着物の柄によって買取額は大きく違う?高く売れる柄や流行りの柄を解説!

2018年11月22日

着物の柄によって買取額は大きく違う?高く売れる柄や流行りの柄を解説!

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洋服を買う時に、流行りを気にする人は多いと思いますが、着物にも流行りがあるって知っていますか?

着物は形が同じなので、袖の長さの違いくらいで、流行りなんてないと思っている人もいますよね。

しかし、実は着物にも流行りがあるんです。

その着物の流行りとは「柄」

もちろん、売るつもりで着物を買う人はいないと思いますが、着なくなって売りに出す時に、柄が買取額に影響することもあります。

色鮮やかな着物の柄は、一見すると流行りがないように思いますが、流行おくれの着物の柄はなんとなく野暮ったく見えるもの。

そこでこのページでは、着物を買取してもらう時に影響することもある、柄について詳しく紹介したいと思います。

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着物の柄にはどんな柄がある?

着物の柄にはどんな柄がある?

着物は、基本的な形がどの着物も同じなので、洋服のようにデザイン的な流行りというのはとくにありません。

しかし、その分、首元から足のくるぶしまでが生地で覆われる着物の柄行は、とても大事で、着るときのマナーがあります。

季節によって着物の柄は決まっている?

日常的に着物を着る人が少なくなり、着物を着るのは、成人式や結婚式だけという人も多いですよね。

成人式や結婚式などに着物を着る時に、柄ではなく着物の種類を気にする人が多いと思いますが、着物は柄で着るといわれるくらい、着物の柄は大事です。

とくに、四季のある日本では、柄によっては着れる季節が決まっていることもあるくらいです。

振袖や留袖は礼装として着る着物ということもあり、季節を問わない柄行で着ていく場面にふさわしい柄行になっているものがほとんどなので、あまり柄行を意識する必要はありません。

しかし、訪問着や付下げなど、フォーマル以外にも着れる着物の場合、季節を感じさせる柄が描かれていることもあります。

その場合、柄に合った季節に着るのはもちろん、季節を少し先取りして着るのがいいとされているのです。

季節の先取りってどういうこと?って思った人もいますよね。

着物の柄は、幾何学模様や縞柄(しまがら)などもありますが、動物や植物・昆虫などの柄もあります。

さまざまな柄のなかでも、植物や昆虫など季節を感じさせる柄の場合、その柄に合った季節に着るのがいいとされていますが「そろそろそんな季節なんだなぁ」と、感じさせるくらいのタイミングに着るのが「粋(いき)」とされているのです。

たとえば、植物の場合は、花が開く頃ではなく蕾(つぼみ)の時期にその植物の柄を着るということ。

季節を感じさせる柄行を着る時は、タイミングが大事で、満開の時や散り際にその植物の柄を着るのは野暮とされてしまうのです。

ただし、桜や蝶など春を感じさせる柄ですが、他の季節のモチーフと一緒に描かれることで、通年着れることもあります。

【季節ごとの色・柄】
春(3~5月)

春(3~5月)

柄[桜・桃・牡丹・菖蒲・椿・藤・雛人形・蝶・など]
色[パステルカラーやピンク。桜の時期を過ぎた頃くらいから藤色や若草色などがよい]

夏(6~8月)

夏(6~8月)

柄[菖蒲・紫陽花・撫子・あやめ・朝顔・笹・柳・桔梗・紅葉・雲・波・とんぼなど]
色[暑さを和らげる寒色系や凛としたひんやりとした印象のモノトーン]
※涼を演出するために、あえて雪輪をモチーフにすることもある

秋(9月~11月)

秋(9月~11月)

柄[紅葉・桔梗・撫子・山茶花・萩・月見・菊・銀杏・すすき・木の実など]
色[オレンジや赤・濃い黄色・茶系・ゴールドなどの紅葉を(黄葉)を感じさせる暖色系]

冬(12月~2月)

冬(12月~2月)

柄[菊・まんじゅう菊・南天・寒椿・水仙・千両・梅・椿・松・蘭・サンタクロース・干支など]
色[冬を感じさせる自然の色が少なくなる時なので、とくに決まった色はありませんが、お正月やクリスマスなど街が華やぐ時なので、華やかな色合いがおすすめ]

【季節を問わない通年柄】
上記のように、着物の柄は季節によってふさわしい柄がありますが、なかには季節の柄として好まれる柄でも、通年着れる柄やもともと季節を問わない柄として着れるものもあるのです。

