかけとなり、2000年(平成12年)に沖縄市のバックアップもあり、知花花織復元作業所が開設され復活したのです。
2012年(平成24年)には、国の伝統的工芸品に指定され、現在は作業所の研究性も増え、さまざまな製品が作られています。
南風原花織
引用元:https://www.haebaru-kankou.jp/南風原花織(はえばるはなおり)とは、南風原町で織られている織物のこと。
南風原花織は、明治時代に技術を伝承したという記録が残っているので、それより前から織られていたと考えられています。
大正3年(1914年)には、南風原村立女子補修学校が設立され、多くの婦女子が花織の技術を習得し、先祖代々から伝わる技術と合わせて、クヮンクヮン花織・チップガサー・喜屋武八枚などの独自の技術を発展させていきました。
第二次世界大戦の影響で、一時は生産が途絶えていましたが、生き残った人々によって、貧窮生活の中からあらゆる材料をかき集められ、再興されました。
南風原花織の特徴は、県内で採取される琉球藍・フクギ・テカチ・などの植物染料を用い、産地にしか存在しない名称の花織(クヮンクヮン花織・チップガサ-・喜屋武八枚など)技法によって、本物の花のように美しい立体感のある華やかな織物ということ。
2017年(平成29年)に、国の伝統的工芸品に指定され、現在は着物や帯だけでなく、ネクタイや名刺入れ・バッグなど、ニーズに合わせたさまざまな製品が作られています。
着ない着物は売って必要なときはレンタル!
着物の買取先を探している人のなかには「着物の保管が大変だから売るけれど、着物は好きだから必要な時にはレンタルしたいな」という人もいますよね。
そんな人のために、沖縄県のレンタルショップも調べてみたので、レンタルしているところを探す時の参考にしてください。
沖縄県で着物のレンタルができるおすすめショップ
琉装和装のサン福山 | 沖縄県那覇市松尾1-16-16 ※着付教室あり |
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キモノバナ沖縄 | 沖縄県宜野湾市新城2-40-7 |
ジョイフル恵利 | 沖縄県那覇市西3-5-1 |
おやかわ呉服店 | 沖縄県沖縄市中央1-14-17 |
中田会舘 | 沖縄県沖縄市諸見里3-6-2 |
あらがき貸衣裳 | 沖縄県那覇市寄宮2-12-1 松堂ビル1F |
アトリエアングル | 沖縄県沖縄市安慶田1-2-3 |
スタジオチャーリー | ●本店 沖縄県浦添市前田4-4-6 ●ふりそで館 沖縄県那覇市首里儀保4-44 |
アップライゼン | 沖縄県名護市大西5-6-19 ※レンタルできるのは振袖・卒業袴・琉装・留袖・付下げ |
Studio HOLY WOOD | 沖縄県那覇市牧志3-19-15 ※レンタルできるのは振袖・卒業衣装・七五三・婚礼・琉装 |
夢人形 | 沖縄県那覇市寄宮1-23-15 ライオンズマンション寄宮第3 102号 ※レンタルできるのは振袖・卒業衣装・留袖・訪問着・おしゃれ着 |
キモノハーツ | ●沖縄店 沖縄県那覇市天久2-7-7 沖縄広告ビル1F ●美浜店 沖縄県中頭郡北谷町美浜9-7 PLAZA-f 2F ※レンタルできるのは振袖・卒業袴・黒留袖・訪問着 |
千代田ブライダルハウス | ●北谷店 沖縄県北谷町北谷2-1-5 ●ハンビー店 沖縄県北谷町北前1-21-5 ●那覇西町店 沖縄県那覇市西3-3-1 ●名護店 沖縄県名護市字宮里7-2-67 ※いずれも、レンタルできるのは婚礼・琉装・振袖・子供着物 |
ブライダル&ヘアメイクジョイ | 沖縄県中頭郡読谷村字高志保1330-5 ※レンタルできるのは振袖・婚礼・琉装 |
Ondine(オンディーヌ) | 沖縄県那覇市辻2-23-8 神宮會館4F ※レンタルできるのは振袖・袴 |