たとえば、蝶や桜は春をイメージする柄ですが、蝶は平安時代から公家の装束に取り入れられ、歌舞伎や能装束にも使われていて、出世ができるという縁起担ぎとしても描かれる柄なので、季節を問わず着ることができます。

桜の場合は、日本の代表的な花でもあるので、菊や撫子・蝶などと一緒に描かれていたり、花びらが生地一面に描かれている場合は、季節を通して着ることができます。

ただし、枝や葉も描かれている桜の場合は、季節を意識して描かれているので、春の柄として桜の蕾の時期に着るのが好ましいです。

また、花柄というだけで、特定の花を指していないものや、松竹梅などのようにさまざまな季節の模様が組み合わされているような場合も通年着れる柄になります。

伝統的な着物の模様の古典柄はどんな柄?

伝統的な着物の模様の古典柄はどんな柄?

着物には、吉祥文様や有職文様といった、伝統的な柄といわれている柄があります。

この伝統的な柄は、古典柄ともいわれ、季節を問わない柄で「吉祥文様(きっしょうもんよう)」「有職文様(ゆうそくもんよう)」「四君子文様(しくんしもんよう)」の3つの文様のことです。

『吉祥文様』
吉祥文様とは、不老長寿を願い縁起が良いとされる文様のことで、松竹梅・鶴・亀・鳳凰・龍・宝尽くしなどの文様があります。

『有職文様』
有職文様の有職とは、公家や武家などの儀式や行事になどに関する知識に詳しい人や学者・見識の高い人のことを指し、有職文様はその学者や見識者が着ていた、平安装束にほどこされた模様のこと。

有職文様は、中国から伝わってきた文様で、今でも流行に左右されることなく、格調高い伝統的な文様として受け継がれています。

代表的な文様には、菱文・花菱文・七宝文・唐草文・亀甲文・立涌文などがあり、着物の柄として描かれるだけでなく、織柄としても使われている文様のため、帯の柄で織られていることも多いです。

『四君子文様』
四君子文様とは、蘭・竹・菊・梅の4つの花を組み合わせて四季を表した文様のこと。

中国では吉祥文様として扱われている文様で、4つの花がすべて描かれていないと四君子文様とは呼びません。

文様の季節は、春は蘭・夏は竹・秋は菊・冬は梅で表されていて、草花文様の中でも、最高の吉祥文様とされています。

文様は丸く描かれていることが多いですが、右写真のように描かれていることもあります。

北出与三郎(きたでよさぶろう)

[左:四君子 丸文様][右:四君子柄]

引用元:https://encrypted-tbn0.gstatic.com/

流行りの柄はどんな柄?

着物の柄や色にも流行りがありますが、洋服のように短い周期で流行りが変わるわけではなく、10~20年くらいで変わるので、はっきりとした流行りの柄というのはわかりにくいかもしれません。

しかし、近頃では、新古典柄といわれる現代調の柄と古典柄がミックスされている柄があり、振袖や訪問着の柄に多く取り入れられていて、流行りの柄として扱われています。

新古典柄と古典柄のはっきりとした違いは、明確にはされていませんが、新古典柄は伝統的な柄に現代柄の可愛さが加わった柄で、裾の色が地色と違う色でグラデーションになっているものが多いです。

また、新古典柄は、プリント振袖といわれている、インクジェット印刷の振袖に多く使われていることが多く、素材がポリエステルのものもあります。

流行りの柄として、現代柄もその1つです。

現代柄は、現代的を意味する「モダン」や「古典風モダン」などといわれることが多く、洋花やハート柄など、洋服に使われる柄が取り入れられています。

流行りの柄

[左:古典柄 振袖][中央:古典柄 振袖][右:現代柄 振袖]

引用元:https://miyatakekoubou.com/

失敗しない柄の選び方

売ることを前提に着物を買う人はいないと思いますが、着物は保管するにも場所を取り、手入れも大変です。

ただし、着物が好きで、普段着にも着るという人なら、その時に流行りの柄や好みで買うのが一番です。

しかし、振袖や留袖のように、着る頻度が少ない着物の場合、流行に左右されない柄を選んだ方が、流行りを気にすることなく長年着れるうえに、いざ売る時にも買取してもらいやすので、失敗したくないなら流行に左右されない柄をおすすめします。

売った時に買取額に影響しない柄

売った時に買取額に影響しない柄

着物を売る時に意外と買取に影響するのが「柄」

着物に馴染みのない人の場合、洋服感覚で選ぶ人も多いと思うので、買う時に流行っている柄を買う人も多いと思います。

しかし、着物の柄にも流行りがあるので、古い柄だと買取額が低くなることも・・・

着物にも数万円で買えるものはありますが、一般的に数十万円のものが多く、高いものになると数百万円するものもあるので、少しでも高く売りたいと思いますよね。

そんな着物を売る時に、意外と柄も買取額に影響することがあります。

では、どんな柄が買取額に影響しない柄なのか、高く売れる柄はどんな柄かをみていきましょう。

古典柄は流行に左右されないから買取額に影響しない?

古典柄は流行に左右されないから買取額に影響しない?

着物を売る時に、一番買取に影響しないのが古典柄です。

上記で紹介した、吉祥文様・有職文様・四君子文様のことで、伝統的な図柄なので、流行に左右されることがないため、売りに出す時に買取額に影響しない柄といえます。

ただし、新古典柄や古典風モダンといわれる「古典」とつく柄の場合は、伝統的な柄を取り入れた流行りの柄になるので、売るタイミングによっては買取額に影響することもあります。

今も昔も動物柄は人気が高い?意外と影響しない動物の柄

今も昔も動物柄は人気が高い?意外と影響しない動物の柄

昔から、動物の柄は着物や帯の柄に取り入れられてきました。

男性の着物には強いイメージのトラや鷹・獅子、空想上の動物である龍や麒麟(きりん)などが描かれています。

その他にも、犬やすずめ・孔雀・うさぎ・鹿・燕(つばめ)・鴛鴦(おしどり)・鶴など、さまざまな動物が描かれていて、人気が高いです。

近頃では、猫や洋犬・パンダ・ペンギン・リス・ぞうなどが描かれているものもあり、とても人気が高く、買取額にもあまり影響しません。

とくに、動物柄の帯は、昔ながらの絵柄のものも現代風の絵柄のものも、両方人気があり、柄によっては高く売れることも・・・

ただし、同じ動物の柄でも、昔から描かれてきた着物らしい動物の図柄の方が、買取してもらいやすいといえます。

なぜなら、現代風の動物の絵柄は普段着の着物に多く、もともとそんなに高価ではなく、残念ながら着物を日常的に着る人も少ないので、高くならないことが多いのです。

また、動物そのものではなくヒョウ柄やトラ柄・ゼブラ柄の着物がありますが、柄の付け方によっては買取してもらえることもありますが、あまり奇抜なものや個性が強いものは、買取額に影響することがあります。

動物柄

引用元:https://youpouch.com/

大正時代の柄のものは人気が高い?

大正時代の柄のものは人気が高い?

2000年(平成12年)頃から、着物の世界でアンティークブームが起こり、大正ロマンといわれる大正時代の着物や昭和レトロといわれる昭和初期の着物の柄が注目されるようになりました。

アンティーク着物といえば「銘仙」といわれるくらい、銘仙の独特な色・柄は人気が高く、高く買取してもらえることもある着物の1つです。

ただ、アンティーク着物は、とても古いうえに、戦争があったため残っているものが少なく、残っていても状態の悪いものが多いので、高く買取してもらえないことや、買取自体してもらえないことも・・・

しかし、大正ロマンや昭和モダンといわれる柄は、とても人気があるので、着れる状態であれば買取してもらえるので、あきらめずに売りに出してみましょう。

売る時に気をつけたほうがいい柄

売る時に気をつけたほうがいい柄

着物を売る時に買取額に影響しない柄を紹介しましたが、買取額に影響する柄がどんな柄なのかも気になりますよね。

着物は安いものでも数万円するので、売るタイミングによっては、買取額が高くなることも低くなることもあり、買取自体してもらえないということだってあります。

少しでも高く買取してもらうには、売るタイミングが大事ですが、柄によってはそのタイミングがとても重要になってくる柄もあるので、どんな柄かみていきましょう。

洋服感覚の柄は売るタイミングが大事

現代柄といわれているような洋服のような柄の着物があります。

大柄の洋花が描かれていたり、モダン柄といわれるような、個性的な柄の場合、洋服と同じように流行り廃りが早いので、売るタイミングを外すと買取してもらえないことも・・・

現代柄の着物は、着ないなら何年も置いておかずに、その柄が流行っているうち(目安は2~3年)に、すぐに売ることをおすすめします。

流行りの柄はできるだけ早く売る

流行りの柄はできるだけ早く売る

新古典柄や古典風モダン柄といわれる、振袖や訪問着によく取り入れられている、流行りが大きく影響する柄があります。

これらの柄は、一見すると伝統的な図柄の着物と変わらないように見えるのですが、本来の古典柄よりもポップな色・柄が多く、流行りに左右されます。

個性的な現代柄の着物に比べると、長く着れますが、10年ほどで古い柄といわれることもあるので、着ないなら出来るだけ早く売った方が買取してもらいやすいです。

売れるか気になる柄の着物は着物買取専門業者に任せるのが一番!