GRACIA(グラシア) | 沖縄県名護市宮里1-22-14-101号 ※レンタルできるのは振袖のみ |
The Pedi Lounge | 沖縄県那覇市牧志2-17-6 1F ※レンタルできるのは浴衣のみ(期間:4月~11月) |
自分で着れると着物ライフが楽しくなる
着物を自分で着れるようになりたいという人のために、着付を習えるところを調べてみたので、着付け教室を探す時の参考にしてください。
沖縄県で着付けを習えるところ
音和 OTOWA | 沖縄県宜野湾市真志喜3-5-12 マンションAki608 |
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秋風きもの塾 | 沖縄県那覇市首里末吉町3-75-1 |
京ごふく よしだ | 沖縄県那覇市首里石嶺3-10-5 |
帯と着物の店 我喜屋 | 沖縄県沖縄市中央1-33-15 |
和ギャラリー秋風 | 沖縄県宜野湾市神山1-18-8 |
小倉・桔梗流きもの学院 | 沖縄県宜野湾市嘉数1-20-10 |
那覇和裁着付教室 | 沖縄県那覇市寄宮2-5-45 |
あやかりの杜 | 沖縄県中頭郡北中城村喜舎場1214 |
紅型工房首里琉染 | 沖縄県那覇市首里山川町1-54 |
有限会社きもの宗源 | 沖縄県那覇市首里山川町3-61-5 3F |
インターモード・フクヤマ | 沖縄県那覇市松山1-4-12 |
首里女性学院 | 沖縄県那覇市首里石嶺町4-15-5 |
若柳賀寿乃日舞研究所 | 沖縄県沖縄市知花4-17-11 |
まちだ和裁着付教室 | 沖縄県那覇市繁多川1-20-5 |
山乃里庵 | 沖縄県浦添市宮城1-4-15 2F |
京盧山沖縄(きょうろざん) | 沖縄県沖縄市久保田3-11-1 ROZAN in プラザハウス2F |
あがり浜 カルチャーセンター | 沖縄県島尻郡与那原町字東浜68-1-2 マリンプラザあがり浜C棟2F |
久保田照子 チャームスクール | 沖縄県那覇市牧志2-16-46-1005 |
琉球きもの学院 | 沖縄県浦添市字城間2680-3 ロイヤルNYマンション605 |
東京きもの愛 | ●きもの京都沖縄店 沖縄県那覇市久茂地1-1-1 リウボウ7F ●つかざんシティ店 沖縄県島尻郡南風原町津嘉山1471-2 サンエーつかざんシティ2F |
京都きもの学院 | 【沖縄本島】 ●本校 沖縄市中央2-2-1 田里ビル3F 301号 ●平美都枝教室 沖縄県名護市大中1-13-8 ●比嘉辰子教室 沖縄県名護市屋部314-2 【石垣島】 ●柳井和子教室 沖縄県石垣市新川2427 カメヤンコート301号 ●砂川長子教室 沖縄県石垣市字石垣78-3 ●砂川竹子教室 沖縄県石垣市新川 三星タクシー事務所2F |
まとめ
沖縄県には、持込買取に対応しているお店がいくつかありますが、着物専門に買取しているところはほとんどありません。
持込買取は目の前で査定してもらえ、査定士の顔が見えるという点で安心感があり、家の近くにあれば手軽に利用できるので便利だと思います。
しかし、着物は古くても価値の高いものもあり、沖縄県には希少な織物もたくさんあるので、処分しようと思っている着物が、実はとても希少な織物だということもあるのです。
きちんと判断できるところに依頼しないと、損をするだけでなく、後悔することにも…
専門の査定士がいる着物買取店であれば、高額なものをきちんと判断できますし、査定額が低いとしてもその理由をきちんと説明してもらえます。
もちろん、思いがけない高額査定がでることもあるので、せっかくなら安心できる着物買取業者に申し込むようにしてください。
着物買取業者選びに迷ったらどうすればいい?
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