売れるか気になる柄の着物は着物買取専門業者に任せるのが一番!

着物を売る時に「なんだか古臭い感じの柄だから、買取してもらえないのでは?」と、着物の柄が気になることもありますよね。

たしかに、着物の柄は洋服ほどではありませんが流行りがあり、売れる柄、売れない柄があり、色使いで古臭く感じてしまうものもあります。

しかし、どんな柄が売れて、どんな柄が売れないのか、わからないという人がほとんどだと思います。

着物は、柄によって思いがけず高く買取してもらえることもあるので、きちんと判断できるとことで売らないと、安く買い叩かれて泣く羽目になることも・・・

そうならないためにも、着物を売る方法はいろいろありますが、着物の価値をきちんと判断できるところで売らなければいけません。

そして、メリット・デメリットを理解したうえで、売る方法を選びましょう。

[着物を売る方法]
1,リサイクルショップに持っていく
2,オークションやフリマアプリで売る
3,着物買取専門業者に売る

上記の3つの方法のいずれかを選ぶ人が多いと思いますが、この中で最もおすすめできるのは、着物買取専門業者です。

リサイクルショップ

着物の買取をしているところが少なく、買取しているところでも、専門の査定士がいないので、着物の価値に関係なく買取されるので、損することもあります。

また、買取しているところでも、売れる着物の買取しかしていないので、個性的な柄の着物だと買取してもらえないので、売れるか気になる柄の着物を売るにはおすすめできません。

オークションやフリマアプリ

スマホで簡単に登録することができるので、撮影した着物をアップロードするだけで、家に居ながらにして売ることができるので便利です。

しかし、一見手軽で簡単そうですが、購入希望者の質問への対応や送付などの手間がかかります。

また、購入希望者は色や柄をとても気にするので、写真の状態が悪いと売れないことや、ある程度、着物の知識がないとトラブルになることも・・・

着物買取専門業者

専門の査定士がきちんと価値を判断して査定してくれるので、納得して売ることができます。

着物買取専門業者では、常に市場の情報をキャッチしているので、流行りにも敏感です。

また、万が一、金額に納得がいかない場合も、キャンセルすることができ、手数料も一切かからないので安心です。

買取方法も「出張買取」「宅配買取」「持込買取」の3つあり、自分にあった方法で依頼することが可能。

出張買取や宅配買取なら、持ち運ぶ必要もないので、家にいながらにして着物を売ることができるので便利です。

数社の着物買取専門業者に査定してもらうといい

数社の着物買取専門業者に査定してもらうといい

着物買取専門業者とは、着物に関するものを専門に買取をして、独自に持っている販売先に売るといった、洋服でいう古着屋のようなものです。

着物買取専門業者は、とてもたくさんあり、買取業者によって買取した着物や帯の販路はさまざまなので、欲しい着物・帯も業者によって違い、買取額も違います。

また、着物の柄行や色は、買取業者によって欲しい柄行や色が違うので、同じ着物でも、高く買取してもらえるところもあれば、数千円にしかならないということもあるのです。

たとえば、大正時代の柄の着物を3社に査定してもらった場合、A社は18万円・B社は10万円・C社は1万円ということもあるということ。

たしかに、何度も対応するのは面倒かもしれません。

しかし、着物買取業者ではさまざまな着物の買取をしていますが、色・柄にこだわって買取しているところもあり買取額が大きく変わることもあるので、手間を惜しまず複数の買取業者に見てもらいましょう。

なんといっても、着物買取専門業者の査定は、費用が一切かかりません。

だから、数社に見てもらっても、費用の負担を心配することなく、きっと納得のいく業者に出会えると思います。

まとめ

洋服に比べて、着物は買う時に費用がかかるので、着なくても処分できずに、大事にタンスにしまっているという人は多いと思います。

しかし、よく着る洋服でも、流行りを過ぎて着るのをためらうのと同じで、着物にも流行りがあり、流行りを過ぎた柄の着物は、なんとなく野暮ったく見えるものです。

持ち主が野暮ったく感じるものは、売りに出しても同じで、野暮ったく見られてしまい、買取額に影響することがあります。

着物買取専門業者は、市場の流行に敏感で、日々、買取相場をチェックしているので、売れる柄や売れない柄をよく知っています。

着物買取専門業者を利用して、上手に着物を売るといいですね。

着物買取業者選びに迷ったらどうすればいい?

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